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四十肩と五十肩の原因と治し方

四十肩と五十肩の原因と治し方
公開日:2022年12月16日
更新日:2023年2月22日
ある日突然に肩に激痛が走り、腕がまったく上がらなくなる。そして気がついたら、夜も眠れないほど痛くなっていた。これが四十肩、五十肩の症状です。
今回は、働きざかりの中高年の方に起こりやすい「四十肩・五十肩」を解説します。四十肩、五十肩には特徴的な痛みの経過や正しい対処法があります。
「歳だから仕方がない」「おとなしくしていれば治る」と諦めたり、間違った対処法をしてる方ははぜひ読んでみてくださいね。
東京都三鷹駅にある自律神経専門院鍼灸院コモラボです。このブログ記事を書いている我々は5万人以上の臨床経験を誇る独自の自律神経調整の鍼灸治療により多くの患者様の症状を改善に導いている実績があります。

四十肩と五十肩は生活に支障が出るほど痛むもの

「四十肩」と「五十肩」と呼び方は違いますが実は同じ疾患です。当初は50代で発症することが多いことから五十肩と呼ばれていたのですが、40代でも同じく発症した人に配慮して四十肩とも呼ばれるようになりました。
しかし「四十肩・五十肩」はどちらも俗称で、医学的には「肩関節周囲炎」と正式に呼ばれています。肩関節まわりの筋肉や靭帯が炎症を起こす症状を指しますが、四十肩・五十肩はどのように痛むのでしょうか。じつはほとんどのケースでは、これといったきっかけがなく急に痛みが出現し、数週間から数カ月かけて悪化する経過をたどります。
また悪化するにつれ、ふいに肩を動かしただけでもズキッと電気が走るような痛みが出現し、腕を上げたり背中に手を回す動作ができなくなります。そのため上着の脱ぎ着やブラジャーのつけ外し、洗濯物干し、シャンプーや洗顔など肩を上げる動作のほとんどができなくなるなど、日常生活に支障をきたすようになります。痛みのピークには「夜間痛」といって、就寝時に眠れないほどの激痛が起こることもあります。
この状態になると日中に安静にしていても痛みが起こっており、痛みの範囲も、肩全体から上腕までと広範囲に広がる傾向にあります。

肩こりと四十肩・五十肩は違うもの

よく混同されるものに肩こりがあります。肩こりと四十肩・五十肩はまったく別のものです。見極めのポイントは、「肩関節を動かせるかどうか」です。
肩こりは動かしたときに痛みが起こることがあるものの、四十肩・五十肩のように、肩が動かせなくなることは全くありません。また出現する痛みも、肩こりは鈍痛(鈍い痛み)であるのに対し、四十肩・五十肩は鋭い痛みなのが特徴です。
肩の痛み(ケガも含む)にはこれ以外にも20以上の疾患があり、中には「腱板断裂(けんばんだんれつ)」など四十肩・五十肩にとても似た症状が出る疾患があるため、見分けがつきにくく見逃されていることが多くあります。

寝起きに肩が痛い、動きが悪いと感じたら四十肩に要注意

寝起きに肩が痛い、動きが悪いと感じたら四十肩に要注意
寝起きに肩が痛い、動きが悪いと感じたら四十肩に要注意
朝起きた時に「肩を動かすと痛む」や「肩の筋肉がこわばっていて動きが悪い」といった症状を感じたら四十肩や五十肩が起こりやすい状態にあります。
四十肩や五十肩の正式名称は“肩関節周囲炎”と呼ばれており、発症の原因は不明とされています。
しかし、四十肩や五十肩を発症する方の多くは前兆として肩関節の些細な不調が起きていることが多いのが特徴です。
特に肩関節周囲炎の中でも石灰が肩関節から剥がれ落ちて痛みが生じる石灰沈着性の炎症は運動不足による肩関節の動きの悪さ(可動域制限)が原因とされています。

