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上咽頭炎を治すなら自律神経の改善から

公開日:2022年11月21日 更新日:2023年06月09日

東京都三鷹駅にある自律神経専門院鍼灸院コモラボです。このブログを監修している我々は国家資格であるはり師免許、きゅう師免許、柔道整復師免許を取得した資格保有者です。5万人以上の臨床経験を誇る独自の自律神経調整の鍼灸治療により多くの患者様の症状を改善に導いている実績があります。
目次

慢性上咽頭炎は多岐にわたる自律神経の症状が起こる

慢性上咽頭炎とは、喉の一番上の天井で鼻の奥にある上咽頭部というところにウイルスや細菌などにより炎症が起こっている状態です。 症状は後鼻漏(鼻水)や鼻閉(鼻詰まり)、副鼻腔炎、鼻声、咽頭痛・違和感といった耳鼻咽喉科的な症状が主になります。 さらに咳ぜんそく、ぜんそく様気管支炎といった呼吸器疾患や逆流性食道炎、胃酸過多症、ストレス性胃腸炎など胃腸内科疾患も併発します。 他にも顎関節痛(顎関節症)、舌痛、多歯痛など歯科口腔外科的疾患や片頭痛、目の奥の痛み、肩こりや首こり(ストレートネック)と様々な症状の原因となっていることがあります。
慢性上咽頭炎は自律神経の乱れで起きている

これら慢性上咽頭炎の症状は多岐に亘るため根本的な原因は自律神経失調症が考えられます。 ウイルスや細菌による感染によって炎症反応が起きているのは上咽頭部であることには間違えないのですが、慢性上咽頭炎が発症している原因は自律神経失調症による免疫力と自然治癒力の低下です。 身体の免疫力と自然治癒力が低下しているために炎症が治まらず慢性上咽頭炎が改善しないのです。 この状態のままでBスポット療法や鼻うがいをして一時的に症状が抑えられたとしてもまた発症してしまいます。
慢性上咽頭炎で起こりやすい後鼻漏

慢性上咽頭炎の症状で起こりやすいのが後鼻漏です。 後鼻漏とは慢性上咽頭炎の炎症反応によって過剰に分泌された鼻水が喉まで流れ落ちてくる状態をいいます。 鼻水が喉へ流れ込む際の不快感だけでなく、喉や気管などの粘膜を鼻水が傷つけ炎症を起こすこともあるため注意が必要です。 慢性上咽頭炎に咳ぜんそく、ぜんそく様気管支炎が発症しやすいのはこの後鼻漏も関係しています。 また加齢により嚥下機能が低下していると、後鼻漏によって生じた痰が咽頭に残り、強い咽頭痛や咽頭違和感などの炎症反応も起こることもあります。
自律神経の乱れで起こる易疲労(神経疲労)

また慢性上咽頭炎の方で自律神経の機能低下によって起こりやすい症状に易疲労があります。 「動いてもすぐに疲れて横になりたくなる」「疲労感が翌日にまで持ち越されて次の日が辛い」といった強い疲労感が発生します。この易疲労の症状である休息しても回復しにくい原因には疲労が身体的な疲労だけでなく自律神経に関わる精神的な疲労も起きていることにあります。 この自律神経に関わる精神的な疲労を神経性疲労といいます。どんなに積極的な休息で回復を促しているのは身体的な疲労のみです。 「寝ても寝ても疲れが取れない」「少し動いただけでも疲れてしまう」といった疲労感は自律神経に関わる神経性疲労になります。
Bスポット治療では慢性上咽頭炎は治らない

このように慢性上咽頭炎の根本的な原因には自律神経失調症が関係しています。 慢性上咽頭炎の多岐にわたる症状は自律神経の機能失調によって起きるものです。 耳鼻咽喉科で行われているBスポット療法(EAT)はあくまでもウイルスや細菌感染による炎症を一時的に抑える対処療法でしかありません。 根本的な原因である自律神経の機能回復にはならないため慢性上咽頭炎も諸々の自律神経失調症も改善しません。
上咽頭炎が治っても自律神経の不調が後遺症になる

Bスポット療法(EAT)による上咽頭炎の完治の基準は「鼻に挿入する綿棒に出血が付いているかいないか」になります。しかし、多くの方が「週2回のペースでBスポット療法(EAT)を行って出血が治まったが、不調が治らない」という訴えをします。これは自律神経の不調を引き起こした上咽頭炎は治っても自律神経の不調が後遺症として残った状態です。そのためすでに上咽頭の炎症は完治しているので治すべきは自律神経の不調になります。
東洋医学で治せる慢性上咽頭炎の自律神経症状

