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ストレス性胃腸炎は胃薬や整腸薬では治らない

公開日:2022年11月18日 更新日:2023年1月5日
胃痛や胃腸炎など胃の不調が起こる原因として最も多いのがストレスといわれています。仕事や学校でのストレス、人間関係のストレス、高齢化に伴う介護によるストレスなど現代社会では様々な精神的・肉体的ストレスに影響を受けています。ではなぜストレスを受けると胃に不調が起きるのでしょうか? 慢性疲労、睡眠不足、寒さ、暑さ、湿気、騒音など身体的なストレスや不安、悩みなど精神的なストレスがあると、「食欲がない、胃がもたれる、胃が痛くなる、お腹を壊しやすい」といった症状が起こる背景には胃腸の働きをコントロールしている自律神経とストレスに大きく関わりがあります。 なぜなら、自律神経の働きには食べ物の消化に欠かせない胃液や胃粘液の分泌、栄養の吸収、胃の蠕動運動、老廃物の排泄など、胃腸のあらゆる働きに関わっています。そのためストレスと胃腸のトラブル(自律神経の不具合)は密接に関係しています。
目次 0.ストレスと身体の関係について 1.ストレス性胃腸炎とは 2.ストレス性胃腸炎のセルフチェック 3.悪化すると胃潰瘍になる可能性も 4.西洋医学では薬による対処療法のみで治らない 5.気の鬱滞が胃腸に流れ込み胃腸の調子を狂わす肝気犯胃 6.ストレス性胃腸炎のセルフケアは食事と運動から 7.みぞおちや腹痛などストレス性胃腸炎は鍼灸で改善

東京都武蔵野市三鷹駅北口にある自律神経専門院鍼灸院コモラボです。このブログ記事を書いている我々は5万人以上の臨床経験を誇る独自の自律神経調整の鍼灸治療により多くの患者様の症状を改善に導いている実績があります。

0.ストレスと身体の関係について
ストレス(Stress)とは、もともと圧迫、圧力といった意味と精神的・感情的な緊張を意味しています。医学的には「何らかの刺激が身体に加わったとき、身体が示す歪みや変調」と表現します。 現代社会はストレス社会ともいわれており、内閣府の調査では全体の約55%の人が「精神的疲労やストレスを感じている」との報告もあります。それほどストレスは私たちの身近であり日々影響を受けているものと考えられます。では具体的にストレスは人間にどのような不調を起こすのでしょうか。 まず人間には、時々刻々と変化する外部環境に対して生物として安定した状態に保とうとする働きがあります。これをホメオスタシス(生体の恒常性)と呼びます。このホメオスタシスは、サイトカイン(免疫細胞のあいだで情報伝達を担う働き)、ホルモン、神経伝達物質が相互に作用しながら、神経、免疫、内分泌の働きを常に正常に保とうと調整しています。 しかし、過剰なストレスが身体に与えられると、大脳の視床下部が刺激され、ストレスに対して身体を防御するカテコールアミンやコルチゾールなどのホルモンが過剰に分泌され、脳下垂体を刺激し正常に保っていたさまざまな神経、免疫、内分泌の働きが崩れてしまいます。 これがストレス疾患の原因と考えられます。
1.過度な不安や緊張、イライラした時などにみぞおちや腹部に不調が出る

ストレス性胃腸炎は過度な不安や緊張、イライラした時などにみぞおちや腹部に胃腸炎の症状があらわれる病気です。 ストレスを強く感じると胃・小腸・大腸などの粘膜に炎症を引き起こし発症します。 過敏性腸症候群もストレスにより発症する場合があるため、広い意味ではストレス性腸炎ともいえます。 市販でも胃薬などが処方されているため、一過性に症状が楽になりますが根本的に改善されているわけではないので時間の経過とともに悪化して胃・十二指腸潰瘍に発展する場合もあるため初期のうちから改善する必要があります。
2.ストレス性胃腸炎のセルフチェック
ストレス性胃腸炎のセルフチェックです。以下の項目に該当する数が多いほどストレス性胃腸炎の可能性があります。 ・胃の痛み ・みぞおちの痛みや不快感 ・胸やけ ・腹部膨満感 ・食欲不振 ・疲労感 ・下痢や便秘 ・吐き気や嘔吐 ・下血(黒色便)や吐血 ・肩こり ・頭痛 ・めまい ・不眠
3.悪化すると胃潰瘍や十二指腸潰瘍になる可能性も

