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口腔セネストパチー・口腔異常感症の正しい症状チェック

口腔セネストパチー・口腔異常感症の正しい症状チェック
公開日:2024年7月24日
更新日:2024年7月24日
東京都三鷹駅にある自律神経専門院鍼灸院コモラボです。このブログを監修している鈴木貴之清水正太は国家資格であるはり師免許、きゅう師免許、柔道整復師免許、心理カウンセラーを取得した資格保有者です。8万人以上の臨床経験を誇る独自の自律神経調整の鍼灸治療により病院やクリニックでは改善できない不調で悩まれている多くの患者様の症状を改善に導いている実績があります。「病院にいっても薬を処方されるだけで治らない」とお悩みの方はぜひ当院にご相談ください。
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※口腔セネストパチー(口腔異常感症)が改善された患者様の声と治療実績は上記のリンクから別ページで解説しています。

口腔セネストパチーと口腔異常感症について

口腔セネストパチーや口腔異常感症は「口の中がネバネバ,ベタベタする」などの口腔内の不快感や味覚異常、あるいはなんとも表現しにくい「不快な異物感や歯や顎に感じる変な感覚」など、多彩な口腔内の異常感覚を訴える症候群です。
一見口腔内は何も問題ない状態にみえますが、この不快な症状であちこちの病院でもなかなか理解されず、具体的な治療もできないまま過ごすことがあります。
患者様ご自身はかなりつらい症状であるため仕事や日常生活にも支障をきたすこともしばしばあります。

口腔セネストパチーや口腔異常感症は「口の中がネバネバ,ベタベタする」などの口腔内の不快感や味覚異常、あるいはなんとも表現しにくい「不快な異物感や歯や顎に感じる変な感覚」など、多彩な口腔内の異常感覚を訴える症候群です。
一見口腔内は何も問題ない状態にみえますが、この不快な症状であちこちの病院でもなかなか理解されず、具体的な治療もできないまま過ごすことがあります。
患者様ご自身はかなりつらい症状であるため仕事や日常生活にも支障をきたすこともしばしばあります。

どんな人に起こりやすい病気か

高齢者に多く,男女差はあまりありません。
様々な表現を用いて症状を訴えますがわざととか大げさな印象は乏しく真面目な患者さんが多い印象です。

ただ口の具合の不快感が辛いせいで時々周囲の方に八つ当たりしたくなるようです。
この病気は歯の治療後に発症もしくは悪化するケースが多くあります。

またうつ病の「治りがけ」に発症することもあり、うつは治っても口の不快感だけ長引くケースもしばしば経験されます。

高齢者に多く,男女差はあまりありません。
様々な表現を用いて症状を訴えますがわざととか大げさな印象は乏しく真面目な患者さんが多い印象です。

ただ口の具合の不快感が辛いせいで時々周囲の方に八つ当たりしたくなるようです。
この病気は歯の治療後に発症もしくは悪化するケースが多くあります。

またうつ病の「治りがけ」に発症することもあり、うつは治っても口の不快感だけ長引くケースもしばしば経験されます。

どんな原因で発症するのか

近年の脳機能画像研究から、精神疾患の有無に関わらず、脳のあちこちの機能のアンバランスがこの病気の口腔症状に関与していると考えられています。
精神症(統合失調症や双極症)の部分症状でも、このような口の不快な症状が出る方もおられますが、その場合は若年層がほとんどです。

また大半の口腔異常感症は全く精神科受診歴はないのに歯科の受診がきっかけで奇妙な口腔内の不快感が出るタイプです。
そのためうつ症状が強い状態で歯科治療を受けると、口腔異常感症(口腔セネストパチー)を発症する引き金や症状増悪のきっかけになることがあります。

近年の脳機能画像研究から、精神疾患の有無に関わらず、脳のあちこちの機能のアンバランスがこの病気の口腔症状に関与していると考えられています。
精神症(統合失調症や双極症)の部分症状でも、このような口の不快な症状が出る方もおられますが、その場合は若年層がほとんどです。

また大半の口腔異常感症は全く精神科受診歴はないのに歯科の受診がきっかけで奇妙な口腔内の不快感が出るタイプです。
そのためうつ症状が強い状態で歯科治療を受けると、口腔異常感症(口腔セネストパチー)を発症する引き金や症状増悪のきっかけになることがあります。

