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風呂上がりの気持ち悪さと吐き気の対処法

風呂上がりの気持ち悪さと吐き気の対処法
公開日:2022年11月03日
更新日:2023年12月16日
東京都三鷹駅にある自律神経専門院鍼灸院コモラボです。このブログを監修している鈴木貴之清水正太は国家資格であるはり師免許、きゅう師免許、柔道整復師免許、心理カウンセラーを取得した資格保有者です。8万人以上の臨床経験を誇る独自の自律神経調整の鍼灸治療により病院やクリニックでは改善できない不調で悩まれている多くの患者様の症状を改善に導いている実績があります。「病院にいっても薬を処方されるだけで治らない」とお悩みの方はぜひ当院にご相談ください。
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病院やクリニックで治らないお風呂上りの吐き気症状の人が増えています

現在、当院では病院やクリニックで治らない風呂上りに起こるめまいや吐き気の症状でお悩みの方が多くご来院されています。

その中でも特徴的な症状に「お風呂上りに必ず気持ち悪くなる、めまいや吐き気が起こる」といった症状を訴える方が増えています。
このお風呂上りという状態は身体的には血流、血圧、水分代謝など多くの自律神経の調整が行われるタイミングでもあります。

そのためこの調整に不具合が生じると自律神経症状が起こると考えられています。
今回は実際に風呂上りとはどのような状態であるのかを東洋医学の考えで分かりやすく解説しつつ、この「風呂上がりの気持ち悪さと吐き気の対処法」を改善するための対処方法も解説していきます。※1

西洋医学ではお風呂上りに吐き気やめまいは自律神経の乱れ

お風呂上りに吐き気やめまい、動悸といった不調は頻繁に起こることがあります。

その原因には自律神経が調節している体温調節にあります。
入浴によって体温が上がると身体の熱を放熱させるために体温調節を担う自律神経が働きます。

しかし自律神経が正常に機能しないとコントロールするべき血管や心拍に不具合が生じてしまいます。
この血管や心拍に不具合が生じると吐き気やめまいの症状が起こりやすくなります。

よくあるパターンは入浴中の湯船にしゃがんでいる姿勢から立ち上がるときがあります。
しゃがんでいる姿勢から立ち上がると一気に血圧が下がり起立性調節障害と同じようなめまいが生じるケースがあります。

またひどい人がだとめまいと同時に吐き気を起こすこともあります
これらは西洋医学で解説するとすべて自律神経を介した血液やリンパ液の循環の不具合によって起こると考えられます。※2

お風呂上がりの気持ち悪さや吐き気は東洋医学で対処できる

めまいにはふわふわするめまいや立ちくらみから、グルグルと目が回る回転性のめまいまであります。
西洋医学ではこの原因を自律神経を介した耳や脳の異常とされています。

とくに女性では耳の下のリンパが水ぶくれを起こしてめまいが生じるメニエール病という病気にかかる人が多い傾向にあります。
一方、東洋医学では頭部の気(き)・血(けつ)・水(すい)が適切に巡っていないとめまいが起こると考えます。

この気・血・水は東洋医学では人間の組織の3大構成要素として身体にとって重要な物質であり、健康的な身体を作るうえで欠かせないものになります。
自律神経に関わるこのような症状は東洋医学に基づく考え方のほうが体質を細かく分類し治療ができるため効果が高いと考えております。

そのため今回は東洋医学による体質分類で解説します。

【東洋医学①】風呂上りの気持ち悪さの原因は水分代謝の低下

東洋医学では気持ち悪さの症状は胃腸の不調が挙げられます。

胃腸が弱くなると、消化吸収する力が衰えてしまい気の不足(エネルギー不足)になってしまいます。
この気の不足が身体に水分を巡らせる機能を低下させ、頭部に必要な水を持ち上げるエネルギーが不足してしまいます。

その頭部への水不足が気持ちの悪さや吐き気を生じさせます。
ほかにはストレスによって身体の熱が上手く放散できずに頭部で溜まることでも吐き気は起こります(いわゆるのぼせ症状)。

