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低気圧で起きる体調不良を治すツボを解説

低気圧で起きる体調不良を治すツボを解説
公開日:2022年10月23日
更新日:2023年6月07日
東京都三鷹駅にある自律神経専門院鍼灸院コモラボです。このブログを監修している鈴木貴之清水正太は国家資格であるはり師免許、きゅう師免許、柔道整復師免許、心理カウンセラーを取得した資格保有者です。8万人以上の臨床経験を誇る独自の自律神経調整の鍼灸治療により病院やクリニックでは改善できない不調で悩まれている多くの患者様の症状を改善に導いている実績があります。「病院にいっても薬を処方されるだけで治らない」とお悩みの方はぜひ当院にご相談ください。

低気圧で起きる体調不良に即効性のある治すツボを解説します

低気圧による不調のことを気象病と呼び、天気の悪い日又はその前日に頭痛、めまい、動悸などの症状がみられます。気温や気圧、湿度の急激な変化による自律神経の乱れが主な原因とされていますが、はっきりとした原因は解明されておりません。
臨床の現場においても患者様が「昨日は雨だったから調子が悪かった」「急に冷え込んだせいか調子が良くない」などの天気に関わる不調を訴えてくることは少なくありません。今回はその中の症例を1つをご紹介いたします。

気圧の変化(天気の悪い日の前日~当日)による頭痛が出ている

59歳 女性 休職中

3年以上前から気圧の変化(天気の悪い日の前日~当日)による頭痛が出ている。(緊張したりしても出る)
転職をし、そこからストレスで体調を崩した。頭頂部~前頭部にかけて痛みがあり、朝起きるのも辛い。夢を見ることが多く、12時間寝ないと疲労感が取れない。4か月前くらいに体調が良くなり、復職できると思っていたが、突然激しいめまいに襲われ、救急搬送され、それからまた症状が悪化めまいも続いており、脊柱管狭窄症の坐骨神経痛により左大腿部~つま先にかけて痺れもある。心療内科にてうつと診断され抗うつ剤が処方された。(気分の落ち込みなどはない)耳鼻科、脳神経外科にてCT,MRI撮影するが特に問題なし。気圧の変化の頭痛が復職の弊害になっているので、それを治したい。

肩甲骨内側から首にかけてのコリがある

<所見>
肝(気血の巡りの機能)と腎(水分代謝)に関係する脈が非常に弱く、下腹部は力がなく、臍の横やみぞおち付近が少し張っている。舌先は少し赤みが強く、苔は少ない。身柱(しんちゅう)から至陽(しよう)までの圧痛、肩甲骨内側から首にかけてのコリがある。体に冷えはなく上半身に汗をかきやすい。
<症状と病態の一致>
・肝(気血の巡りの機能)の機能が低下している時の特徴
頭痛・多夢(夢を多くみる)・筋肉の痛み、痺れ、コリ・睡眠障害・めまい・ふらつき・食欲はあるなど

諸々の症状と所見から肝虚熱証と評価し治療を行う。
※肝虚熱証:肝(気血の巡りの機能)の機能が低下し、体に熱がこもった状態
3年以上前からの慢性症状なので、改善には時間がかかると伝えた。西洋医学的な検査では異常が診られなかったとのことなので、機能的な疾患として鍼灸治療の適応とした。

治療と生活のアドバイス

<治療>
鍼灸治療は受けたことがあるとだったが、様子を見ながら治療を行う。肝を補いつつ、頭痛と水分代謝に関わる治療を行い全身の経絡の状態を整えた。
初回終了後「なんかラクになった気がする」とのこと。はじめは1週間空かない程度の来院を推奨。
<生活のアドバイス>
起きられる時は早めに起床し、朝日を浴びながら散歩をするよう伝える。自宅でのお灸も勧めやってもらうことにした。

低気圧で起きる体調不良を治すツボ

曲池 ツボ「曲池(きょくち)」
肘を曲げた時にできるシワの外側端
低気圧による不調の際に使用することが多い経穴。

7回目の治療で低気圧で起きる体調不良が安定してきた

2回目(4日後)
「前回から調子がいい。頭痛も出てなくて、坐骨神経痛もラクになっている気がする。朝の目覚めもスッキリ起きられた」とのこと。引き続き前回同様の治療を行う。
3回目(4日後)
「本日は天気が悪く、フワフワ感と頭重感がでている」とのこと。まだ天気の変化には対応できていなそうで、症状のぶり返しがあるよう。
4回目(4日後)
「本日天気が悪いが頭痛は出ていない。昨日もだるさはあったが、頭痛はなし」天気が悪い時、本調子ではないが頭痛は出なくなった。1週間開けてみましょうと提案。
5回目(7日後)
「本日も頭痛は出ていない。天気が悪くても大丈夫そう。ただ睡眠はやはり12時間寝ないと疲れが取れない。睡眠の質が悪く、途中で目覚めながら寝ている」とのこと。睡眠などの根本的な体質改善にはまだ至っていなそうだ。
6回目(7日後)
「頭痛は出ていない。フワフワ感はあるが頭痛がないだけでだいぶマシな感じ」
7回目(7日後)
「頭痛は出ていない。台風が近づいているせいか、頭の中におもりがあってそれが動くとズレる感じがする。朝も少しずつ早く起きられるようになってきた。(今までは11時〜12時まで寝ていたが最近は7時〜8時に起きられる)」とのこと。少しずつ症状が安定してきているようなので2週間空けてみることを提案。
8回目以降(2週間に1回)
その後は症状が安定していた。ただ、強いストレスや疲労、台風の時は何回か頭痛、だるさが出る時があった。それでも、復職のための通勤訓練や、時短勤務などを行い、少しずつ体を慣らしつつ、その都度鍼灸治療を施した。

症状が寛解し、無事に復職することができた

計15回(約5か月弱)の治療を経て症状が寛解し、無事に復職することができた。
初回の後に思ったより反応が良く、改善も早いかと考えたが、その都度様々な要因(ストレス・疲労・天気)によって症状が少しぶり返していたので、最終的にはやはり時間がかかった。
頭痛の治療を行っていたが、初回後に「足のしびれもラクになった。だから朝の散歩も沢山歩いている」と言われたときは正直驚いた。東洋医学の治療で体全体の機能向上を図れた結果なのだと考える。

低気圧で起きる体調不良は当院の鍼灸で改善できます

低気圧で起こる動悸は自律神経の乱れが原因です。このような機能の失調で起こる動悸は鍼灸治療が効果的です。
ぜひ、低気圧で起こる動悸でお悩みの方は当院の鍼灸治療を受けてみてはいかがでしょうか。

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