臨床における症状の傾向について

1.「口の中がネバネバ、ベタベタする」「ヌルヌル、ドロドロ」など唾液の性状の変化や異常な唾液分泌を訴える
2.「何とも表現できない気持ち悪さ」といった口腔内の不快感や異常感を訴える
3.「美味しくない」「本来の味がしない」といった味覚障害や「いつも口の中が苦い,塩辛い,酸っぱい、甘い」などの異味覚障害を訴える
4.いくら歯磨きやうがいをしても口の中がすっきりしない、不快な異物感(歯に物が挟まった感じ、球が埋まっている感じetc.)
5.口腔内の不快感のためティッシュペーパーでいつも口の中を拭っている、頻回にうがいをするなどの対処行動がある
6.歯や顎が「何かに引っ張られる」「ゴロゴロする」「ぐにゃぐにゃする」といった以上感覚がでることもしばしばある。
7.ガンなど特定の悪い病気を心配しているというより、とにかく口腔内の不快感を解決したいというケースが多い。
9.日内変動はあまりなく、1日中不快なことが多い。

1.「口の中がネバネバ、ベタベタする」「ヌルヌル、ドロドロ」など唾液の性状の変化や異常な唾液分泌を訴える
2.「何とも表現できない気持ち悪さ」といった口腔内の不快感や異常感を訴える
3.「美味しくない」「本来の味がしない」といった味覚障害や「いつも口の中が苦い,塩辛い,酸っぱい、甘い」などの異味覚障害を訴える
4.いくら歯磨きやうがいをしても口の中がすっきりしない、不快な異物感(歯に物が挟まった感じ、球が埋まっている感じetc.)
5.口腔内の不快感のためティッシュペーパーでいつも口の中を拭っている、頻回にうがいをするなどの対処行動がある
6.歯や顎が「何かに引っ張られる」「ゴロゴロする」「ぐにゃぐにゃする」といった以上感覚がでることもしばしばある。
7.ガンなど特定の悪い病気を心配しているというより、とにかく口腔内の不快感を解決したいというケースが多い。
9.日内変動はあまりなく、1日中不快なことが多い。

口腔異常感症の症状評価

口腔異常感症(口腔セネストパチー)の症状を評価する評価シート(口腔異常感評価尺度)とマニュアルです。
下記のリンクから別ページでご覧いただけます。

Oral DRS( Oral Dysesthesia Rating Scale)とは、東京医科歯科大学精神行動医科学分野の上里彰仁先生(現・国際医療福祉大学 教授)が作成された、口腔異常感症の症状についての評価尺度です。(Uezato A, et.al. BMC Psychiatry. 2014 Dec 21;14:1696.)

具体的な治療とは

この口腔異常感症(口腔セネストパチー)は複雑な症状が絡み合うことも多く、いろいろな薬物を使用しても効きにくい病気です。
どこかがよくなると別のところが悪化することも多く、薬物の使い過ぎにならないよう注意が必要です。

当院では必要最小限のお薬で留めることを推奨しており、鍼灸や漢方など自然治癒力を高める方法で症状の悪化を食い止めて改善させることを目指しています。
そのため薬ではなくガムや飴​などを口にすることで少しは不快感が和らぐ場合もしばしばありますので、代替の対処法を勧めることもあります。

マウスピースで少し楽に感じる方もおられますが、歯への影響を懸念して当院では推奨しておりません。
マウスピースによって症状が悪化し「こんな歯は全部抜いてしまいたい」と思いつめてしまう患者さんもおられるほどです。

しかし、この病気は歯を削ったり抜いたりしても不快感は治らないどころか悪化してしまうことがあります。
まずは病気の完全消失を追求するのではなく、少しでも症状が緩和する薬を必要最小限用いて、日常の中で「何かしているとまぎれる」ようなことを増やしていくことが重要です。

また定期的な鍼灸治療で症状を緩和させつつ生活の質を落とさないように症状との折り合いをつけ、日常生活の中から改善をはかっていくことが大切です。

この口腔異常感症(口腔セネストパチー)は複雑な症状が絡み合うことも多く、いろいろな薬物を使用しても効きにくい病気です。
どこかがよくなると別のところが悪化することも多く、薬物の使い過ぎにならないよう注意が必要です。

当院では必要最小限のお薬で留めることを推奨しており、鍼灸や漢方など自然治癒力を高める方法で症状の悪化を食い止めて改善させることを目指しています。
そのため薬ではなくガムや飴​などを口にすることで少しは不快感が和らぐ場合もしばしばありますので、代替の対処法を勧めることもあります。

