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認知症予防の食事方法を解説
公開日:2022年10月27日 更新日:2023年02月13日
目次
物忘れがひどくなる原因は血液の滞りがある
東洋医学では血液が栄養を運ぶ役割を担っていると考えます。物忘れが起こる一つの原因にこの血液が何らかの原因で頭部にまで行き渡らずに栄養不足で起こると捉えます。
物忘れの原因は年代によって変わってくる
物忘れの原因は大きく5つに分けることができます。その中で傾向として若年層に起こりやすい物忘れと高齢層に起こりやすい物忘れとに分類できます。 特徴として“滞る、詰まってしまうことで起こる不調”と“不足していることで行き渡らないで起こる不調”とがあり、前者が若年層で後者が高齢層といえるでしょう。 では、具体的に解説していきます。
若い人に出やすい物忘れその1、イライラタイプ
血行循環と自律神経を調整する肝臓がストレスなどにより傷つくと不調が起きます。 血流が滞ってしまい頭部への栄養が行き渡らずに物忘れが起こります。この肝臓のストレスの原因にイライラや怒りっぽいなどがあります。 イライラタイプの物忘れに多いその他の症状は以下の通りになります。 [症状] 情緒不安定、憂鬱、イライラ、不眠、悪夢、ため息、集中力の低下、頭痛、めまい この中で特徴的な所見は「情緒の変動(感情の起伏)に影響で物忘れがでやすい」というものです。 肝臓は自律神経の調整も行っているため、感情の起伏によって血流の調整にも影響を与えることが原因になります。
若い人に出やすい物忘れその2、湿気タイプ
東洋医学では身体の水分代謝が低下すると湿気が身体の内側に溜まり血流を阻害すると考えます。 この阻害が頭部への血流を低下させて物忘れを誘発させます。 暴飲暴食によって胃腸の低下がある人や体重増加、高脂血症など肥満傾向がある人はこの湿気が身体に溜まりやすく湿気タイプの物忘れが起こりやすいといえます。 湿気タイプの物忘れに多いその他の症状は以下の通りになります。 [症状] 肥満の体格、食欲不振、表情が乏しい、痰が多い、めまい この中で特徴的な所見は「痰が多い、痰が絡みやすい」になります。 湿気が溜まると湿気が痰となって現れると東洋医学では考えます。
高齢者に多い物忘れその1、髄液不足タイプ
東洋医学では腎臓は髄液を生成し脳髄や脊髄を満たしていると考えています。 この腎臓の機能は老化とともに不足していく傾向にあり、補充が追い付かなくなると脳に栄養が行き渡らずに物忘れが出現します。 西洋医学でいう「認知症」もこの髄液不足タイプに当たります。 髄液不足タイプのその他の症状は以下の通りになります。 [症状] 腰痛、めまい、耳鳴り、聴力の減退、脱毛、歯や骨が弱くなる この中で特徴的な所見は「耳鳴り、聴力の減退」などの耳の不調になります。 東洋医学では腎臓は耳の働きにも関わっていると考えます。
高齢者に多い物忘れその2、栄養不足タイプ
東洋医学では栄養を運ぶ血液の生成には胃腸が関わっていると考えます。年齢を重ねるごとに胃腸の機能が低下し食欲不振などが起こる老化が起こります。 摂る食事の量が減るということは消化吸収される量も減り血液の生成が低下します。結果として全身の栄養不足が起こると頭部への栄養も不足し物忘れが出現します。栄養不足タイプのその他の症状は以下の通りになります。 [症状] 息切れ、疲労、かぜをひきやすい、不眠、顔色が白い、食欲不振、下痢をしやすい 栄養の不足は免疫力(抵抗力)の低下にもつながります。 身体の疲れを感じたり、風邪を引きやすかったりするのも栄養不足からくると東洋医学では考えます。
女性に多い物忘れ、血液停滞タイプ
血液停滞タイプは若年層と高齢層という分類ではなく女性に多いタイプになります。 女性に多い原因に生理周期があります。生理は出血を伴うものですが上手く経血が排出されずに子宮内に残ってしまうことあります。 この血液の残りが血流の障害になると東洋医学では考えます。 この血液の滞りが全身の血行循環の不調につながり、頭部への栄養不足が起こり物忘れを出現させます。 [症状] 頭痛、筋肉や関節の痛み、しこり、手足がしびれる、顔色が黒ずんでいる 血液の停滞は上手く排泄できないと長期に停滞することがあり、血液停滞タイプの症状も長引くことがあります。 血行循環を高めて停滞した血液を押し出すことが大切です。
中医学から学ぶ物忘れを防ぐ食事方法
中医学では物忘れを防ぐ食事方法というものが広く知られています。それをご紹介します。 ・淡食(薄味の食事) ・慢食(ゆっくり食べる) ・熟食(火を通した料理を中心に) ・清食(衛生的な食事) 古来中国からこのような食事を心がけていたのは興味深いですね。
まとめ
・物忘れが起こる一つの原因にこの血液が何らかの原因で頭部にまで行き渡らずに栄養不足で起こる ・東洋医学的な特徴的な考えに“滞る、詰まってしまうことで起こる不調”と“不足していることで行き渡らないで起こる不調”とがある ・イライラタイプの特徴的な所見は「情緒の変動(感情の起伏)に影響で物忘れがでやすい」がある ・湿気タイプの特徴的な所見は「痰が多い、痰が絡みやすい」 ・脳髄不足タイプは脳に脳髄からの栄養が行き渡らずに不足すると起こる ・栄養不足タイプは胃腸の機能が低下し食欲不振などが起こると栄養不足で物忘れが起こる ・血液停滞タイプは血液の滞りが全身の血行循環の不調につながり物忘れが起こる
物忘れには東洋医学の鍼灸治療が効果的
物忘れは老化が原因と一般的に考えられていますが、東洋医学では様々なタイプに分類できます。 また各々のタイプによって物忘れ以外の特徴的な症状も出現するため常に全体的な症状を把握し体質を診断と治療をすることが大切です。 当院でもしっかりとした体質の診断に基づいた東洋医学の鍼灸治療を行っております。 ぜひ、物忘れでお悩みの方は当院で鍼灸治療を受けてみてはいかがでしょうか。
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東洋医学に基づく鍼灸院です。
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鍼灸院コモラボ院長
ブログ管理・編集者
【国家資格・所属】
鍼灸あんまマッサージ指圧師、柔道整復師、心理カウンセラー、メンタルトレーナー 治療家歴14年、日本東方医学会会員、脈診臨床研究会会員
神奈川県の鍼灸整骨院にて13年勤務(院長職を務める)
現在、JR三鷹駅北口に自律神経専門の鍼灸院コモラボにて様々な不調の患者様に鍼灸治療を行っている。