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ストレスで起こる内臓痛の治し方

ストレスで起こる内臓痛の治し方
公開日:2022年10月27日
更新日:2023年03月24日
東京都三鷹駅にある自律神経専門院鍼灸院コモラボです。このブログ記事を書いている我々は5万人以上の臨床経験を誇る独自の自律神経調整の鍼灸治療により多くの患者様の症状を改善に導いている実績があります。

ストレスで内臓が痛くなるのはなぜか

強いストレスによって胃が痛くなる、夜寝る前に考え事をしたら眠れなくなる、緊張して急にお腹が痛くなるなどを経験したことはないでしょうか。これらの反応は西洋医学では自律神経の不調と考えられています。しかし、東洋医学ではもう一歩進んで感情と内臓の結びつきの不調と考えます。今回はこの東洋医学における精神的な不調について説明します

ストレスによる内臓痛は東洋医学で改善できる

精神的なストレスによる不調は東洋医学で説明できる
精神的なストレスによる不調は東洋医学で説明できる
東洋医学では感情の乱れと内臓との関係を“五行色体表”という考えで説明します。その中では内臓を肝・腎・脾・肺・腎の5つに分け、また感情を怒・喜・思・憂(悲)・恐(驚)の5つに分けて結び付けて説明します。これらストレスなど感情から沸き起こる身体の不調については“内因ないいん”という言葉で説明しています。

怒りで胃が痛くなるなども内臓痛に含まれる

色々な場面で起こる感情表現は人間にとって内側から起こる自然なことです。しかし、東洋医学では過度な感情は内臓を傷めてしまい病気を起こす原因と考えます。この身体の内側から起こる不調を東洋医学では“内因ないいん”と呼び、治療をする対象と考えます。イライラして胃が痛む、考え過ぎて夜眠れなくなる、不安で動悸が出てくるなどの不調は全てこの内因による不調になります。

感情によって内臓痛の症状が変わる

感情によって傷める内臓が変わる、“五志ごし”と“五臓”について
感情によって傷める内臓が変わる、“五志ごし”と“五臓”について
では感情と内臓はどのように結びついているのでしょうか。先ほどお伝えした肝・腎・脾・肺・腎という5つの内臓を東洋医学では五臓と呼び、そして怒・喜・思・憂(悲)・恐(驚)の5つの感情を五志と呼びます。これらがどのように結びつくのか五臓の機能も含めてお教えします。以下の通りになります。
  • 怒りすぎる→肝を傷める(血液が消耗する・自律神経が乱れる)
  • 喜びすぎる→心を傷める(心臓の拍動が弱まる、精神が不安定になる)
  • 思いすぎる(考えすぎる)→脾を傷める(胃腸の働きが弱くなる)
  • 憂いすぎる(悲しすぎる)→肺を傷める(呼吸の働きが弱くなる)
  • 恐れすぎる(驚きすぎる)→腎を傷める(水分代謝が弱くなる)
ひとつひとつ説明してきます。

「頭に血が上る感じがする」というのはイライラと肝臓に関係している

イライラしたり、怒りすぎると頭痛が起きたりめまいがしたりすることはないでしょうか。これらは怒りという感情が肝臓を傷めている状態になります。よく言われている「頭に血が上る」というのも東洋医学の考えに基づいています。他の怒りによる肝の不調は以下の通りになります。

【怒りでの不調】
生理不順,眼精疲労,けいれん,手足のしびれ,めまい,筋のしびれ,けいれん,爪の変形,目の充血,目のかすみ,ドライアイ,めまい,下痢,生理痛,頭痛,情緒不安,両脇の張り感

「嬉しすぎて気持ちが緩む」は喜びが心を傷めている

嬉しいことが続くと気持ちが高ぶり、思いもよらないミスをするということがあります。これは喜びという感情が心を傷めることで精神が不安定になることで考えられます。「嬉しすぎて気が緩む」というのも同様の状態と言えるでしょう。他の喜びによる心の不調は以下の通りになります。

