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喉のつかえ感やげっぷは逆流性食道炎の予兆?

喉のつかえ感やげっぷは逆流性食道炎の予兆?
公開日:2022年10月20日
更新日:2023年3月22日
逆流性食道炎の主症状は「イガイガ、ジリジリする胸やけ」や「酸っぱいものがあがってくる、呑酸(どんさん)」というものです。
これらの症状であれば逆流性食道炎として認められるだけの炎症が起きており発見されやすいですが、げっぷ、喉のつかえ感だけでは発見されるだけの炎症が起きてなく見過ごされやすいものです。
悪化して炎症が起きる前に未然に防ぐことが大切です。今回は東洋医学的な観点で逆流性食道炎の症状からその改善方法や食事を解説していきます。
東京都三鷹駅にある自律神経専門院鍼灸院コモラボです。このブログ記事を書いている我々は5万人以上の臨床経験を誇る独自の自律神経調整の鍼灸治療により多くの患者様の症状を改善に導いている実績があります。

喉のつかえ感やげっぷが起こるのはなぜか

喉のつかえ感、ゲップが出るのはなぜか
喉のつかえ感、ゲップが出るのはなぜか
喉のつかえ感やゲップが出るのはなぜでしょうか。一般的に「喉のつまり感やげっぷはストレスが原因である」とか「自律神経が乱れてげっぷが出る」と答えられる方はいるかと思います。
しかし「なぜストレスが胃に不調をきたしつかえ感、ゲップが出るのか」というメカニズムまで答えられる方は少ないかと思います
この部分に悪化を防ぐための根本的な治療が秘められています。

げっぷや喉のつかえはストレスによって起きている

喉のつかえ感やげっぷは逆流性食道炎の予兆、未然に防ぐには東洋医学が必要
喉のつかえ感やげっぷは逆流性食道炎の予兆、未然に防ぐには東洋医学が必要
逆流性食道炎は俗にいう「ストレスで胃に不調がくる」というものです。前述したようにストレスによって胸やけや呑酸の症状が起こればそれなりに症状が進行しているため逆流性食道炎の発見は難しくありません。
しかし、中にはげっぷや喉のつかえ感の症状から始まるものもあり、検査しても引っかからずに炎症が起きて悪化するまで見過ごされる可能性があります。
悪化を防ぎ早期に解決するためには西洋医学による検査ではなく東洋医学の検査、鑑別、対処が必要です。

「ストレスが胃に不調を起こす」は東洋医学の考え

東洋医学では気血の巡りを調整しているのが「肝(かん)」の役割と考えています。
現代医学では肝は自律神経の調整血液の貯蔵と説明できます。その中でストレスは肝に影響を与え、肝が調整している気血の巡りを滞らせます。
これを東洋医学では「気滞 きたい」と呼びます。
この気滞という状態は身体のどの部分でも起きますが、とくに起きやすいのが喉になります。

ストレスによる喉のつまり感、げっぷは“気滞”という状態

ストレスによる喉のつまり感、げっぷは“気滞”という状態
ストレスによる喉のつまり感、げっぷは“気滞”という状態
東洋医学では気血が淀みなくスムーズに流れている状態を健康と考えます。
この気血が滞ると不調が起きます。喉のつかえ感やげっぷの症状は胸部と喉を通るこの気の巡りが滞ることで起こります。
しかし、この症状は逆流性食道炎のみに起こる症状ではなく、肝の気が喉で滞ればどのような病気であっても起こると考えます。
肝の気の巡りが滞ることで起こるこれらの症状からどのように症状が進行するかはその人の体質次第といえます。

「ストレスから胃の不調がでる」は東洋医学では肝気犯胃という

では、喉のつかえ感やげっぷから胃に不調が起こる病態を東洋医学ではどのように説明しているのでしょうか。それを東洋医学の専門用語で「肝気犯胃 かんきはんい」と呼びます。
メカニズムとしては肝の気の巡りが滞り鬱滞が起こるとその鬱滞が胃に流れ込み胃の調子を狂わすというものです。
西洋医学では「ストレスにより交感神経が高まり胃酸の分泌が増えて胸やけを起こす」など自律神経の乱れによって説明しますが、東洋医学では気の巡りと臓腑(ここでは肝と胃の関係)で説明するのが特徴です。
逆流性食道炎は東洋医学ではこの肝気犯胃という状態をさします。
ではどうすれば喉のつかえ感やげっぷの状態を改善し逆流性食道炎を防ぐのか、また逆流性食道炎をどう改善するのかを中医薬膳の考えから食材を選んでみたいと思います。

ストレスを緩和させて喉のつかえやげっぷが楽になる食べ物

では気滞と肝気犯胃を改善する食べ物は以下になります。
  • 疏肝理気止痛(肝気の巡りをよくし痛みを止める)/そば,えんどう豆,みかん,きんかん,らっきょう,ジャスミン
  • 補気益胃(気を補い胃を高める)/うるち米,もち米,長芋,じゃがいも,にんじん,いんげん,れんこん,鶏肉,蜂蜜
食材選びのポイントは、
①肝の気の巡りを良くするための食材
②肝の気によって傷ついた胃を回復させるための食材
の2点になります。ぜひ、逆流性食道炎や喉のつかえ が治らないとお悩みの方は東洋医学を生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

まとめ

  • 喉のつかえ感やげっぷは逆流性食道炎の予兆、逆流性食道炎に進行する前に改善する方法はある
  • なぜ喉のつかえ感、ゲップが出るかというと東洋医学では“気の滞り”と説明できる
  • ストレスによる喉のつまり感、げっぷは“気滞”という状態、「ストレスによる胃の不調」は肝気犯胃という状態
  • 改善するための食材選びのポイントは肝の気の巡りを良くするための食材と肝の気によって傷ついた胃を回復させるための食材、この2点を中医薬膳の考えから選ぶ

東洋医学の鍼灸治療で喉のつかえ感やげっぷは改善できます

東洋医学は西洋医学とは違って「逆流性食道炎」という病気の治療はありません。
不調が起きている体質(症状や病態)から根本的な原因を見つけて治療方法を組み立てます。今回は気滞と肝気犯胃という不調がこれに当たります。当院でもこの考えに則って東洋医学の鍼灸治療を行います。
気血の巡りをスムーズにし、肝と胃の不調を改善させて喉のつかえ感やげっぷを解消させます。
喉のつかえ感やげっぷ、逆流性食道炎でお悩みの方は当院の東洋医学の鍼灸治療を受けてみてはいかがでしょうか。


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