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後鼻漏を自力で治すツボと鍼灸治療

後鼻漏を自力で治すツボと鍼灸治療
公開日:2022年11月20日
更新日:2023年10月29日
東京都三鷹駅にある自律神経専門院鍼灸院コモラボです。このブログを監修している鈴木貴之清水正太は国家資格であるはり師免許、きゅう師免許、柔道整復師免許、心理カウンセラーを取得した資格保有者です。8万人以上の臨床経験を誇る独自の自律神経調整の鍼灸治療により病院やクリニックでは改善できない不調で悩まれている多くの患者様の症状を改善に導いている実績があります。「病院にいっても薬を処方されるだけで治らない」とお悩みの方はぜひ当院にご相談ください。

病院やクリニックで治らない後鼻漏でお悩みの方が増えています

現在、当院では病院やクリニックで治らない後鼻漏でお悩みの方が多くご来院されています。

その中でも特徴的な症状に「のどに鼻水が流れている」「のどに痰が張り付いている」「自力で治したいが後鼻漏のセルフケアがわからない」といった症状を訴える方が増えています。

最近では慢性上咽頭炎やウイルスや細菌感染の後遺症として慢性的に症状が残るケースが増えています。
命に関わる症状ではないものの心理的なストレスも増大し自律神経失調症につながることもあります。

今回は「後鼻漏を自力で治すツボと鍼灸治療」と題して後鼻漏の原因や治し方、セルフケアのツボなどを紹介します。

後鼻漏とは鼻水が喉に流れ落ちること

後鼻漏とは鼻水が喉に流れ落ちること

後鼻漏とは過剰に分泌された鼻水が喉まで流れ落ちてくる状態をいいます。

鼻水が喉へ流れ込む際の不快感だけでなく、喉の粘膜を鼻水が傷つけ炎症を起こすこともあるため注意が必要です。
また加齢により嚥下機能が低下していると、後鼻漏によって生じた痰が咽頭に残り、強い咽頭痛や咽頭違和感などの炎症反応を起こることもあります。

「のどに痰が張り付いている感じがする」「何度も咳払いをしたくなる」というのはこの咽頭部に鼻汁が流れているせいで起こる症状です。
さらに鼻水や痰が気管へ流れると気管支炎や肺炎などの原因となる場合もあります。※1 

精神的な不快感から睡眠に支障を来すこともある

後鼻漏とは鼻水が喉へ流れ落ちることをいいます。後鼻漏の症状は以下の通りです。

・鼻水が喉へ流れ込んで来る
・よく咳込む
・痰がからむ
・喉の引っかかり
・喉の違和感
・喉の不快感が強く、食事や睡眠に支障を来す

後鼻漏を出そうとして咳が出る反応は生理反応として喉に付いた鼻水を外部へ排出しようとするために起こっています。
無理に咳を我慢せずに自然に任せるようにしましょう。


喉に鼻水が常時残っていると精神的な不快感が強く食事や睡眠などの普段の生活に支障を来す恐れがあります。
しかし、逆に無理に痰を吐き出そうと頻繁に咳払いをすると喉の粘膜を傷つけてしまう恐れもありますので注意が必要です。

最近は慢性上咽頭炎による後鼻漏が増えている

後鼻漏が起こりやすい原因にアレルギー性鼻炎と副鼻腔炎があります。

【アレルギー性鼻炎の場合】
花粉やハウスダストなどの原因物質(アレルゲン)が鼻に入ることでアレルギー反応が起こり、鼻水が増えて後鼻漏が起こります。

【副鼻腔炎の場合】
副鼻腔(頬、顔、目のまわりの骨の部分にある空洞)で炎症が起こり、膿が溜まって鼻水が出るようになります。

しかし最近では慢性上咽頭炎の症状で後鼻漏が起きている人が増えています。
慢性上咽頭炎は免疫力が低下して呼吸器部位である上咽頭部にウイルスや細菌感染する病気です。

この上咽頭部に炎症を起こすと鼻汁が分泌されて後鼻漏を起こします。※2 

東洋医学では呼吸器全体の機能低下と考える

東洋医学ではこのような呼吸器系に関わる臓腑である「肺」の機能が低下すると起こると考えます。
このような病態を「肺虚(肺のエネルギー不足)」といいます。

【肺の特徴】
肺の作用は宣発(噴水のような働き)と粛降(上から下へ降ろす)があります。
宣発と粛降の働きによって全身に栄養素や酸素を行き渡らせ、ガス交換、発汗作用、血液の濾過などを調整します。
また粛降の働きによって便の排泄作用が促進します。

