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夜間頻尿に効く鍼灸のツボと漢方

夜間頻尿に効く鍼灸のツボと漢方
公開日:2023年04月01日
更新日:2024年03月15日
東京都三鷹駅にある自律神経専門院鍼灸院コモラボです。このブログを監修している鈴木貴之清水正太は国家資格であるはり師免許、きゅう師免許、柔道整復師免許、心理カウンセラーを取得した資格保有者です。8万人以上の臨床経験を誇る独自の自律神経調整の鍼灸治療により病院やクリニックでは改善できない不調で悩まれている多くの患者様の症状を改善に導いている実績があります。「病院にいっても薬を処方されるだけで治らない」とお悩みの方はぜひ当院にご相談ください。

病院やクリニックで治らない夜間頻尿でお悩みの方が増えています

現在、当院では病院やクリニックで治らない夜間頻尿の症状でお悩みの方が多くご来院されています。

その中でも特徴的なものに「最近、夜中にトイレで目覚めるようになった」や「頻尿の漢方を飲んでいるがあまり効かない」「なるべく薬を飲まずに夜間頻尿を治したい」などのお悩みを抱えている方が多い傾向にあります。

夜間頻尿は高齢になると夜中の睡眠状態から暗い中で立ち上がりトイレに向かうことで転倒によるケガ、骨折のリスクも高まります。
「老化によるものだから」と思ってしまいがちですが、意外な原因が潜んでいる場合があります。

今回は「夜間頻尿に効く鍼灸のツボと漢方」と題して夜間頻尿が起こる原因と改善につながる東洋医学のツボと漢方薬を解説します。

夜間頻尿によって睡眠の質が低下してしまう

夜間頻尿には、膀胱が尿を溜められているのにもかかわらず夜間に腎臓から生成される尿量がそれを上回っているために何回もトイレに行く夜間多尿による夜間頻尿と、尿が作られるのは少ないのに膀胱に尿が溜められることができないためにトイレに起きてしまう蓄尿障害による夜間頻尿があります。

どちらの夜間頻尿であっても頻回に夜に目覚めてしまうため、それが睡眠の妨げとなり、熟眠感の低下や中途覚醒による不眠などが起こります。
それにより結果として日中に眠気に襲われたり集中力が低下してしまうため活動低下につながることがあります。※1

どうして中高年になると夜間頻尿が起こるのか

夜間頻尿が起こる原因には、高血圧、糖尿病、腎障害、心不全、加齢、塩分摂取など多岐に渡ります。
40歳以前の若い時では夜間に生成される尿量は非常に少なく起床時に排出するだけで十分の量でした。

しかし、40歳以降になると上記のような生活習慣病や心臓病、腎臓病、加齢などにより徐々に1日の尿量のバランスが夜に尿が生成される夜間多尿型にシフトしていきます。
それがある一定の割合を超えると夜間多尿と呼ばれる状態になります。

基準値は夜間尿量が1日の総尿量の30%以上である場合、夜間多尿(夜間頻尿)と診断されます。※2

蓄尿障害は男性の前立腺肥大がで起こりやすい

先ほど解説したように蓄尿障害とは「膀胱が尿を貯められない」という状態です。
夜間に作られる尿量に対して膀胱に貯めることができる容量が限界であるために目覚めてしまいトイレに行く症状です。

蓄尿障害の原因には男性では前立腺肥大が最も多く、まれに前立腺がんによることもあります。女性の蓄尿障害の原因には神経因性膀胱、過活動膀胱、加齢などが挙げられます。
また、睡眠障害があることで起きてしまい、「念のためにトイレに行く」という、本質的でない夜間頻尿もあります。※3

夜間頻尿におすすめの漢方薬は六味丸

東洋医学では夜間頻尿の症状は「腎虚(じんきょ)」という病態で呼びます。
腎虚は「腎(じん)」と呼ばれる身体の水分代謝や生命力などを統括している機能として考え、この腎の機能が低下すると腎虚と呼びます。

また腎は歳を重ねるにつれて弱っていくものとして考えるため、中高年になると現れる夜間頻尿の症状は腎の機能を高めて改善することを推奨しています。
この夜間頻尿を改善させるためによく用いられる漢方薬は六味丸(ろくみがん)になります。

六味丸はこの機能低下した腎のエネルギーを補給する働きがあり、夜間頻尿の症状を和らげる働きが期待できます。
その他に下肢が疲れやすく、疲れると手足がほてり、口が渇くなどの更年期障害の症状にも用いられます。

【注釈】・・・六味丸は保険適用もあり、ツムラ87が製品番号になります。服用する場合は医師、薬剤師と相談した上で開始してください。

【改善例&効果の高いツボ 】夜間頻尿から夜が眠れない(60代女性)

【治療の体験者&改善例 】
60代女性で「夜間頻尿のせいで途中で目が覚めてしまい、それから朝まで眠れない」との訴えでご来院されました。
当院にご来院される前は泌尿器科クリニックに通院されており漢方薬の処方をされ現在も服用しています。

医師の診断では「年相応の不調である」とのことで漢方以外にはとくに治療は行っていないようです。
当院では東洋医学的な問診と検査を行って根本的な原因をお調べしました。

脈、舌の色、体表面の状態などを確認した結果、足のむくみと冷えが目立っており、全体的に身体を温める機能が低下していることが見受けられました。
東洋医学では夜間頻尿と身体の冷えとの関連は強く、西洋医学的な「年相応」だけではないものと考えます。

そのため身体の冷えによって水の巡りが低下している状態を体温と水の循環を正常に戻すことを治療方針として組み立てて鍼灸治療で改善を促しました。

【主に利用したツボ】
・曲泉(きょくせん)・・・膝を深く曲げたときにできる、ひざ内側の曲がりジワの先端がツボ。

当院が考える夜間頻尿を治す鍼灸治療

当院はこの夜間頻尿を改善するために東洋医学に基づく鍼灸治療を行います。
鍼灸を行う前に夜間頻尿の原因である体質を問診と検査で詳しくお調べし病態把握を行います。(もちろん、腎虚の体質であるかもお調べします)

患者様、個々の体質によって夜間頻尿以外にも様々な不調がありますのでその症状を把握することで正確な体質や病態が把握できます。
それにより、鍼灸治療で用いる東洋医学のツボが選定できます。

個々の体質に応じた東洋医学のツボを用いることで鍼灸治療の効果を最大限に引き出します。

夜間頻尿を改善するなら当院の東洋医学に基づく鍼灸治療が効果的

現在、当院では病院やクリニックで治らない夜間頻尿の症状でお悩みの方が多くご来院されています。
夜間頻尿の症状を改善するなら鍼灸治療が効果的です。

鍼灸には日中と夜間の尿量の調整に働く自律神経の機能を安定させ夜間での尿量を減少する働きがあります。
ぜひ、「病院にいっても薬を処方されるだけで治らない」とお悩みの方は当院の鍼灸治療を受けてみてはいかがでしょうか。



関連する記事
 夜になると足が痺れる症状に鍼灸治療
[参考]
※1 夜間、何度も排尿で起きる / 日本泌尿器科学会
https://www.urol.or.jp/public/symptom/03.html
※2 夜間多尿 / 上星川ファミリークリニック
https://www.kamihoshikawa.clinic/extra-polyuria/
※3 前立腺肥大症の原因と症状 / 独立行政法人地域医療機能推進機構・中京病院 院長 後藤百万(旭化成ファーマ)
https://www.asahikasei-pharma.co.jp/health/prostate/symptom.html

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