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上咽頭炎を自力で治す方法

上咽頭炎を自力で治す方法
公開日:2022年10月21日
更新日:2023年5月01日
様々な慢性上咽頭炎の改善ブログがウェブ上で掲載されていますがその中で一番多い治療方法はクリニックで行われているBスポット療法またはセルフケアで推奨されている鼻うがいがほとんどですね。
この鼻うがいについてですが「鼻うがいをすると水が垂れて上手くできない」とか「吸うときに痛くて苦手」という言葉を聞きます。
今回は慢性上咽頭炎でお悩みの方のために鼻うがいに代わる治療方法である東洋医学の鍼灸治療をお伝えします。
東京都三鷹駅にある自律神経専門院鍼灸院コモラボです。このブログ記事を書いている我々は5万人以上の臨床経験を誇る独自の自律神経調整の鍼灸治療により多くの患者様の症状を改善に導いている実績があります。

慢性上咽頭炎を自力で治すには免疫機能と代謝を上げる根本療法が大事

慢性上咽頭炎の原因は細菌やウイルスによる感染や身体の冷えやストレスなどによって起こる炎症反応といわれています。細菌やウイルスによるものであれば免疫機能の低下が原因ですし、身体の冷えやストレスであれば一過性に起こる血流の低下(新陳代謝の低下)によるのが根本的な原因となります。
完治をするためにはこの免疫機能の改善と血流の改善が必要となります。

Bスポット療法や鼻うがいは根本的な治療ではないため改善しにくい

Bスポット療法や鼻うがいは根本的な治療ではないため改善しにくい
Bスポット療法や鼻うがいは根本的な治療ではないため改善しにくい
慢性上咽頭炎の根本的な原因は免疫力の低下、または身体の冷えやストレスと説明しました。現在、クリニックで行われている療法にBスポット療法があります。Bスポット療法は炎症が起きている上咽頭の部分に塩化亜鉛の薬を塗布し炎症を抑える療法になります。また自宅でできる療法に鼻うがいがあります。
鼻うがい液の作り方はティースプーン2分の1杯くらいの食塩を入れて溶かしたコップのぬるま湯(ぬるま湯の量は180ml)を溶かすだけのとても簡単なものになります。その液体を片方の鼻から吸い込み口から吐き出し咽頭部を洗浄するセルフケアです。
どちらも炎症が起きている上咽頭部を殺菌したり洗浄する効果があるため対処療法しては期待できますが、免疫機能の向上と血流改善には期待できないため改善しにくく、治ったとしても再発する可能性があります。またセルフケアによる鼻うがいは中耳炎になる可能性もあり注意が必要です。

上咽頭炎は自律神経の不調が後遺症として残りやすい

上咽頭炎は炎症を起こしている患部から起きる後鼻漏など鼻や喉の不調から頭痛、めまい、不眠など自律神経の不調があります。多くの方はBスポット療法(EAT)や鼻うがいなど炎症を起こしている患部への治療を行いますが自律神経の不調へは治療をしません。そのため上咽頭の炎症が治まったとしても自律神経の不調は後遺症として残ってしまいます。多くの方は「Bスポット療法の綿棒には血が付かなくなったが身体の調子は悪い」と訴えるのはこの後遺症が残っているからです。

上咽頭炎の根本的な治療はツボを使った自律神経への刺激にある

慢性上咽頭炎の特徴的な症状に自律神経症状があります。
自律神経症状は息苦しさ、頭痛、めまい、吐き気など様々な不調が出現し漢方がよく処方されるものです。しかし病院で検査しても引っかからず「どこも悪い所が見当たらないけど調子が悪い」といった不定愁訴をさします。
このような自律神経症状には東洋医学に基づくツボ療法が有効です。
実は慢性上咽頭炎に似た症状に更年期障害の症状があり、更年期障害も同様の経絡のツボを利用した療法を行います。

