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副腎疲労を改善させるツボは背中にある

副腎疲労を改善させるツボは背中にある
公開日:2024年4月18日
更新日:2024年4月18日
東京都三鷹駅にある自律神経専門院鍼灸院コモラボです。このブログを監修している鈴木貴之清水正太は国家資格であるはり師免許、きゅう師免許、柔道整復師免許、心理カウンセラーを取得した資格保有者です。8万人以上の臨床経験を誇る独自の自律神経調整の鍼灸治療により病院やクリニックでは改善できない不調で悩まれている多くの患者様の症状を改善に導いている実績があります。「病院にいっても薬を処方されるだけで治らない」とお悩みの方はぜひ当院にご相談ください。
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副腎はあらゆるストレスに対応する分泌腺

副腎は、腎臓の上に乗っている内分泌器官です。
「ストレスの分泌腺」として知られていて、ケガや病気、仕事や対人関係の問題に至るまで、ありとあらゆるストレスに対して身体が対処できるように働いています。
この副腎には、髄質と皮質の2種類に分けられます。

副腎髄質の働きについて

副腎髄質からは、アドレナリン・ノルアドレナリン・ドーパミンと呼ばれるホルモンが分泌されます。
このホルモンは、ストレス(不安・恐怖・怒り・生命の危機)にさらされた時に分泌され、交感神経を鼓舞する働きがあります。

それにより心拍数を上げて血流が高めて「戦闘モード」にする働きがあります。

副腎皮質の働きについて

副腎皮質からは、コルチゾール・アルドステロンと呼ばれるホルモンを分泌します。
このホルモンの働きには、

・代謝を調整する作用
・免疫機能を調整する作用
・水・電解質・血圧調整の作用
・ストレス応答ホルモンとしての作用
・精神・神経系に対する作用
・骨代謝に対する作用
・炎症を鎮める作用

などがあります。

副腎疲労の主な症状

副腎疲労になると以下のような症状が起こります。

①疲れがなかなか取れない
②性欲の低下
③ストレスに対処できない
④病気、怪我、トラウマから回復するのに時間がかかる
⑤頭がフワフワする
⑥軽度のうつ症状
⑦PMSや生理痛の悪化
⑧更年期障害の悪化
⑨風邪・鼻炎・喘息アレルギー疾患になりやすい
⑩自己免疫疾患
⑪関節炎が起こりやすい
⑫睡眠障害になりやすい
⑬恐怖や不安が強くなる
⑭集中できない・記憶力が冴えなくなる・忍耐力がなくなる・イライラする
など

副腎疲労におすすめのツボを紹介

ツボと副腎の関係私(鍼灸師)が、副腎にアプローチをする時に良く使うツボは、「照海(しょうかい)」と「腎兪(じんゆ)」です。
このツボは、東洋医学で考える「腎」と関係のあるツボです。

鍼灸治療基礎学(医道の日本社)によると、「副腎疾患の反応は、圧痛・硬結または皮電点として命門・腎兪・三焦兪などにあらわれ、その治療としても著効を奏する。」と記載されています。

鍼灸臨床 新治療法の探求(医道の日本社)には、 「照海というのは副腎皮質、然谷というのは副腎髄質と関係が深いので、然谷と照海というのは非常に近いが、全く逆の作用をする。照海に鍼を留めると副腎皮質ホルモンの分泌が促進されて副腎髄質ホルモンの分泌を抑制するように働く。」と、書かれています。

これらの著書から、この「照海」と「腎兪」を上手く使えば、副腎疲労に効果がある事が分かります。
当院でも、軽度のうつと適応障害で休職していた方にこの2つのツボを使って施術を続けたところ、改善し復職した方がいらっしゃいます。

脈の早さを調べてツボを上手に使い分ける

まず、手首に触れる撓骨動脈の拍動を確認します。

脈が速い方(1分間に80拍以上)は、「照海」を使います。
脈が遅い方(1分間に60拍以下)は、「照海」と「腎兪」を使います。

具体的なツボの位置について

照海(しょうかい)は、足首にあるツボです。
内踝(うちくるぶし)の下1寸(親指の幅)にあります。

【参考】取穴部位:内果の直下1寸に取る。
引用:経絡経穴概論(医道の日本社)

腎兪(じんゆ)は、腰にあるツボです。
第2・第3腰椎棘突起間の外1寸5分にあります。
1寸5分は、「親指一本の幅(1寸)」と「親指の半分(0.5寸)」の幅を足した場所にあります。

【参考】第2・第3腰椎棘突起間の外1寸5分に取る。
引用:経絡経穴概論

お灸のやり方

私がお伝えするお灸は、「透熱灸(とうねつきゅう)」と「台座灸(だいざきゅう)」です。
透熱灸は、もぐさを「米粒」または「半米粒」ほどに捻って行なうお灸です。

昔は、家庭でもやっていたようです。
このお灸を、1日3壮から始めます。

慣れてきたら5壮・7壮と増やします。
効果のあるお灸ですが、作るのが難しい事が難点です。

台座灸は、ボール紙の上にもぐさが載っています。
皮膚に燃えたもぐさが直接触れないので、火傷(やけど)をしにくいタイプです。

当院でもこちらの台座灸を用いています。
1日に1~2回行います。

副腎疲労を根本的に改善するには東洋医学の鍼灸

当院では東洋医学ではこのような副腎疲労を改善するには「自律神経の正常化と血流改善が重要」と考えています。
そのため当院ではこの改善を目的とした一人ひとりの体質に合った効果的なポイントに鍼灸治療を行います。

当院の鍼灸治療は病院の薬物療法やマニュアル通りの治療ではできない柔軟な鍼灸治療で効果を引き出します。

ぜひ、副腎疲労でお悩みの方はご相談ください。



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参考
医者も知らないアドレナル・ファティーグ(中央アート出版)
鍼灸臨床 新治療法の探求(医道の日本社)
鍼灸治療基礎学(医道の日本社)
経絡経穴概論(医道の日本社)

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