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頭のてっぺんが熱い不調は頭部内熱という状態

頭のてっぺんが熱い不調は頭部内熱という状態
公開日:2024年2月25日
更新日:2024年2月25日
東京都三鷹駅にある自律神経専門院鍼灸院コモラボです。このブログを監修している鈴木貴之清水正太は国家資格であるはり師免許、きゅう師免許、柔道整復師免許、心理カウンセラーを取得した資格保有者です。8万人以上の臨床経験を誇る独自の自律神経調整の鍼灸治療により病院やクリニックでは改善できない不調で悩まれている多くの患者様の症状を改善に導いている実績があります。「病院にいっても薬を処方されるだけで治らない」とお悩みの方はぜひ当院にご相談ください。
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頭のてっぺんが熱いのは頭部内熱という状態

「ストレスが溜まると頭のてっぺんが熱くなる」
「モニター作業をすると頭全体がカッカと熱くなる」
「一度頭が熱くなると全然熱が冷めない」

このような状態が治らず悩まれている方はおられないでしょうか。
これは一つに自律神経の乱れ(自律神経失調症)が関係しています。

自律神経失調症は病院などで「原因がわからない症状」に付けられる診断であることがよくあります。
そのため検査をして異常が見つからないと医師から「自律神経の問題ですね。」と一言で診察が終わってしまうことも多々あります。

「どうやって改善したらよいのか」のでしょう。
明確な道のりを示してくれる医療機関は案外少ないように思います。

結局は薬は処方されるけれど、なかなか改善されない。
当院でもそのような流れから治療を受けにくる方がとても多いです。

鍼灸治療の領域ではこのような頭部の熱感症状を「頭部内熱(とうぶないねつ)」と呼びます。
今回は「頭のてっぺんが熱い不調は頭部内熱という状態」と題して頭部に熱感が起こるメカニズムと鍼灸治療の有効性について解説します。

頭部の熱感は脳のオーバーヒートが起きている

頭部内熱は身体にこもった熱(うつ熱)が特に頭部内に上昇して「頭に熱っぽさを感じる状態」のことをいいます。

頭部に熱く感じますが、発熱したときのような体温が上昇している状態ではありません。
そのため体温を測っても上がっていませんし、おでこを触っても熱感を感じることもありません。

この原因にはスマホ、パソコンなどを利用した頭脳に偏った作業で頭を使い過ぎた疲労があります。

頭の使い過ぎ→頭が疲労を起こし熱が溜まる→熱が冷めずに脳がオーバーヒートする→自律神経が乱れる

主にこのような流れで頭部内熱は起こります。

しかし、こういった症状が起こっているとしても病院では検査では異常が見当たらず「原因不明」と診断され続けてしまい、
結果として頭痛や不眠などの自律神経症状を引き起こし現代社会の問題となっているのが現状です。

頭部内熱が起こるメカニズム

脳は体の状況を五感(視覚・聴覚・平衡覚・味覚・嗅覚)で感知し、その感知した情報を元に自律神経やホルモンを介して調節しています。
この入ってくる情報と、出力の仕組みがうまく循環していると、心身は正常に機能した状態です。

しかし現代社会の生活では、入ってくる入力情報(スマホやパソコンなど)が過剰になると、入力と出力のバランスが崩れてしまうことがあります。
高齢者の場合は、この機能のアンバランスが起きていると外気の温度を感知する能力の低下となり熱中症になりやすい一因と考えられています。

このように脳の入力と出力のバランスが崩れると、脳は疲弊し「頭部内熱」が生じます。
脳は身体的不調(頭痛やめまいなど)だけでなく、思考や感情という目に見えない情緒や心理面にも影響を与えるため、うつ症状や気分の落ち込みなども引き起こします。

内臓や器官の機能異常による身体的な失調、脳の機能異常による情緒や思考の失調などは「頭部内熱」と因果関係があることが最近わかってきています。

頭部内熱の主な症状について

頭部内熱の主な症状は以下の通りです。

・動悸
・めまい
・立ちくらみ
・頭痛
・うつ
・胃腸障害
・メニエール
・不眠症・パニック障害
・耳鳴り
・不安症
・慢性疲労症候群
・多汗症
・アレルギー症状
・イライラ
・眼精疲労
・ドライアイ
・更年期症状
・のぼせ
・健忘症

頭部内熱が起こるとこのような自律神経失調症と考えられている心身の症状が様々に起こります。
その中でも多くのケースで「頭のてっぺんが熱い」という症状が起こります。

このような頭部の不調はブレインフォグ(脳疲労)という症状で呼ぶこともあります。詳しい解説は下記のボタンから「ブレインフォグのセルフチェックと治し方」をご覧ください。

人間の体温が低いのは脳を熱から守るため

人間の体温はなぜ36.5℃に保持されているのでしょうか。
その理由に脳を守るためがあります。

人間以外の動物の犬、猫、猿などの体温は37~40℃と高い体温です。
この人間と動物の体温の違いは脳の違いともいってよいでしょう。

人間は他の動物に比べて脳を異常なほど発達させ、言語や高度な文明を生み出してきました。
人にとって脳はいわばコンピューターで情報処理をする所です。

そのためコンピューターである脳は使用すればそれだけ熱を持ちやすく放熱できなければオーバーヒートしてしまいます。
体温が36.5℃を保持しているのはこういった理由で他の動物に比べると低めの温度設定しているのです。

活動で生じる身体の熱を放熱できないのが頭部内熱の原因

発熱、うつ熱、頭部内熱など体内で起こる熱にはいろいろありますが、この熱の多くは細菌やウイルスに感染したときに起こります。
これは身体が免疫力を働きやすくするために「発熱」という状態を自ら作っています(免疫細胞は37.5℃で最も働くとされています)。

たとえ発熱しても体の機能が正常に働いていれば、適切な段階で熱は平熱に下がっていきます。
これに対してうつ熱や頭部内熱は、体の体温調節や血流がおかしくなっ て適切な体温を維持する働きができなくなった状態をいいます。

例えば、風邪で発熱をしても汗をだして体温調節ができればうつ熱状態は起こりません。
しかし、体温調節がうまくいかないだけで、筋肉や脳の活動で生じた熱が発散できなかった熱がこもってしまいます。

このうつ熱が頭に集中してこもった状態を頭部内熱と呼んでいます。

現代人の生活は頭に熱がこもりやすく、その影響で自律神経や心身の不調を引き起こしているのです。
※ちなみに体内の酵素が働く温度は36~42℃であり。36℃以下では酵素が充分に働かなくなります。

頭のてっぺんが熱い症状を改善するには東洋医学の鍼灸

このような頭が熱くなる頭部内熱を完治させるには東洋医学に基づく鍼灸治療が効果的です。

東洋医学ではこのような脳の機能の低下を改善するには「自律神経の正常化と血流改善」と考えられています。
そのため当院ではこの改善を目的とした一人ひとりの体質に合った効果的なポイントに鍼灸治療を行います。

当院の鍼灸治療は病院の薬物療法やマニュアル通りの治療ではできない柔軟な鍼灸治療で効果を引き出します。

ぜひ、頭の熱がこもった不調でお悩みの方はご相談ください。



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