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潰瘍のない消化不良の機能性ディスペプシアについて

公開日:2023年01月03日 更新日:2023年01月06日 「ずっと前から胃が痛い」、「最近、胃がもたれる」というディスペプシア症状の方が増えています。そもそも「ディスペプシア」の意味は、「胃の痛みやもたれ」などの不快な腹部の症状を指す医学用語です。 このディスペプシアは内視鏡検査などで調べても胃がんや胃潰瘍など器質的な病態が検査ではっきりと見つからない場合が少なくありません。 こういった検査で異常が見当たらない胃の消化作用や収縮運動の機能低下、さらに胃の不快感など、胃の機能全般機能が失調した状態を「機能性ディスペプシア」と呼びます。 すなわち機能性ディスペプシアは「症状の原因となる明らかな異常がないのにもかかわらず、慢性的なみぞおちの痛み(心窩部痛)や胃もたれなどディスペプシア症状を呈する病気」のことを指します。 機能性ディスペプシアは検査で病気が見られないとされるも、胃の痛み、胃もたれといった胃の不調を出現するため、「胃の不調で仕事に集中できない」、「胃がキリキリして勉強に身が入らない」、「病院で薬をもらうために会社を休まなければならない」といった悩みにつながります。
目次 1.異常が見当たらない潰瘍のない消化不良を機能性ディスペプシアと呼ぶ 2.機能性ディスペプシアの原因 3.機能性ディスペプシアの症状について 4.機能性ディスペプシアのセルフチェックについて 5.機能性ディスペプシアのセルフケア 6.機能性ディスペプシアを改善するには鍼灸

東京都武蔵野市三鷹駅北口にある自律神経専門院鍼灸院コモラボです。このブログ記事を書いている我々は5万人以上の臨床経験を誇る独自の自律神経調整の鍼灸治療により多くの患者様の症状を改善に導いている実績があります。

1.異常が見当たらない潰瘍のない消化不良を機能性ディスペプシアと呼ぶ

胃の痛み、胃もたれ、胸のムカムカ、吐き気など、胃の調子が悪く、強い痛みではないが長期に渡って不快な続いている。 こういった慢性胃炎のような症状があるにもかかわらず、病院で検査をしても胃粘膜に何も異常が見つからなかったり、発見されても症状と関係性がないものがあります。こういったものを医学用語で「潰瘍のない消化不良(Non-ulcer Dyspepsia:NUD)」あるいは機能性ディスペプシア(Functional Dyspepsia)といわれています。 病院では症状に応じて胃酸を抑える薬や胃の運動機能を良くする薬を服用して治療しますが、根本的な原因はストレスによる自律神経の失調がにあるため根本的な改善にはなりません。
2.機能性ディスペプシアの原因

潰瘍のない消化不良である機能性ディスペプシアの原因には、身体的なストレス、精神的なストレスによる自律神経の働きが不具合を生じて胃の機能が失調することが原因の一つと考えられています。 機能性ディスペプシアはストレスを感じやすい神経質な人、完璧主義者、または疲労を感じやすい虚弱体質の人がなりやすいと言われています。他の要因には寝不足(睡眠不足)や食生活の乱れ、喫煙、アルコールなども自律神経の働きを乱しやすくし、潰瘍のない消化不良である機能性ディスペプシアを悪化させます。 また、胃酸過多やピロリ菌の感染は、胃の働きに直接的に影響します。そもそも胃の機能には、食べ物を溜めたり、十二指腸へ送り出す運動の機能があります。 これらに何らかの原因によって異常が生じて症状が引き起こされると考えられています。また胃酸過多や高脂肪食、ピロリ菌感染、胃腸炎などの炎症によって、十二指腸や食道の知覚過敏や運動障害が悪化することも原因の一つといわれています。
3.機能性ディスペプシアの症状について
以下の4つのうちの1つ以上が3ヵ月以上続いていたら機能性ディスペプシアになります。 □わずらわしい食後のもたれ感(膨満感) □早期満腹感(食べ始めてすぐに満腹になってしまうこと) □みぞおちの痛み □みぞおちが焼けるような感じ それ以外にも、機能性ディスペプシアは □胃のむかつき □食欲不振 □吐き気 □嘔吐 など、人によって機能性ディスペプシアは様々な症状が出現します。 また、症状の内容、タイミング、頻度などによって、食後愁訴症候群、心窩部痛症候群に分類されることがあります。
4.機能性ディスペプシアのセルフチェックについて
機能性ディスペプシアで起こりやすい症状のセルフチェックです。 □胸やけがする □胃の不快感を感じて思わず手のひらで胸をさすってしまうことがある □食事をした後に高頻度で胸やけが起こる □物を飲み込むと、つかえることがある □苦い味(胃酸)が口にこみ上げてくる □前かがみをすると胸やけがする □喉の違和感(焼ける感じなど)がある □お腹が張ることがある □食後に胃が重苦しい(もたれる)ことがある □食後に気持ちが悪くなることがある □食事の途中で満腹になってしまう □ゲップがよく出る □食後にみぞおちが痛む □空腹時にみぞおちが痛む
5.機能性ディスペプシアのセルフケア
潰瘍のない消化不良である機能性ディスペプシアを緩和させるためには胃へのストレスや負担を軽減させる必要があります。そのためには以下のような生活習慣を気をつけましょう。 □ゆっくりよく噛んで食べる □食べる量は腹八分目にする □食後30分は休憩する □十分な睡眠をとる □禁煙する 機能性ディスペプシア治療の第1歩となるのが、自分でできる対策、セルフケアです。特に重要なのは、胃に負担をかけない食べ方です。 食事はゆっくり噛んで飲み込むように心がけ、お腹いっぱい食べずに腹八分目で終えるようにします。また食後すぐ活発に動くのは消化に悪影響を及ぼすので、食後は休憩を30分間とるなどしてすぐ動き回らず胃腸を促すようにします。 また食事の内容はあまり気にしすぎるとかえって精神的なストレスになるため常識的な範囲内であればあまり気にせずにしましょう。また、自律神経の働きを調整し元に戻すことも大切なため、十分な睡眠をとり、ウォーキングなど適度な運動を行い、禁煙することが大事です。
6.機能性ディスペプシアを改善するには鍼灸

機能性ディスペプシアは西洋医学では胃酸を抑える薬や胃の運動機能を良くする薬などでの対処療法が主流であり、根本的な原因である自律神経の失調を改善するものはありません。 しかし、東洋医学に基づく鍼灸治療であれば機能性ディスペプシアの原因である自律神経の失調を改善できます。 ぜひ、潰瘍のない消化不良である機能性ディスペプシアでお悩みの方は当院の鍼灸治療を受けてみてはいかがでしょうか。

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