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[ストレス汗]なぜ下半身に汗をかきやすいのか

[ストレス汗]なぜ下半身に汗をかきやすいのか
公開日:2022年10月21日
更新日:2022年03月21日
「急に汗をかくようになった」という症状を男性、女性問わずよく聞きます。一般的には汗は暑い場所に居たり、緊張したりしたときにかくものです。
しかし、そのようなシチュエーションでなくても大量に汗をかいたり、じっとりと頭や顔に汗をかいている場合は不調や病気などが起こる前触れとであると東洋医学では考えます。今回は汗について解説します。
東京都三鷹駅にある自律神経専門院鍼灸院コモラボです。このブログ記事を書いている我々は5万人以上の臨床経験を誇る独自の自律神経調整の鍼灸治療により多くの患者様の症状を改善に導いている実績があります。

下半身に寝汗をかく原因は体力の消耗が原因にある

何もなくても大量の汗がでる、これは体力の消耗が激しい証拠
何もなくても大量の汗がでる、これは体力の消耗が激しい証拠
とくに運動しているわけでも暑い場所にいるわけでもないのに下半身にじっとりと汗が出たり、ダラダラと頭や顔から汗が出てくる経験がある方はいますでしょうか。
この現象は東洋医学では体力の消耗が激しい場合に起こる“自汗じかん”という症状です。
改善のためには消耗した体力を静養や栄養で回復させる必要があります。この虚弱な状態が長く続くと新たな不調や病気になる可能性があるため早期に改善させる必要があります。

下半身だけ寝汗をかく人は慢性疲労による水分の流出が起きている

寒くても慢性疲労であれば汗はでる、身体に何が起こっているのか
寒くても慢性疲労であれば汗はでる、身体に何が起こっているのか
この自汗という状態は外気温にも関係なく寒い環境下でも汗がダラダラと出てきます。なぜこのように汗が出てくるのでしょうか。
この状態を東洋医学では「慢性疲労により体の水分を体内に保持できなくなるから」と説明します。体力があり元気があるときは水道の蛇口の栓が締まっており必要なときだけ緩めて発汗する、というようなメリハリがあります。
しかし、慢性疲労で虚弱な体質の場合はこの水道の蛇口の栓が常時緩んだ状態であり、ポタポタと水が流れている状態になります。
とくに下半身に寝汗をかく人は蛇口が緩んだ虚弱な状態と考えます。

下半身に寝汗をよくかく人の特徴

慢性疲労の人がかくダラダラ汗の特徴
慢性疲労の人がかくダラダラ汗の特徴
では下半身に寝汗をかくような自汗の症状がある人はどのような特徴があるのでしょうか。以下の通りです。
[自汗がある人の特徴]
風に当たると寒気を感じる、風邪を引きやすい、疲れやすい、息切れしやすい、咳が出やすい、顔色が白い
などがあります。
東洋医学ではこの自汗をある人を“気虚”と呼び、気虚は体力や免疫力などに関わる気が消耗し、病気になりやすい状態をさします。
自汗はあくまでも全身症状の一つの症状に過ぎず、改善のためには消耗した大量の汗をとめて疲労を回復させる必要があります。

下半身だけ寝汗をかく女性はホルモンバランスが崩れている

寝汗は日中のダラダラ汗とは違う体質
寝汗は日中のダラダラ汗とは違う体質
女性は更年期や生理周期などのホルモンバランスの乱れで下半身に寝汗をかきやすく、とくに明け方に下半身だけに寝汗をかくといった自律神経失調症の症状の方に発症しやすいのが特徴です。しかし、東洋医学では同じ汗でも体質の違いによる自汗症状と寝汗症状であるため治療方法が変わってきます。それでは寝汗はどのような状態なのでしょうか、説明します。

下半身だけ寝汗をかくのはなぜか?

陰陽のアンバランスで寝汗に
陰陽のアンバランスで寝汗に
寝汗をかいてしまう原因に血液や体液の消耗があります。東洋医学ではこれら血液や体液を“陰分いんぶん”と説明します。
陰分は主に身体の熱を冷ますために必要とされますがこれが不足することで身体の熱を冷ますことができずに熱くなり寝汗が起こります。
寝汗を改善するためにはこの陰分(血液や体液)を補充することが優先されます。

下半身のダラダラ汗と寝汗を改善する食材

ダラダラ汗と寝汗を改善する食材と
ダラダラ汗と寝汗を改善する食材
自汗と寝汗に効果的な食材を中医薬膳の観点から選んでみました。以下の通りになります。
・自汗に効果的な食材
補気(気を補う):米,じゃがいも,かぼちゃ,キャベツ,豆類,蜂蜜,肉類,タラ,鰯,鯖
理気(気の巡りをよくする):そば,玉ねぎ,柑橘類,ジャスミン寝汗に効果的な食材
滋陰(陰を補う):黒ごま,黒豆,牛乳,牡蛎,ホタテ
補血(血液を補う):にんじん,小松菜,ほうれん草,ひじき
同じ汗でも自汗と寝汗は違う病態によるものです。
自汗は「気の不足」であり、寝汗は「陰の不足」です。少し抽象的ではありますが自分の症状をしっかりと把握し食材を選んでみましょう。

まとめ

  • 何もなくても大量の汗がでるのは体力の消耗が激しい状態
  • 水分の保持が疲労により難しくなると寒くても汗はでてくる
  • 慢性疲労の人の自汗は息切れしやすい、咳が出やすいなどの症状もある
  • 寝汗をかいてしまう原因に血液や体液の消耗などがある
  • 自汗は気の不足が原因、寝汗は血液・体液の不足が原因

下半身の寝汗などにまつわるお悩みは東洋医学の鍼灸治療で改善できます

何をしてなくても大量に汗をかいたり、じっとりと汗をかくのは慢性疲労による症状です。
身体の疲労は汗をかく不調だけでなく、内臓の機能低下も引き起こします。
このような症状には当院の東洋医学の鍼灸治療でまずは足りない気血を補い体力の底上げを行うのが効果的です。
ぜひ、自汗や寝汗でお悩みの方は当院の東洋医学の鍼灸治療で改善をはかってみてはいかがでしょうか。


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