マウスピースで少し楽に感じる方もおられますが、歯への影響を懸念して当院では推奨しておりません。
マウスピースによって症状が悪化し「こんな歯は全部抜いてしまいたい」と思いつめてしまう患者さんもおられるほどです。

しかし、この病気は歯を削ったり抜いたりしても不快感は治らないどころか悪化してしまうことがあります。
まずは病気の完全消失を追求するのではなく、少しでも症状が緩和する薬を必要最小限用いて、日常の中で「何かしているとまぎれる」ようなことを増やしていくことが重要です。

また定期的な鍼灸治療で症状を緩和させつつ生活の質を落とさないように症状との折り合いをつけ、日常生活の中から改善をはかっていくことが大切です。

口腔異常感症は東洋医学の鍼灸治療で完治する

このような口腔異常感症(口腔セネストパチー)の症状当院の鍼灸治療が効果的です。

西洋医学ではこのような口腔内の不快感には「抗不安薬や抗うつ薬」という中枢神経に作用させる薬物を利用した対処療法しかありません。
さらにこのような抗不安薬や抗うつ薬の常用は依存性や離脱症状の危険性もあるため注意が必要です。

しかし、東洋医学ではこのような西洋医学で原因不明の症状でも鍼灸治療によって改善させることができます。
「どこに行けば自分の不調を正しく改善できるかわからない」と治療方法でお悩みの方は当院にお気軽にご相談ください。

当院で改善した患者様の声と治療実績はこちらから

患者様の声 口腔セネストパチー】
50歳女性  山梨県在住

Q1.当院の鍼灸治療を受ける前は、どのようなお悩みや気になることがありましたか?
口の中からポロポロ何かが落ちる、舌が勝手に動く、 歯ぐきがとけている様な感じでした。

Q2.(上記の状態が)ある事で、どのような嫌な思いをしましたか?
たくさんの病院に行っても問題がないと言われ精神的にも落ち込んでいました。

Q3.実際に当院の鍼灸治療を受診してみて、どのように感じましたか?
最後のとりでと思い、思い切ってきました。最初はとても不安でしたが、みなさん親切で安心でき ました。 症状は段々と良くなってきて、今はほとんど 気にならなくなりました。不安もなくなり、普通の生活 ができる様になりました。

Q4.当院へのご意見・ご要望があれば、ぜひお聞かせください。
先生のおかげです。本当にありがとうございました。

他にも実際に当院ご来院になって改善された患者様の声と改善までの経過を報告しています。
下記のリンクから別ページでご覧ください。


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[参考]
※1 口腔内セネストパチー(cenesthopathy)/口と顔の痛み.info
※2 口腔内セネストパチー /横浜・中川駅前歯科クリニック