【肺の働き】
①呼吸によって全身に気を巡らせます
②皮膚や毛の穴の開閉を管理し、体の熱を発散して体温調節をしています
③鼻と咽喉に関係しており声帯を管理しています

【鼻・咽喉の不調】
鼻は呼吸をするために肺と通じており、咽喉は声を出すために肺と通じています。
肺の機能が低下するとこれらの器官に不調が出てきます。
①鼻炎
②嗅覚低下
③鼻づまり
④鼻水
⑤咽喉の炎症
※3

後鼻漏ではなくヒステリー球(咽喉頭異常感症)の可能性も考える

後鼻漏症状でご来院される方の中には「何度も咳払いをするが頻繁に痰を吐き出すことはない」という方がおられます。

この場合、もしかしたら後鼻漏ではなくヒステリー球(咽喉頭異常感症)の症状である可能性があります。
ヒステリー球は東洋医学では梅核気(ばいかくき)と呼ばれ、心理的なストレスや抑うつ感によって喉の筋肉が緊張し違和感・異物感・圧迫感などの症状を引き起こす自律神経の失調によって起こる症状です。

このヒステリー球症状の「喉の違和感・異物感」と後鼻漏症状の「喉に鼻水が流れている感じ、張り付いている感じ」はとても似ている症状です。
実際に痰を頻繁に吐き出すことがない限りはヒステリー球の可能性も考慮に入れて治療する必要があります。※4 

当院が考える後鼻漏を治す鍼灸治療

後鼻漏は副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎、最近では慢性上咽頭炎などの副鼻腔や上咽頭部の炎症反応によって起こる症状です。

そのため改善のためにはウイルスや細菌への免疫力や抵抗力を高めるように治療をすることが重要になります。
またアレルギー症状であれば炎症反応を抑えることが重要です。

しかし、中には先ほど解説したように「痰を排出することがない後鼻漏」もあります。
そのためしっかりと問診と検査をし、日常的に心理的なストレスや抑うつ感が起こっていないかをお伺いし、ある場合はヒステリー球(咽喉頭異常感症)と診断し鍼灸治療を行うことがあります。

どちらも当院では東洋医学に基づく鍼灸治療で症状を起こしている根本的な体質を改善する治療になります。

【治療例&効果の高いツボ 】後鼻漏でのどに流れて張り付く不快感がある(50代男性)

【治療の体験者&改善方法】
50代男性で「3か月前から後鼻漏でのどに流れて張り付く不快感がある」との訴えでご来院されました。

ご来院される前に耳鼻科にて3か月ほどBスポット療法を受けていましたがあまり改善されず当院にご来院されました。
当院では後鼻漏の具合、ストレス具合などをお伺いしつつ、東洋医学と西洋医学の両方の観点からお身体の状態をお調べしました。

状態はかなり強いストレスによって後鼻漏症状だけでなくヒステリー球(咽喉頭異常感症)も併発していると判断し、免疫力の向上とともに交感神経の興奮を鎮めることを鍼灸治療の目的としました。患者様の体質に合った東洋医学のツボを上手く利用し鍼灸治療で改善を促しました。


【後鼻漏で主に利用したツボ】
・天鼎(てんてい)・・・のど仏のすぐ下の軟骨(輪状軟骨)と同じ高さで、横首の筋肉(胸鎖乳突筋)の後側のへり。

喉に流れる張り付く後鼻漏は当院の鍼灸治療で治せます

現在、当院では病院やクリニックで治らない後鼻漏でお悩みの方が多くご来院されています。

最近の傾向では慢性上咽頭炎による自律神経症状を伴った後鼻漏の方が増えています。
当院ではこの症状に対して東洋医学に基づき一人ひとりに合った体質を調べてツボを選定し鍼灸治療を行います。

同じ後鼻漏症状でも体質や状態は個々によって違うため利用する東洋医学のツボが変わります。
このツボの微調節によって鍼灸の効果を最大限に引き出しています。

ぜひ、「病院にいっても薬を処方されるだけで治らない」とお悩みの方は当院の鍼灸治療を受けてみてはいかがでしょうか。



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[参考]
※1.後鼻漏について/中国中央病院 西田直樹
https://www.kouritu-cch.jp/topics/public/1608
※2.慢性上咽頭炎/日本病巣疾患研究所
https://jfir.jp/chronic-epipharyngitis/
※3.肺について/和漢全人会花月クリニック 
http://kagetsu-clinic.or.jp/kanpou/k_09.html
※4.ヒステリー球(咽喉頭異常感症)とは?/医療法人社団こころみ理事長/株式会社こころみらい代表医師  大澤亮太
https://cocoromi-mental.jp/cocoromi-ms/psychiatry-disease/somatoform/globus/

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