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皮膚の表面がピリピリするストレス症状に鍼灸

皮膚の表面がピリピリするストレス症状に鍼灸
公開日:2022年12月19日
更新日:2023年12月16日
東京都三鷹駅にある自律神経専門院鍼灸院コモラボです。このブログを監修している鈴木貴之清水正太は国家資格であるはり師免許、きゅう師免許、柔道整復師免許、心理カウンセラーを取得した資格保有者です。8万人以上の臨床経験を誇る独自の自律神経調整の鍼灸治療により病院やクリニックでは改善できない不調で悩まれている多くの患者様の症状を改善に導いている実績があります。「病院にいっても薬を処方されるだけで治らない」とお悩みの方はぜひ当院にご相談ください。

病院やクリニックで治らない皮膚がピリピリする症状でお悩みの方が増えています

現在、当院では病院やクリニックで治らないピリピリする痛みが起こる異痛症でお悩み方が多くご来院されています。

異痛症は「ストレスがかかると体がチクチクする」「自律神経が乱れて体がピリピリする」といった症状が起こる不調です。
筋肉や関節など身体の深部の痛みとは違い、体表面のピリピリやチリチリとした神経に触れる痛みが特徴です。

異痛症は別名“アロディニア”と呼び、通常では気にならないような、接触や圧迫、温度などが皮膚を刺激したときに、その刺激によって身体の痛みや不快感が起こります。
今回は「皮膚の表面がピリピリするストレス症状に鍼灸」と題して異痛症が起こる原因やメカニズム、さらに異痛症に対する鍼灸治療の有効性を解説します。

痛覚が過敏に反応して皮膚の表面がピリピリするのが原因

感覚を司る痛覚が過敏に反応してしまうのが異痛症

異痛症はケガや病気の後遺症などによって、神経が過剰に反応して痛みを引き起こす、神経障害性疼痛(しんけいしょうがいせいとうつう)の一つと考えられています。

異痛症はなんらかの原因にたいして神経が過敏に反応することで起こります。
例えば健康体であれば何かが体表面に触れたときは「触覚」が働いて、「何かが触れた」と脳が認知します。

しかし、異痛症の場合は触覚ではなく「痛覚」が働いて「痛い」と脳が認知してしまい、刺激を感じる感覚がちがうものになってしまいます。※1

精神的なストレスを抱え込むと身体がピリピリしやすい

精神的なストレスを抱え込むと異痛症が起こる可能性も

異痛症が起こる要因に精神的なストレスが関係しています。

精神的なストレスは痛みを認知している脳に疲労を与えることで異痛症の原因である痛覚を過敏にさせるといわれています
例えばケガや病気などが慢性化するとその症状が治らないことで精神的なストレスが溜まりますが、

このストレスが脳に負荷を与え続けてしまい異痛症を引き起こしてしまいます。
「足首を捻挫してからずっとくるぶしがピリピリと痛む」という方なども異痛症に当てはまります。

※2 【注釈】・・・帯状疱疹後神経痛も発疹が消失した後に痛みが残る場合は異痛症の可能性があります。
【帯状疱疹後神経痛については以下のブログから】
帯状疱疹後神経痛はマッサージより鍼灸

異痛症の症状&セルフチェック

異痛症の症状&セルフチェック

異痛症の症状についてのセルフチェックです。
以下の項目に当てはまる数が多いほど異痛症の可能性が高くなります。

・髪の毛を結んで引っ張っている箇所やブラッシングをすると頭皮に痛みを感じる
・髪の毛が顔に触れると妙に不快に感じてしまう
・メガネやイヤリングなどが不快に感じてしまう
・頭痛がある箇所に枕があたると痛く感じて眠れない
・頭に風があたると痛みを感じる
・強い光を感じると頭痛がひどくなる
・ストレスがかかるとピリピリと痛みが強くなる

異痛症は気が紛れているとあまり痛みを感じないことがある

ストレスによる自律神経の不調によって起こる異痛症の場合、「仕事など何か別の事に集中していると痛みを感じない」や「家で何もしていないときの方が痛みを感じる」など意識が病気や症状に向いているときに痛みを感じやすく、逆に別の事に意識が集中して気が紛れているときはあまり痛みを感じないという特徴があります。

