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コロナ後遺症の症状は頭皮への鍼灸治療が有効

コロナ後遺症の症状は頭皮への鍼灸治療が有効
公開日:2022年3月21日
更新日:2024年2月22日
東京都三鷹駅にある自律神経専門院鍼灸院コモラボです。このブログを監修している鈴木貴之清水正太は国家資格であるはり師免許、きゅう師免許、柔道整復師免許、心理カウンセラーを取得した資格保有者です。8万人以上の臨床経験を誇る独自の自律神経調整の鍼灸治療により病院やクリニックでは改善できない不調で悩まれている多くの患者様の症状を改善に導いている実績があります。「病院にいっても薬を処方されるだけで治らない」とお悩みの方はぜひ当院にご相談ください。
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コロナ後、ワクチン後の後遺症はご相談ください

コロナ後遺症で悩んでいる方に「耳鼻科でBスポット療法を何回しても良くならない」という症状でお悩みの方が多くおられます。

このようなコロナ後遺症でお悩みの方の共通点に「疲れてくると咳が止まらない」「頭痛やめまいが起こりやすい」「慢性疲労症候群に似た症状がある」といった様々な不調を訴える傾向があります。

このような症状が起こる根本的な原因はまだわかっていませんが症状の出現の仕方や身体の反応をみると「自律神経失調症と免疫力の低下」が関係していると考えられます。

しかし、コロナ後遺症、ワクチン長期副反応(ワクチン後遺症)では、鍼灸が有効なことが少なくありません。

当院でも2022年の春以降から新型コロナウィルス感染症の後遺症、コロナワクチン長期副反応に悩む患者さんの治療に取り組んでおります。
現在ではオミクロン株による後遺症が主な治療となっておりますが、鍼灸院としては治療経験も多く、様々な症状の患者を担当させて頂いております。

今回は「コロナ後遺症の症状は頭皮への鍼灸治療が有効」と題してコロナ後遺症が起こる原因と改善方法を解説します。 

新型コロナウイルス感染症の後遺症について

コロナに感染後の急性期の症状が改善し、PCR検査が陰性となっても、持続的な後遺症が残っている方がおられ、その症状について悩まれている方が多くいらっしゃると連日ニュースで報道されています。

後遺症の主な症状には嗅覚障害息苦しさ倦怠感(だるさ)味覚障害などが挙げられています。

​当院では、新型コロナの後遺症コロナワクチン接種後の後遺症だといわれているものについて、頭皮への鍼灸全身の鍼灸によって治療可能なものではないか?と考えています。
そもそも、新型コロナに限らず、様々な感染症や病の後に後遺症のようなものが続くことはよく身体に起こり得るものであり特別なものではありません。

例えば、帯状疱疹の後に神経痛(帯状疱疹後神経痛と呼びます)が残ってしまうこともありますが、鍼灸はこのような神経痛にもよく効果を発揮します。

鍼灸治療の一番の特性は身体の機能のバランスをとる(正常な働きに戻す)という特性があります。
治ったはずなのに依然として不調が続いてしまうというのは、ウイルスがすでに身体には消えているはずなのにウイルスなどによって崩された身体のバランスが元に戻らなくなってしまっている状態ということです。

この崩れたバランスや機能を東洋医学のツボを利用して戻るよう促してあげることができれば、​自然と残った不調も改善されていきます。
もし、陰性となっても不調が続きお悩みの方がいらっしゃいましたらご相談ください。

新型コロナ後遺症が起こる発生機序について

まだコロナ後遺症が起こるメカニズムについては研究段階ですが、現段階で分かっていることをお伝えいたします。

最新の情報ですと各血管の内壁に存在する無数のレセプターに、新型コロナウィルスが接合し、免疫作用により強い炎症反応(サイトカインストームと呼びます)を引き起こします。
それによりウイルスの淘汰、組織の損傷、修復が起こります。

その際に生じた血栓が各器官の血流を阻害し、様々な症状を引き起こすとの研究報告があります。

また、ウイルス感染後疲労症候群(慢性疲労症候群)、視床下部症候群は、代表的な新型コロナ後遺症の一つとなっています。
これは、種々のウィルス感染症が完寛した後に、強い疲労感で立ち上がるのも困難になるなど、日常生活に支障を来すものです。

その他の研究では、腸管内の潜伏感染が起こったことにより、腸管内での持続的な炎症・免疫反応が起こり続けることで、身体のエネルギー源であるセロトニン生成が減少し、脳などの活動が低下するブレインフォグ症状が生じている場合があることが分かってきました。

ウイルスに対して鍼灸による予防は可能

コロナが流行した中国の武漢市では、多くの中医師が派遣され治療にあたり良い結果を得られたとの情報もあります。

鍼灸は人間がもともと持っている免疫力を高めてくれる働きがあるので、今回のようなまだはっきりした治療法がないウイルスに対しても自己の免疫力が高めることができればある程度対抗することができ感染予防や再発予防ができます。