東洋医学ではこのような慢性上咽頭炎の症状を呼吸器系に関わる臓腑である「肺」が疲れると起こると考えます。このような病態を「肺虚」といいます。 【肺の特徴】 肺の作用は宣発(噴水のような働き)と粛降(上から下へ降ろす)があります。 宣発と粛降の働きによって全身に栄養素や酸素を行き渡らせ、ガス交換、発汗作用、血液の濾過などを調整します。また粛降の働きによって便の排泄作用が促進します。 【肺の働き】 ①呼吸によって全身に気を巡らせます ②皮膚や毛の穴の開閉を管理し、体の熱を発散して体温調節をしています ③鼻と咽喉に関係しており声帯を管理しています 【気の不調】 宣発作用によって汗を出したり、老廃物を発散させたり、体温調節を肺は行います。肺の機能が低下すると気の巡りが悪くなり不調が出やすくなります。 ①呼吸異常②倦怠感③咳嗽④自汗 【鼻・咽喉の不調】 鼻は呼吸をするために肺と通じており、咽喉は声を出すために肺と通じています。肺の機能が低下するとこれらの器官に不調が出てきます。 ①鼻炎②嗅覚低下③鼻づまり④鼻水⑤咽喉の炎症
上咽頭炎を改善させる効果的なツボ

【上咽頭炎を改善させる効果的なツボ】 ・天鼎(てんてい)・・・のど仏のすぐ下の軟骨(輪状軟骨)と同じ高さで、横首の筋肉(胸鎖乳突筋)の後側のへり。 【ツボマッサージのポイント】 人差し指でツボの周囲を押してとズーンと響くポイントがあります。 響くところを見つけたらじっくりと5秒間指圧したあとに力を緩めずに小さく円を描くようにマッサージしてみてください。 これを左右の手で3セット行います。
上咽頭炎におすすめの食べ物はベリーやナッツ類

上咽頭炎などの炎症症状には果物(特にベリー類)、野菜(特に葉物野菜)、ナッツ類、種子類などがおすすめです。これらの食べ物には抗酸化物質を多く含んでいるため「天然の抗炎症物質」と呼ばれています。ビタミンAやCが豊富に含まれているため、体全体の炎症を抑えるのに役立ちます。
上咽頭炎を治すための自律神経の改善は鍼灸治療が優れている
このように慢性上咽頭炎は自律神経失調症によって起きてる一つの炎症反応です。 根本的な原因は自律神経の機能低下です。改善のためにはBスポット療法や鼻うがいなどの対処療法ではなく自律神経の乱れを治す必要があります。 東洋医学ではこの自律神経の機能を回復させる体質改善ができます。 当院でも行っている東洋医学に基づく鍼灸治療は一人ひとりに合った体質を診断し的確に治療を行います。 ぜひ、慢性上咽頭炎や自律神経失調症でお悩みの方は当院の東洋医学の鍼灸治療を受けてみてはいかがでしょうか。
上咽頭炎の原因と治し方を動画で解説!
上咽頭炎・慢性上咽頭炎が治らない理由とどうすれば良くなるのかを解説していきました。 上咽頭炎は後鼻漏や倦怠感など自律神経失調症の症状を併発するといわれており、現在患者様も非常に多くなってきております。 次回の動画で実際の治療法やセルフケアをお伝えしていきますので、チャンネル登録をしてお待ちください!
【最新動画】後鼻漏などの喉の詰まりを解消する3ステップ
上咽頭炎などで起こる後鼻漏や喉の詰まりを解消する3ステップのセルフケアを新しくYoutubeでアップしました。ぜひ、お悩みの方はご覧ください。

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鍼灸院コモラボ院長
ブログ管理・編集者
【国家資格・所属】
鍼灸あんまマッサージ指圧師、柔道整復師、心理カウンセラー、メンタルトレーナー 治療家歴14年、日本東方医学会会員、脈診臨床研究会会員
神奈川県の鍼灸整骨院にて13年勤務(院長職を務める)
現在、JR三鷹駅北口に自律神経専門の鍼灸院コモラボにて様々な不調の患者様に鍼灸治療を行っている。