鍼灸とマッサージの違いについて

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   自律神経の乱れを整える効果

   自律神経の働きについて

   

   自律神経は交感神経と副交感神経の二種類が働いており、この２種類によって身体の各器官が調整されています。

   交感神経

   心臓の活動の促進、血管の収縮、消化器の動きの抑制、瞳孔の散大

   副交感神経

   心臓の活動の抑制、血管の拡張、消化器の動きの促進、瞳孔の収縮

   交感神経は身体を活発に動かすための働きを担っており、副交感神経は身体を安静にし、リラックスさせるための働きを担っています。この交感神経と副交感神経バランスが良いと各器官が健康的に動いていると考えます。
   しかし自律神経はストレスも含めた刺激により乱れやすい傾向にあります。その乱れには大きく①アンバランス型と②トータルパワー不足型の２つに分けられ、身体の不調と関わりがあります。
   当院ではこの自律神経の乱れを鍼灸治療で整えて不調の解消をします。

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   鍼灸治療で調整できる自律神経の乱れ

   アンバランス型

   

   交感神経と副交感神経の偏重（波の偏り）が大きい型です。
   夜間の就寝時でも交感神経の高まりが強いままだと睡眠障害などに繋がりやすい状態です。

   トータルパワー不足型

   

   交感神経と副交感神経ともに波が弱い型です。
   慢性的な疲労で身体が活発に動かない、食欲が湧かないなどの状態です。

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   ホルモンの乱れを整える効果

   ホルモンの働きについて

   ホルモンは脳や各器官で分泌される物質で自律神経と相互に連携しながら体内の環境を整える役割があります。様々な種類のホルモンが体内で調整を図っていますが、その中で以下のホルモン分泌の調整に鍼灸治療は効果的です。

   鍼灸治療で調整できるホルモン

   セロトニン

   精神の安定（リラックス）に作用し、脳の情報処理を活発に働かせる作用があります。不足すると脳の疲労感、身体の疲労感、思考力の低下、うつ症状、不眠などが出てきます。

   ドーパミン

   やる気を起こす作用、快感や幸福感（多幸感）、運動を学習し計画して実行するなどの作用があります。不足すると意欲ややる気が低下し、運動機能や学習機能も低下して身体が動かしにくくなります。

   エストロゲン

   子宮内膜を厚くし妊娠の準備をします。自律神経を安定させます。骨、血管、関節を健康に保ちます。不足すると物忘れやうつ症状が出やすくなり、心臓・血管の疾患リスクが高まります。

   プロゲステロン

   エストロゲンによって厚くなった子宮内膜を整えて受精卵が着床しやすい状態にします。不足すると、緊張や不安を伴う不眠症、月経過多、子宮筋腫などのリスクが高まります

   対応できる疾患が多く万能性の高い鍼灸治療ですが、その中でも得意の分野（効果が期待できるもの）と不得意の分野（効果が期待できないもの）があります。ぜひ、ご自身の症状と照らし合わせてご検討ください。

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   鍼灸で治せるものと治せないものについて

   鍼灸で治せるもの

   ストレスや慢性的な疲労などの影響により自律神経やホルモンの機能低下による異常は鍼灸治療の適応となります。
   例 : 睡眠不足による慢性疲労、パソコンの使い過ぎによる眼精疲労など

   鍼灸で治せないもの

   癌（悪性腫瘍）や動脈硬化など器官（臓器や脈管）の形態異常に対しての根本的な鍼灸治療は適応外になります。
   例 : 癌、動脈硬化症、糖尿病

点数が高いほど当院での鍼灸治療がおすすめです