この反応は自律神経に関わる不調の特徴的な反応です。

自律神経を整えることで身体のピリピリは改善する

自律神経を整えて痛みの感受性を下げるのが大切

異痛症は脳の疲労によって起こる自律神経の失調が原因です。

そのため改善のためには脳の疲労を完治し自律神経を整えて、「痛みの感受性」を下げる必要があります。

その改善に効果的なのが東洋医学に基づく鍼灸治療です。

【注釈】・・・自律神経は体表面の知覚神経とも連携している神経です。
自律神経の中でも交感神経の興奮を抑えることで異痛症は改善できます。

【改善例&効果の高いツボ 】風や衣類が肌に当たるだけで痛みが感じる(50代女性)

【治療の体験者&改善例 】
50代女性で「4か月前から手足の末端がピリピリとして痺れる、最近風や衣類が肌に当たるだけで痛みが感じる」との訴えでご来院されました。
皮膚科や脳神経外科などで検査をしても特に異常はみられず漢方薬のみ処方されていました。

当院では東洋医学的な問診と検査を行い不調の原因である体質を調べて鍼灸治療を行いました。
皮膚のピリピリ以外には胃内停水と呼ばれる「胃に水が溜まってポチャポチャする」といった症状、食欲不振、気象病による頭痛などがあり、湿気に対する不調が目立っておりました。そのため当院では胃の不調を完治させ身体の湿気を取り除く鍼灸治療を行い改善を促しました。


【主に利用したツボ】
異痛症は自律神経の興奮が考えられます。そのため頭部のツボを刺激し副交感神経が高まることで異痛症の緩和につながります。
・曲差(きょくさ)・・・眉頭と瞳の間の位置からまっすぐ上に行き、髪の生え際の少し上(指の太さの半分ぐらい)

皮膚の痛みやかゆみにおすすめの漢方薬は四逆散

四逆散は身体のピリピリした痛みに加えて、日常生活でストレスを抱えていたり、イライラしている方、自律神経失調症の方におすすめの漢方薬です。

この異痛症は性格的に神経質であったり、完璧主義といった細かい事にまで意識が向いてしまうことで自律神経が疲れてしまうことで患う傾向にあります。
そのためストレスが溜まりやすく気血の巡り(自律神経)が悪くなりやすい体質といえるでしょう。

東洋医学ではこのような病態を「肝鬱(かんうつ)」といい、気血を調整している肝の機能が低下して巡りが滞ることでピリピリした痛みが起こると考えられています。


※【注釈】・・・四逆散は保険適用もあり、ツムラ35が製品番号になります。服用する場合は医師、薬剤師と相談した上で開始してください。

当院が考える異痛症の治し方

異痛症が起こる根本的な原因には自律神経の中の交感神経の興奮が考えられます。


交感神経は痛みと関係のある知覚神経との関係が深く、興奮することで痛みに対して敏感になる機能をもっています。
当院ではこの交感神経の興奮を抑える、鎮めることを中心に鍼灸治療を組み立てます。異痛症が起きている部位、体質、生活習慣などをお伺いし、患者様の状態に応じて東洋医学のツボを選び治療を行います。

ピリピリと感じる患部に鍼灸を施すだけでなく、身体全体のツボを利用するため体質改善を図ることができます。

皮膚の表面に触れるとピリピリする異痛症は鍼灸で改善できる

現在、当院では病院やクリニックで治らないピリピリする痛みが起こる異痛症でお悩み方が多くご来院されています。

このようなピリピリした皮膚の痛みが起こる異痛症は東洋医学に基づく鍼灸治療が効果的です
東洋医学は西洋医学のような薬物による対処療法とは違い、病気の原因である体質を根本的に改善する効果があります。

また東洋医学は一人ひとりの体質に合った治療を行うことができるため鍼灸治療の効果を最大限に引き出すことができます。
ぜひ、「病院にいっても薬を処方されるだけで治らない」とお悩みの方は当院の鍼灸治療を受けてみてはいかがでしょうか。


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[参考]
※1.シビレ・ピリピリ痛・・・アロディニア異痛症/明神館クリニック
http://www.myojin-kan.jp/allodynia/
※2 シビレ・ピリピリ・ピリピリ痛…アロディニア異痛症が多い/脳過敏症とは大田浩右


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