【喜びでの不調】
不眠,動悸,脈の異常,胸痛,精神の錯乱,多夢,不眠
③舌の症状 → 味覚異常,言語異常
④汗の症状 → ダラダラと汗をかく,大量発汗,寝汗
⑤小腸の症状 → 食欲減退,下痢,胃痛,嘔吐,腹部膨満

「考えすぎて胃がキリキリと痛くなる」は思いが脾を傷めている

考えすぎて胃がキリキリと痛くなる
考えすぎて胃がキリキリと痛くなる
長い間思い悩んだりすると気持ちが悪くなったり胃が痛くなることはありますでしょうか。この思い悩むという感情は東洋医学でいう脾という臓腑を傷めます。脾は現代医学でいう胃腸にあたります。脾は食欲などにも関わるため思い悩むことで食欲不振なども起こります。他の思いすぎによる脾の不調は以下の通りになります。

【思いでの不調】
食欲の減退,下痢,浮腫,お腹が張る,月経過多,出血傾向,無気力,疲労倦怠,体重減少,消化不良,食欲減退,便秘,胃痛,げっぷ

「泣き過ぎて過呼吸になる」は悲しみが肺を傷めている

悲しみや憂いによって呼吸が乱れたり呼吸がしづらくなったりした経験はありますでしょうか。泣き過ぎて「ヒック、ヒック」となるのも呼吸の乱れにあたります。この悲しみによって呼吸に影響を与えるのは肺が傷めているからと東洋医学では考えます。また免疫力にも関係しているため長期に渡る悲しみや憂いは風邪など体調を崩す原因にもなります。他の悲しみなどによる肺の不調は以下の通りになります。

【悲しみでの不調】
呼吸の異常,倦怠感,空咳が多い,ダラダラと汗をかく(自汗),悪寒,発熱,咳,鼻炎,鼻つまり,喉の炎症

「びっくりして腰が抜ける」は驚きによって腎を傷めている

びっくりして腰が抜ける
びっくりして腰が抜ける
びっくりして腰が抜ける、恐怖でおしっこが近くなるなどはよく言われている身体の反応です。この生理現象も東洋医学では恐怖や驚きが腎を傷めていると考えます。少し話は反れますが「驚いて寿命が縮まった、白髪になった」などの表現も実は東洋医学のこの腎と恐怖との関係からきています。他の恐怖や驚きによる腎の不調は以下の通りになります。

【恐怖での不調】
不妊症,発育不良,精液の減少,浮腫,水腫,耳鳴り,大小便の異常,排尿困難,頻尿,失禁

まとめ

  • 東洋医学では内臓を肝・腎・脾・肺・腎の5つに分け、感情を怒・喜・思・憂(悲)・恐(驚)に分けて体質診断する
  • 過度な感情は内臓を傷めてしまい病気を起こす原因、この内側から起こる不調を東洋医学では“内因”と呼ぶ
  • 怒りでの不調は 生理不順,眼精疲労やけいれんなどがある
  • 喜びでの不調は 不眠,動悸や脈の異常などがある
  • 思いでの不調は食欲の減退,下痢や浮腫などがある
  • 悲しみでの不調は呼吸の異常や倦怠感などがある
  • 恐怖での不調は 不妊症や発育不良などがある

ストレスで起こる内臓痛を治すには東洋医学の鍼灸治療で改善できる

東洋医学は身体的な不調と精神が深く結びついていると考えます。また東洋医学の考えである“内因ないいん”は西洋医学でいう「検査上は問題ないけど体調が悪い」という症状と関係があります。こういった精神的なストレスなどによる自律神経の乱れの不調は東洋医学の体質診断による鍼灸治療が効果的です。当院でも自律神経専門に東洋医学に基づく鍼灸治療を行っています。ぜひ、身体に不調を感じている方は当院で鍼灸治療を受けてみてはいかがでしょうか。


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