ストレス性胃腸炎は胃や十二指腸の粘膜に炎症を引き起こしますが頻繁に粘膜の炎症を起こすと胃潰瘍や十二指腸潰瘍に発展する場合があります。胃潰瘍や十二指腸潰瘍になる前に治療をし改善する必要があります。
4.西洋医学では薬による対処療法のみで治らない

ストレス性胃腸炎は食後に胃の痛みを感じたり、苦いものが上がってくる感じがする、下を向いたときに吐き気が込み上げるなどの症状があります。 このような不調の原因は胃酸によるものです。この過剰に出過ぎた胃酸の分泌を抑制する胃薬などがクリニックで処方されます。 しかし、根本的な原因はストレスによる自律神経の乱れからくるものです。 一過性に胃酸の分泌をコントロールしただけでは胃薬を止めてしまえばまた症状が出現します。 また根本的な改善が遅れてしまい胃・十二指腸潰瘍に発展する可能性があります。悪化させないためにも根本的な改善が必要です。
5.気の鬱滞が胃腸に流れ込み胃腸の調子を狂わす肝気犯胃
ストレスによって胃腸に不調が起こす病態を東洋医学ではどのように説明しているのでしょうか。 それを東洋医学の専門用語で「肝気犯胃 かんきはんい」と呼びます。メカニズムとしては肝の気の巡りが滞り鬱滞が起こるとその鬱滞が胃腸に流れ込み胃腸の調子を狂わすというものです。 西洋医学では「ストレスにより交感神経が高まり胃酸の分泌が増えて胸やけを起こす」など自律神経の乱れによって説明するかと思います。 しかし、東洋医学では気の巡りと臓腑(ここでは肝と胃腸の関係)で説明します。ストレス性胃腸炎は東洋医学ではこの肝気犯胃という状態をさします。
6.ストレス性胃腸炎のセルフケアは食事と運動から
[胃腸に優しい食事] ストレスによって弱った胃や腸への負担を減らすためには、まずは胃腸に優しい食事を摂ることが大切です。胃腸に炎症があるときは、やわらかく煮込まれた消化に良い食べ物がおすすめです。 とくにおかゆや雑炊、鍋など、油を使用せずに調理されたものは胃への負担がとても少ないためおすすめです。また刺激物(辛いもの、酸っぱいもの)や脂っこいものは胃液の分泌を過剰に促進させたり胃壁を傷つけてしまう可能性があるので避けましょう。 他には食物繊維が豊富に含まれているさつまいもやごぼうも消化に時間がかかるため胃腸に負担がかかります。食事の際も、暴飲暴食にならないよう注意する必要があります。腹八分目を心がけ、しっかりと噛んで食べましょう。 [適度な運動] ストレス発散や気分転換は自律神経の働きを改善させます。とくに効果的なのが運動です。ウォーキングやストレッチなど、気軽にできる運動を取り入れてみましょう。 [生活リズムの見直し] 生活リズムの乱れにより、ストレス性胃腸炎を引き起こすことがあります。生活リズムが崩れると、自律神経のバランスが悪くなり、症状の悪化につながります。昼間は太陽を浴びる、毎晩同じ時間に寝るなど、規則正しい生活を心がけましょう。生活習慣の改善により、睡眠不足などのストレスも解消されます。
7.みぞおちや腹痛などストレス性胃腸炎は鍼灸で改善

このようなストレスによる胃腸炎には東洋医学に基づく鍼灸治療が効果的です。 根本的な原因であるストレスによる自律神経の乱れを改善し、胃腸が炎症を起こさせない体質へと導くことができます。 西洋医学のように胃薬や整腸剤などの対処療法では一過性に症状を抑えているだけで根本的に改善しているわけではないので症状を悪化させてしまう可能性があります。 東洋医学は薬に頼らずに根本的な改善ができるため安心して治療が行えます。 ぜひ、ストレス性胃腸炎でお悩みの方は当院の東洋医学の鍼灸治療を受けてみてはいかがでしょうか。

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