肩関節は身体の中でも一番可動域が広い部位

肩関節は全身の関節の中では一番動かせる範囲が幅広く(可動域が広く)様々な筋肉の複合的な動きによって動きます。
そのため日常的にこの数種類の筋肉を使って可動域を維持することが必要になります。
この可動域が猫背姿勢などの不良姿勢によって狭まることは肩関節に関わる筋肉の筋力低下につながり、結果として肩の血流が減少し肩関節周囲炎を引き起こす可能性を高める原因になります。

衣類の脱ぎ着がしにくくなったら要注意

衣類の脱ぎ着がしにくくなったら要注意
衣類の脱ぎ着がしにくくなったら要注意
そのため日常生活において「衣類の脱ぎ着がしにくくなった」や「エプロンの紐を後ろで結わくのがつらい」といった肩関節の可動域を広く用いる動作がしにくくなったら肩関節の筋力が減少し、可動域も低下しており、四十肩や五十肩などの肩関節周囲炎が起こる可能性が高まっている状態です。

四十肩、五十肩は急激な痛みによって発症する

四十肩や五十肩などの肩関節周囲炎は発症から約2週間ほどは炎症反応が起こる「急性期」があります。
炎症反応によってズキズキと強い痛みが日中や夜間問わずに起こります。
この夜間に起こる痛みを「夜間痛」と呼びます。この時点ではまだ肩関節の大幅な可動域の低下は起こりません。
この急性期が過ぎると徐々に強い痛みが鎮静していき、肩関節の筋力低下とともに「癒着(ゆちゃく)」と呼ばれる関節周囲の組織同士がくっついて固まってしまう状態になります。
この現象が四十肩や五十肩の慢性期によくみられる症状の「痛みは落ち着いたが肩が固まって挙がらない」というものです。

[確認しよう]四十肩、五十肩の4つのステージ

先ほども解説したとおりに四十肩・五十肩はなぜ起きるのかというと原因不明とされています。一説には、加齢やデスクワークなどで同じ姿勢を続けて肩関節まわりが固まってしまい、傷つきやすい状態になることが四十肩・五十肩のきっかけを作ると考えられています。
また四十肩・五十肩には特徴的な以下のように4つの段階を経て症状が進行します。
①発症期(数週間~数カ月)
きっかけがなく急に痛み始め、発症の時期を特定できないケースがほとんどです。炎症が起こるため、いつの間にか肩にじわじわと痛みが強まっていきます。
②炎症期(10日~2週間)
炎症がピークの状態。肩や腕を動かすと激痛が走り、安静にしていても痛みがあります。この時期は、痛みが強すぎてその範囲を特定することができません。また特徴的な「夜間痛」が起こるのもこの時期です。そのため夜に痛みで眠れずに一時的に睡眠障害になる方もいます。
③回復期(約1カ月)
徐々に痛みが和らぎ、痛みの範囲も、肩の前面や側面など「ここが痛い」と特定できる時期です。この段階で油断して無理に動かしたり治療を怠ってしまうと、「②炎症期」に逆戻りすることもあります。慢性化すると②と③を繰り返す方もいます。
④炎症完全沈静期(約1カ月)
痛みが完全に消える状態。ただ、肩関節まわりの筋肉や滑膜と呼ばれる関節内を覆う組織が炎症の影響で固まっているため、肩の動かしにくさが残ります。

予防のためには血行循環を良くし、筋肉の緊張を緩めるのが大切

四十肩や五十肩の改善や予防のためには肩関節周囲の筋力低下や可動域低下の改善です。
そのためには低下した血流を向上させて筋肉の緊張を緩める必要があります。

四十肩や五十肩かも?と思ったら鍼灸治療でケア

このような四十肩や五十肩には鍼灸治療が効果的です。鍼灸の刺激には血流を向上させて筋肉の緊張を緩める効果があります。
そのため四十肩や五十肩の原因と考えられている血行不良や筋緊張、筋力低下といった不調を改善し、予防することができます。
また四十肩や五十肩の慢性期の筋肉の拘縮や癒着といった症状にも新陳代謝を高めて早期の回復を促します。
ぜひ、四十肩や五十肩でお悩みの方は当院の鍼灸治療を受けてみてはいかがでしょうか。


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