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骨盤矯正は意味がないほんとうの理由

骨盤矯正は意味がないほんとうの理由
公開日:2022年12月15日
更新日:2023年03月20日
整骨院(接骨院)、整体院、カイロプラクティックの分野で、「骨盤矯正」と称する施術がされています。
骨盤が歪むと、姿勢のバランスが崩れてしまい、腰痛や肩こり、冷え性の原因になります。また骨盤がずれることで体型が崩れやすくなってしまうため、正しい位置に骨盤を「矯正」する治療が必要であると謳っています。
とくに女性の間では、産後などに開いた骨盤が十分に戻らないと、腰痛を引き起こしたり、太りやすい体格になるとされています。
しかし、整骨院(接骨院)、整体院、カイロプラクティックで行われている骨盤矯正の多くは腰を後ろから強く圧迫したり、足を急にひっぱったり曲げたりして、施術をしています。
これでは筋肉が硬くなって動かなくなっている関節を無理やりに動かしているため、かえって痛みが悪化してしまうおそれがあります。
東京都三鷹駅にある自律神経専門院鍼灸院コモラボです。このブログ記事を書いている我々は5万人以上の臨床経験を誇る独自の自律神経調整の鍼灸治療により多くの患者様の症状を改善に導いている実績があります。

骨盤矯正が意味ないのはなぜか

骨盤は歪まない構造にできている
骨盤は歪まない構造にできている
基本的には骨盤は歪むことがありません。骨盤は真ん中に「仙骨」、左右に「寛骨」という腸骨、坐骨、恥骨によって構成されています。
これらの骨は強靭な靭帯で固定されており上半身と下半身をつないでおり、人が歩くために数mm程度動くようになっています。
車で例えるならハンドルを左右に回したときの“ちょっとした遊び”のようなものです。骨盤矯正を希望している方が「骨盤が歪んでいる」と感じているのは、感覚的には「骨盤がガクッとズレている」ことを指していると思います。
しかし、実際の骨盤は1~2mm程度動いているだけであり、大幅にズレる歪むことは全くありません。仮に骨盤が大幅にズレているのだとしたら、それは骨盤を構成している強靭な靭帯が損傷して切れている「靭帯損傷」が起きている状態です。

筋肉の歪みに対して骨盤矯正は意味がない

またネット上には、骨盤が歪む原因として、「姿勢の悪さ」や「長時間のヒールでの歩行」、「鞄を片方の肩で持ち続ける」など色々と整骨院(接骨院)、整体院、カイロプラクティックの分野で指摘されています。
しかし、これらが人体に影響を与える可能性があるのは骨盤ではなく使用する筋肉の前後左右のバランスが崩れることにあります。
これは座り方や歩き方といった日常の癖などによって、片側の筋肉が偏って緊張したり使われるべき筋肉が弛緩したままだったりすると筋肉のバランスが崩れて筋肉に歪みが起こることがあります。
そうなると身体が前後に傾いたり、左右の肩の高さが違ってきます。つまり、今まで整骨院(接骨院)、整体院、カイロプラクティックの分野で「骨盤が歪んで左右の高さが違う」と言われていたもの間違いであり、正解は「筋肉のバランスが崩れて左右の高さが違う」ということです。

産後に起こりやすい腰痛や仙骨の痛みは骨盤矯正で悪化する

産後に起こりやすい腰痛や仙骨の痛み(仙腸関節炎)
産後に起こりやすい腰痛や仙骨の痛み(仙腸関節炎)
産後の女性に多い症状に腰痛や仙骨の痛みがあります。腰痛や仙骨の痛みは妊娠中に起きる筋力の低下や運動量の低下によって産後も体幹回りが不安定になることで発生します。
また出産のために骨盤周囲の関節を緩める働きがあるリラキシンというホルモンによっても腰痛や仙骨の痛みは助長されます。
そのため産後は多くの女性が腰痛や仙骨周囲に不調が起こりやすい傾向にあるといえます。そのため骨盤矯正のような強い刺激が加わるとかえって腰痛や仙骨の痛みが悪化する可能性があります。