【東洋医学②】気象病がある人のめまいは水分の停滞が原因

気象病など天気痛がある方がお風呂上りに気持ち悪さやめまいを起こす場合は水分の停滞が原因の可能性があります。

水分の停滞は東洋医学では水滞(すいたい)と呼びます。
水滞は湿気などの影響を受けて水分の巡りが悪くなり頭部に水分が停滞してしまいます。

この水滞を起こしやすいのが気候変動によって不調を起こす気象病です。
この水滞体質の方が風呂上りに起こしやすいのがめまいになります。

また水滞体質の方はめまいだけでなく吐き気や手足の冷え、立ちくらみ症状も起こすことがあります。

【東洋医学③】イライラすると吐き気が起こる人は気の逆流

ストレス(イライラや怒りなど)や不安感などが続くと体内で熱が過剰に起こります。

この熱が上昇し頭部に溜まると気が逆流する気逆(きぎゃく)という状態になり身体に不調が起こります。
これがいわゆる「頭に血が上る」という状態です。

この気逆体質が風呂上りに起こる不調は吐き気のほか、回転性めまい、頭痛やほてりを伴うこともあります。 

風呂上りの吐き気におすすめの漢方薬は半夏白朮天麻湯

今回解説した東洋医学の分類3つのうち2つ(①と②)は水分に関わる吐き気やめまいです。

この2つに関して効果が期待できる漢方薬は「半夏白朮天麻湯(はんげびゃくぶつてんまとう)」になります。
半夏白朮天麻湯は身体の水分の巡りを改善し水滞を改善させることで吐き気やめまいを治す漢方薬です。

この漢方薬はめまいや吐き気の症状を中心に、頭痛や頭重感、手足の冷えなどの不調を伴うときに用います。
ふだんから胃腸が虚弱で、冷え性や体力がない人に向いている漢方薬です。


【注釈】・・・半夏白朮天麻湯は保険適用もあり、ツムラ37が製品番号になります。服用する場合は医師、薬剤師と相談した上で開始してください。※3

【改善例&効果の高いツボ 】毎日お風呂上りに吐き気とめまいが起きる(30代女性)

【治療の体験者&改善例 】
30代女性で「数週間前から毎日お風呂上りに吐き気が起きたり、めまいが起こる」との訴えでご来院されました。

当院に来院される前にクリニックでは「原因不明で自律神経失調症ではないか」との診断を受けていました。
主訴以外の不調をお伺いすると天候の変化などによる頭痛(気象病)、下肢のむくみ、倦怠感、生理痛などがありました。

東洋医学の観点ではこのような不調は「水滞(すいたい)」と呼ばれる体の水分の循環が滞ることで起こるものと考えられます。
そのため鍼灸治療ではツボを上手く利用し体の水分代謝や血流を改善することを目的として行い改善を促しました。


【主に利用したツボ】
尺沢は体の水分の循環を促して呼吸を楽にする働きがあります。気持ち悪さや吐き気もスッキリ完治させます。
•尺沢(しゃくたく)・・・肘を曲げた時にできるシワの外側で押して固くなっているところ

当院が考えるお風呂上りの気持ち悪さを治す鍼灸治療

お風呂上りに起こる不調について西洋医学と東洋医学の観点から解説していきました。

西洋医学では「自律神経を介した血液やリンパ液の循環の不具合」と一言で説明できますが、東洋医学では複数の体質(パターン)で説明することができます。
そのためその複数の体質に応じた改善方法、治療方法が確立できるため東洋医学に基づく鍼灸治療のほうが柔軟な鍼灸治療ができ治療効果が出やすいと考えております。

当院では問診や検査などをしっかり行い患者様の体質を把握したうえで東洋医学のツボを利用し鍼灸治療を行っております。

お風呂上がりの吐き気や気持ち悪さの症状は当院の鍼灸治療で完治できます

現在、当院では病院やクリニックで治らない風呂上りに起こるめまいや吐き気の症状でお悩みの方が多くご来院されています。

東洋医学は体質を診断し症状を生み出している根本を改善する治療であるため完治を目指すことができます。
今回の解説のように気持ち悪さと吐き気の症状でも個々の体質に違いがあります。この細かな違いを調節して治療することができるのが東洋医学です。

そのため当院ではこの東洋医学に基づく鍼灸治療によって改善を図っています。
ぜひ、「病院にいっても薬を処方されるだけで治らない」とお悩みの方は当院の鍼灸治療を受けてみてはいかがでしょうか。



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[参考]
※1.入浴後の吐き気の原因と対処法|お風呂上がりのしんどさを防ぐ方法を紹介
※2.危険なヒートショック お風呂の事故を防ぐための入浴法/NHK健康チャンネル
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_384.html
※3【漢方処方解説】半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)/漢方坂本

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