1:  Brain perfusion asymmetry in patients with oral somatic delusions
Yojiro Umezaki, Ayano Katagiri, Motoko Watanabe, Miho Takenoshita, Tomomi Sakuma, Emi Sako, Yusuke Sato, Akira Toriihara, Akihito Uezato, Hitoshi Shibuya, Toru Nishikawa, Haruhiko Motomura, Akira Toyofuku
Eur Arch Psychiatry Clin Neurosci. 2013 June; 263(4): 315–323. Published online 2013 January 29. doi: 10.1007/s00406-013-0390-7
PMCID: PMC3668126
2: Comparison of cerebral blood flow in oral somatic delusion in patients with and without a history of depression: a comparative case series
Motoko Watanabe, Yojiro Umezaki, Anna Miura, Yukiko Shinohara, Tatsuya Yoshikawa, Tomomi Sakuma, Chisa Shitano, Ayano Katagiri, Miho Takenoshita, Akira Toriihara, Akihito Uezato, Toru Nishikawa, Haruhiko Motomura, Akira Toyofuku
BMC Psychiatry. 2015; 15: 42. Published online 2015 March 10. doi: 10.1186/s12888-015-0422-0
PMCID: PMC4364484
3: Umezaki Y, Uezato A, Toriihara A, Nishikawa T, Toyofuku A. Two Cases of Oral Somatic Delusions Ameliorated With Brain Perfusion Asymmetry: A Case Report. Clin Neuropharmacol. 2017 Mar/Apr;40(2):97-99. doi: 10.1097/WNF.0000000000000207.
4: Uezato A, Toyofuku A, Umezaki Y, Watanabe M, Toriihara A, Tomita M, Yamamoto N, Kurumaji A, Nishikawa T. Oral Dysesthesia Rating Scale: a tool for assessing psychosomatic symptoms in oral regions. BMC Psychiatry. 2014 Dec 21;14:1696. doi: 10.1186/s12888-014-0359-8. PubMed PMID: 25528456; PubMed Central PMCID: PMC4300025.
5: Umezaki Y, Miura A, Watanabe M, Takenoshita M, Uezato A, Toriihara A, Nishikawa T, Toyofuku A. Oral cenesthopathy. Biopsychosoc Med. 2016 Jun 10;10:20. doi: 10.1186/s13030-016-0071-7. eCollection 2016. Review. PubMed PMID: 27293481; PubMed Central PMCID: PMC4903001.5
6: Tu TTH, Uezato A, Toyofuku A. Psychology: Psychiatric dimension to oral pain. Br Dent J. 2018 Aug 24;225(4):276. doi: 10.1038/sj.bdj.2018.701. PubMed PMID: 30141507.
7: Umezaki Y, Miura A, Shinohara Y, Mikuzuki L, Sugawara S, Kawasaki K, Tu TT, Watanabe T, Suga T, Watanabe M, Takenoshita M, Yoshikawa T, Uezato A, Nishikawa T, Hoshiko K, Naito T, Motomura H, Toyofuku A. Clinical characteristics and course of oral somatic delusions: a retrospective chart review of 606 cases in 5 years. Neuropsychiatr Dis Treat. 2018 Aug 13;14:2057-2065. doi: 10.2147/NDT.S167527. eCollection 2018. PubMed PMID: 30147319; PubMed Central PMCID: PMC6095116.
8:Uezato A, Toyofuku A, Umezaki Y, Nishikawa T. Oral dysesthesia associated with
autistic traits: a retrospective chart review. Eur J Oral Sci. 2019 May 9. doi:10.1111/eos.12620. [Epub ahead of print] PubMed PMID: 31071244.
9:Umezaki Y, Asada T, Naito T, Toyofuku A. A case of oral cenesthopathy in which dementia with Lewy bodies developed during treatment. Psychogeriatrics. 2020 Mar 15. doi: 10.1111/psyg.12541. [Epub ahead of print] PubMed PMID: 32173959.
10.Umezaki Y, Motomura H, Uezato A, Naito T, Toyofuku A. The similarities and differences between oral cenesthopathy and burning mouth syndrome in the elderly. Gerodontology. 2021 May 25. doi: 10.1111/ger.12564. Epub ahead of print. PMID: 34032309.
11.Watanabe K, Watanabe M, Takao C, Hong C, Liu Z, Suga T, Tu TTH, Sakamoto J, Umezaki Y, Yoshikawa T, Takenoshita M, Uezato A, Motomura H, Kurabayashi T, Abiko Y, Toyofuku A. Clinical Characteristics of Predominantly Unilateral Oral Cenesthopathy With and Without Neurovascular Contact. Front Neurol. 2021 Sep 20;12:744561. doi: 10.3389/fneur.2021.744561. PMID: 34616358; PMCID: PMC8488299.
12.Umezaki Y, Motomura H, Egashira R, Toyofuku A, Naito T. A Case of Oral Cenesthopathy Treated With the Combination of Brexpiprazole and Mirtazapine. Clin Neuropharmacol. 2023 Mar 10. doi: 10.1097/WNF.0000000000000545. Epub ahead of print. PMID: 36897762.
渡邉 素子、他、アミトリプチリン単剤療法が奏功した疼痛を伴う口腔セネストパチーの1例(原著論文)
日本歯科心身医学会雑誌(0913-6681)37巻1-2号 Page5-11(2022.12)
梅崎 陽二朗, 豊福 明, 松岡 紘史, 古賀 千尋, 北川 善政, 山崎 裕, 高田 訓, 金光 芳郎, 森谷 満, 岡田 智雄, 篠崎 貴弘, 福田 謙一, 伊藤 幹子, 楠川 仁悟, 小佐野 仁志, 松本 尚之, 宗像 源博, 今 一裕, 岩瀬 陽子, 吉岡 泉, 渡邊 裕, 村上 聡, 吉川 達也, 宇津宮 雅史, 美久月 瑠宇, 内藤 徹, 安彦 善裕、(日本歯科心身医学会ポジションペーパー)
「口腔セネストパチー」の概念的整理 診断,病態生理,治療に関するナラティブブレビュー
日本歯科心身医学会雑誌(0913-6681)38巻1-2号 Page48-60(2023.12)


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