仙骨の痛み(仙腸関節炎)に骨盤矯正は意味がない

この妊娠中に分泌されるリラキシンというホルモンは出産後にも減少しながら分泌され続けます。
そのため骨盤周囲の関節が緩みやすい状態が続くために「骨盤がぐらついて痛む」という不調が出ることがあります。
仙骨の痛みの原因はこの関節の緩みによって仙腸関節の関節面の骨がぶつかることで傷つき炎症が起こることで発生します。
この症状に対して「骨盤矯正」という施術が接骨院などで行われており、施術によって「骨盤が戻る」といわれています。
しかし、仙腸関節は強固な靭帯によって構成されているため外から圧迫を加えた程度では「ずれた骨盤が元に戻る」とはいえないため効果は期待できません。
また仙腸関節炎などの炎症が起きている場合は施術後に痛みが出ることもあるためあまり推奨されていません。

痛みの原因は骨盤が前に傾いた“反り腰”にある

痛みの原因は骨盤が前に傾いた“反り腰”にある
痛みの原因は“反り腰”にある
産後の方を含めて腰痛や仙骨周囲の痛みが起こりやすい原因に“反り腰”があります。
反り腰という状態は“骨盤前傾(こつばんぜんけい)”という骨盤が前方に過度に傾いた状態を指します。そのことにより骨盤から上方へ連なる腰痛の湾曲が強まり腰が沿った形になります。
この反り腰になると腰椎が狭まったり仙骨周囲の筋肉の緊張が高まり痛みが出やすくなります。
この反り腰が起こりやすい方の多くは体幹の筋力低下が目立っている傾向にあり、改善のために体幹の筋力トレーニングが含まれることがあります。

腰痛や仙骨の痛み(仙腸関節炎)に骨盤矯正は悪化を招く

腰痛や仙骨の痛み(仙腸関節炎)の改善には筋肉の過緊張がある
腰痛や仙骨の痛み(仙腸関節炎)の改善には筋肉の過緊張がある
しかし、腰痛や仙骨周囲の痛みの直接的な原因には筋肉の過緊張があります。
反り腰によって腰椎の湾曲が自然と強まる姿勢になるため腰の筋肉の緊張が高まります。
また反り腰は仙腸関節の骨同士の接地面が狭まるため仙腸関節自体のストレスが高まり炎症が起こりやすくなります、この炎症を仙腸関節炎と呼びます。

痛みをとるためには筋肉を緩める必要がある

このような腰痛や仙骨周囲の痛みをとるためには緊張した筋肉を緩める必要があります。
特に反り腰による腰痛は腰部の筋肉の中でも腰椎の安定を担う深い筋肉の痛みが出現していることが多いため、マッサージでは届きにくく鍼灸治療の方が有効です。
さらにマッサージではうつ伏せで腰部を圧迫されると腰の反りが強くなることがありマッサージ後に腰の痛みが出現することがあるため注意が必要です。

筋肉のバランスチェック:足踏みチェック

立ったまま目を閉じた状態でその場で足踏みを行い、筋肉のアンバランスからくる足元の位置がずれをチェックします。目を閉じた状態で、その場で50回足踏みします。50回終わった時点で、最初に立っていた位置からどのように移動したかを確認します。右へ移動していた場合は、右側に重心が移動しています。左へ移動していた場合は、左側に重心が移動しています。前へ移動していた場合は重心が前へ下がっています。後ろへ移動していた場合は重心が後ろへ下がっています。

腰痛や仙骨の痛みの改善には鍼灸が効果的

腰痛や仙骨周囲の痛みの改善には痛みを取り除く除痛効果や筋肉の緊張を緩和させる効果のある鍼灸治療が有効です。
骨盤矯正やマッサージのように圧迫する刺激がないため反り腰の方でも安心して受けていただけます。
ぜひ、腰痛や仙骨周囲の痛みでお悩みの方は当院の鍼灸治療を受けてみてはいかがでしょうか。


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