できれば始めは週1回程度の鍼灸治療を行うことをおすすめします。
手足や頭のツボを使い、免疫力が発揮できる体質改善を行っていきます。

また、お灸の煙にはアロマテラピーの効果があります。
煙に含まれるチネオールには抗菌・抗ウィルス・免疫調整作用があり、当院でも利用しています。

コロナ後遺症と自律神経失調症の違いについて

このようなコロナ後遺症の基準でもある「①様々な症状が出現する②他の疾患による症状として説明がつかないもの」というものに似ている疾患に自律神経失調症があります。

自律神経失調症があります、自律神経失調は生活習慣の乱れや心理的なストレスの積み重ねにより身体の機能を調節している自律神経の働きに不具合が生じると様々な不調を引き起こします。

しかし、発症の段階で大きく違うのが「ウイルス感染をしている」というものです。
とくにこのような自律神経に関わる箇所での感染と炎症を推測するとコロナ後遺症は「上咽頭炎を引き起こして自律神経が乱れている」と考えられます。

本来であればウイルス感染後に身体の免疫力によってウイルスを撃退し病気を完治させる力が発揮するはずなのです。

しかし、何らかの影響によって「免疫力の低下」が起きており、上咽頭で起きている炎症が治まらず慢性的に炎症が起きて自律神経を刺激していると考えられます。

免疫力の低下→炎症→自律神経への刺激」がコロナ後遺症と自律神経失調症との大きな違いといえます。

慢性上咽頭炎については下記のリンクから詳しくご覧いただけます。

当院でのコロナ後遺症への頭皮鍼

頭皮にあるツボには全身の司令塔である脳を活性化させる効果があります。
そのため頭皮を治療することは全身あらゆる不調の改善につながります。

当院ではこの頭皮のツボを利用してコロナ後遺症に対する鍼灸治療を行っております。
また頭皮だけでなく腕や脚、お腹など身体のツボに鍼灸治療をすることで、体に溜まった余分なものを取り除き、血流の巡りを良くする治療を行います。

頭皮鍼はコロナ後遺症の治療を精力的に治療しているヒラハタクリニックでも行われているものです。
動画は当院でもコロナ後遺症の患者様に推奨している爪楊枝を束ねた器具によるセルフケアの頭皮鍼を平畑先生が解説しています。

【改善例 】コロナ後遺症による慢性上咽頭炎(50代女性)

【治療の体験者&改善方法】
2022年冬にコロナ後遺症に罹患し休職。
症状は「慢性上咽頭炎による自律神経症状(後鼻漏とブレインフォグ)
朝の起床時から倦怠感やうつ症状が出ており、日中は後鼻漏とブレインフォグによる思考力と集中力の低下が強いとのことでした。
仕事をしようにも今までこなせていた業務がなかなかできず、朝も起きられなくなり休職していました。
罹患後最初の5か月は耳鼻科にてBスポット療法を週2回を5か月ほど続けていましたが症状が良くならず途中で諦めたとのことです

そのあと別の治療方法に専念することとなり当院に通院することになりました。

当院では身体の体質をお調べし、状態にあった東洋医学のツボを選定し鍼灸治療を行いました。
またそれに加えてコロナ後遺症に効果的である頭皮鍼も行い改善を促しました。
【症状経過】
初回から4回目「治療後、少しスッキリするがすぐに倦怠感とブレインフォグがでてしまう」とのこと。
6~7回目「少し朝の目覚めが楽になり無理しなければ午前中は動ける。無理すると後鼻漏の症状が強く出てしまう」とのこと。
8~10回目「ブレインフォグが緩解している。後鼻漏は感じやすいが思考力や集中力は戻りつつある」とのこと。
12回目以降「後鼻漏とブレインフォグは最初に比べると楽になり復職に向けて動いている」とのことです。
症状がつらいときは週1回または10日に1回の治療頻度でしたが、現在は2~3週間に1回のペースで予防目的で鍼灸を続けている状態です。
現在、仕事量を調整しつつ復職しております。

コロナ後遺症は東洋医学の鍼灸治療で改善できる

このようなコロナ後遺症による様々な症状には東洋医学の鍼灸治療が効果的です。

巷の耳鼻科で行われているBスポット療法で炎症を抑える薬を上咽頭部に塗布するだけで、根本的な原因である「免疫力の低下や自律神経の不調」へのアプローチはできません。

鍼灸治療はコロナ後遺症の改善に必要な「免疫力の向上→炎症の鎮静→自律神経の正常化」を起こす唯一の治療法です。

ぜひ、治りにくいコロナ後遺症でお悩みの方はご相談ください。



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[参考]
後遺症について/東京都保健医療局 
新型コロナウイルス感染症の罹患後症状(いわゆる後遺症)に関するQ&A/厚生労働省 

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