科学的にも認められた手足のツボ療法で免疫力と新陳代謝が高まる

古来中国で発見されたツボ(経穴)は不調を改善させる治療ポイントとして鍼灸やあん摩マッサージなどで用いられています。
その効果は科学的にも証明されており、生理学では「神経反射」を利用した効果であるといわれています。
とくに手足に分布したツボへの刺激は副交感神経を高め新陳代謝と免疫力が高まる効果が期待されています。
寝たきりで消化機能が低下したお年寄りへのツボマッサージで胃腸の働きが高まり便通が促進されることも確認されています。

経絡とツボを利用することで、新陳代謝と免疫力がアップ

どうして手足のどの経絡のツボを刺激したら新陳代謝と免疫力が高まるのでしょうか。
ポイントは自律神経に関わる肝経と呼ばれる経絡と実際に喉を通るツボがある大腸経のツボです。肝経は気血の巡りを調整する働きがあり、この気血の巡りの調整が自律神経の働きに似ていると考えられています。
この肝経のツボを刺激することで慢性上咽頭炎の症状である喉の痛み、喉のつかえ、詰まり感の自律神経症状を抑える効果が期待できると考えます。
また大腸経は手の人差し指から腕の外側をのぼり喉の外側を通って鼻の外側まで伸びていきます。
この手の大腸経のツボを刺激することで新陳代謝が高まり喉を通る経絡が促通して改善すると考えます。

上咽頭炎を自分で治す具体的なツボを紹介

太衝(たいしょう)
①自律神経に効果的なツボ 太衝(たいしょう)
足の親指と人差し指の間をあがって交わるところの凹んだところ
どんなつらい症状でも万能に効くツボは曲池というツボです
曲池(きょくち)
②経絡治療で万能のツボ  曲池(きょくち)
肘を曲げたときにできるシワの端っこ
慢性上咽頭炎を改善させる効果的なツボは喉仏の近くにあります。優しく指圧してくださいね。
扶突(ふとつ)
③喉の症状を緩和させる 扶突(ふとつ)
喉仏の指3本分外側

上咽頭炎を自力で治すためのツボ押し方のポイント

太衝曲池は親指でツボ周辺を優しくグリグリと押しながら「ズーン」と響くポイントを探します。「ズーン」というポイントを見つけたらゆっくりと垂直に指圧をして「ズーン」を3秒ほど持続させ力を抜きます。これを3回ほど繰り返してください(左右3回ずつ)
扶突は首でデリケートなツボなので人差し指+中指+薬指の3本を使ってゆっくりと円を描くようにマッサージします。ここでも少し「ズーン」とした場所があればそこを刺激します。
この3つのツボは自律神経による息苦しさに効果があるとされ、漢方と同じようにツボを組み合わせることで治療効果を変化させることができます。
ぜひ慢性上咽頭炎でお悩みの方は試してみてはいかがでしょうか。

まとめ

  • 慢性上咽頭炎の根本的な原因は新陳代謝と免疫力の低下である
  • Bスポット療法と鼻うがいは対処療法で改善は難しい
  • 経絡のツボを利用したツボ療法は科学的にも認められた新陳代謝と免疫力を上げる根本治療
  • 慢性上咽頭炎のツボ療法は太衝・曲池・扶突を刺激する

慢性上咽頭炎は東洋医学の鍼灸治療で改善できます

慢性上咽頭炎は東洋医学の経絡を利用した鍼灸治療で根本的な改善が見込めます。
その理由は慢性上咽頭炎が免疫力・新陳代謝の低下によるものだからです。この経絡の手足のツボを鍼灸で刺激することで免疫力と新陳代謝があがり改善されます。
ぜひ、慢性上咽頭炎でお悩みの方はぜひ当院の東洋医学の鍼灸治療を受けてみてはいかがでしょうか。

上咽頭炎の原因と治し方を動画で解説!

上咽頭炎・慢性上咽頭炎が治らない理由とどうすれば良くなるのかを解説していきました。
上咽頭炎は後鼻漏や倦怠感など自律神経失調症の症状を併発するといわれており、現在患者様も非常に多くなってきております。
次回の動画で実際の治療法やセルフケアをお伝えしていきますので、チャンネル登録をしてお待ちください!


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