BLOG

ブログ

頭痛が治らない原因は脳の炎症

頭痛が治らない原因は脳の炎症
公開日:2022年10月28日
更新日:2023年03月25日
東京都三鷹駅にある自律神経専門院鍼灸院コモラボです。このブログ記事を書いている我々は5万人以上の臨床経験を誇る独自の自律神経調整の鍼灸治療により多くの患者様の症状を改善に導いている実績があります。

頭痛が治らない原因はどこにあるのか

頭痛は何らかの原因により脳の血管が拡張することでズキズキとした拍動性の痛みが生じる自律神経の失調による症状です。痛みを感じる場所は主にこめかみから目のあたりに発作的なズキズキとした痛みが 4時間~数日間続きます。また頭痛は光や音、においに敏感になり、これらの刺激に対して「頭痛が起きそう」という不安感が起きるのが特徴です。 頭痛は女性ホルモンと関連があるため女性に多く、20~40代女性に起こりやすい頭痛とも言われています。 今回は「頭痛が治らない原因は脳の炎症」と題して解説しま

炎症は治っているのに頭痛の感覚だけが残る、これを中枢性感作という

炎症は治っているのに頭痛の感覚だけが残る、これを中枢性感作という
炎症は治っているのに頭痛の感覚だけが残る、これを中枢性感作という
片頭痛の痛みは「脳神経に炎症反応が起こる」→「脳が炎症反応を認知」→「炎症により脳が痛みをとして認知する」→「実際に頭がズキズキ痛いと感じる」というプロセスでした。
しかし、この片頭痛の炎症が長引くことで「脳の痛みの認知機能」が過敏になり、炎症がすでに治っているのに「痛いと感じる」という「脳の認知のズレ」が発生します。この現象を「中枢性感作(ちゅうすうせいかんさ)」といいます。

痛みは脳の働きの調整によって起きている

中枢性感作は脳の調整機能が乱れると起きます。炎症が起こると脳は「炎症の情報を受け取り、痛いと認知する」という働きがあります。
またその痛みが「過剰に痛みを感じないよう痛みの強さを調整する」という別の働きも脳にはあります。
この二つの調整が正常に働いていれば怪我や病気など身体の修復時に起こる炎症反応で「適切な強さで痛みを感じる」という働きが脳に起こります。

「痛い」という認知機能が過敏になりすぎている

「痛い」という認知機能が過敏になりすぎている
「痛い」という認知機能が過敏になりすぎている
しかし長期間にわたって炎症が起こるとこの2種類の調整に不具合が生じます。
炎症によって反応する「炎症の情報を受け取り、痛いと認知する」という機能が過敏になり、炎症が治っても「痛いと認知する」という反応し続けてしまいます。
また別の働きである「適切な強さで痛みを感じる」という調整も反応が弱まり、結果として「ずっと痛みを感じる」という状態になってしまいます。
これが脳の認知のズレである中枢性感作のメカニズムであり頭痛の原因です。

頭痛が治ったのに頭の痛みだけが残っているという可能性も

 慢性化した片頭痛もこの中枢性感作によって引き起こされている可能性があります。
長期化した脳内で起きている炎症反応によって頭痛が続くことで、炎症が治まっても頭の痛みだけが残っているという状態です。
この中枢性感作はまだまだ解明されていない現象ですが、近年では過敏性腸症候群の腹痛や線維筋痛症の身体の痛みなど「もともと炎症が起こっていないのに痛む」という症状にも起こるといわれています。
片頭痛の薬を飲んでも効果がなく頭痛が治らない人はこの中枢性感作による痛みの可能性があります。

まとめ

  • 炎症は治っているのに頭痛の感覚だけが残る、これを中枢性感作という
  • 「適切な強さで痛みを感じる」という働きも脳が調整している
  • 炎症が終わっても「ずっと痛みを感じる」という脳の認知のズレが頭痛の原因

頭痛が治らない原因である脳の炎症を鎮静させるなら鍼灸が効果的です

頭痛は脳の炎症反応が終わっても「痛みだけが感覚として残る」という状態です。
このような慢性化した頭痛は脳の機能的な低下によって起こる痛みですので頭痛薬や鎮痛薬の服用では改善できません改善のために必要な機能的な向上には東洋医学に基づく鍼灸治療が効果的です。
ぜひ、慢性化した頭痛の改善に当院の鍼灸治療を受けてみてはいかがでしょうか。


関連する記事
偏頭痛は病気なのか?そのメカニズムを解説~その1~
ロキソニンが効かない?頭痛薬の使い過ぎでも頭痛が起こる~その1~
頭痛の市販薬を飲んでも治らない、それなら東洋医学の体質改善で
飲み過ぎている頭痛薬をやめるなら東洋医学の鍼灸
ロキソニンが効かない?頭痛薬の使い過ぎでも頭痛が起こる~その2~
症例報告 「月経周期(生理)に伴う不調(頭痛、倦怠感、不眠、月経不順)」
偏頭痛は病気なのか?そのメカニズムを解説~その1~
偏頭痛は病気なのか?薬に頼らない治し方~その3~
ストレスによる頭痛は東洋医学の鍼灸
気象病・偏頭痛は自律神経を整えれば改善する
低気圧による頭痛やだるさの対策に鍼灸治療
薬物使用過多による頭痛(MOH)は鍼灸で改善する
冬の寒さや冷えによる肩こり頭痛は東洋医学の鍼灸
薬を飲んでも改善しない頭痛は東洋医学の鍼灸
頭痛のような目の奥の痛みには東洋医学の鍼灸
子供の頭痛は東洋医学の鍼灸[薬に頼らずに改善できる]
枕が合わずに起こる朝の頭痛に東洋医学の鍼灸
呼吸が浅くなると偏頭痛が起こる,改善なら鍼灸
ピルに頼らず生理痛の頭痛を治す,東洋医学の鍼灸
副鼻腔炎(蓄膿症)による頭痛は東洋医学の鍼灸

【三鷹駅徒歩1分 自律神経専門の鍼灸院コモラボ】

自律神経専門鍼灸院コモラボでは、
⾃律神経の乱れによる体調不良にお悩みの⽅に特化した、
東洋医学に基づく鍼灸院です。

適応症状

睡眠障害(不眠症)、動悸、不安症、不妊症、頭痛(肩こり頭痛、偏頭痛)、更年期症状(イライラ、ホットフラッシュ、動悸)、耳鳴り、睡眠薬・鎮痛剤の副作用など様々な不調に対応しています。
※お悩みのご相談も無料で承っております。メールやLINEからご連絡ください。

・住所 〒180-0006 東京都武蔵野市中町1-7-7 オサダビル4F
・営業時間 9:30~19:30(年中無休)
・電話番号 0422-38-8708
・予約方法 メール・LINEチャットまたは電話でご連絡ください

一覧に戻る