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耳管開放症はツボマッサージより鍼灸治療

耳管開放症はツボマッサージより鍼灸治療
公開日:2022年11月21日
更新日:2023年10月30日
東京都三鷹駅にある自律神経専門院鍼灸院コモラボです。このブログを監修している鈴木貴之清水正太は国家資格であるはり師免許、きゅう師免許、柔道整復師免許、心理カウンセラーを取得した資格保有者です。8万人以上の臨床経験を誇る独自の自律神経調整の鍼灸治療により病院やクリニックでは改善できない不調で悩まれている多くの患者様の症状を改善に導いている実績があります。「病院にいっても薬を処方されるだけで治らない」とお悩みの方はぜひ当院にご相談ください。

病院やクリニックで治らない耳管開放症で悩んでいる方が増えています

現在、当院では病院やクリニックで治らない耳管開放症でお悩みの方が多くご来院されています。

その中でも特徴的な症状に「自分の発した声が大きく聞こえる」や「自分の呼吸する音が聞こえてくる」といった症状を訴える方が増えています。

このような症状がある場合、何らかの影響によってこの耳管が開放したままで戻らなくなっている可能性があります。

今回は「耳管開放症はツボマッサージより鍼灸治療」と題して耳管開放症の原因やメカニズム、さらに鍼灸の有効性について解説します。

開いたままの耳管を介して喉と耳がつながっている状態を耳管開放症

耳管は耳と喉をつなぐ細い管ですが、この通路は普段はふさがっていて耳と喉の間には空気の出入りがありません。

通常は喉から耳に空気が流れ込むのは物を飲み込んだり(嚥下)あくびをしたりした時、一時的に管が開くときだけです。

例えば、エレベーターに乗ったり、飛行機に乗ったりしたときに耳に違和感が出て、唾を飲み込んだり、あくびをしたりするとなおるのは耳管が開くことで耳管の気圧が元に戻るからです。

しかし、普段はふさがっている耳管が何らかの原因で飲み込んだりあくびをしなくても開いたままになります。 この開いたままの耳管を介して喉と耳がつながっている状態を耳管開放症といいます。※1

耳管開放症は自律神経の緊張が耳管周囲の血流循環を悪化して起こる

耳管周囲の血流循環を悪化して起こる

耳管開放症の特徴として、発症する前にダイエットや手術による急激な体重の減少を経験されている方が多い傾向にあります。

耳管を囲む脂肪組織が急激な体重減少によって燃焼してしまいそれまであった適度な脂肪組織による圧力が失われ耳管が常に開放された状態になってしまうためです。

他にもう一つの大きな原因がストレスです。

身体的ストレスや精神的なストレスによって自律神経の緊張が耳管周囲の血流循環を悪化させ発症します。

また、同時に肩こりや首こり、筋緊張型頭痛や偏頭痛、耳の痛みなどの症状を併発することもあります。

【耳管開放症の3主徴その1】耳が詰まった感じの耳閉感がある

耳管開放症に多い症状に耳閉塞があります。

耳管開放症だけでなく様々な耳疾患でみられる症状であるため耳管開放症の特徴的ではありません。
(耳閉感だけでは耳管開放症を診断することはできません)

【耳管開放症の3主徴その2】自分の声が響いて聞こえる自声強聴がある

最も出現頻度が高いのは「自分の声が響いて聞こえる」自声強聴という症状です。

耳管開放症の患者9 割以上にみられます。

自声強聴は開放している耳管を通って音が咽頭から中耳に到達することにより起こります。

この自声強聴は耳管開放症の症状としてとても理解しやすいものですが、自声強聴も耳管開放症以外の疾患で出現する ことが少なくないので注意が必要です。

【耳管開放症の3主徴その3】自分の呼吸音が聴こえる自己呼吸音聴取がある

「自分の呼吸の音が聞こえる」という自己呼吸音聴取は耳管開放症以外ではほとんどみられない症状です。

これがみられると耳管開放症を強く疑うことができる特異的な症状ですが,3主徴の中で最も出現率が低く7 割以下になります。

耳管開放症のセルフチェック

耳管開放症のセルフチェック

耳管開放症で起こりやすい症状は以下の通りです。
・自分の発した声が響く
・大きく感じる
・二重に反響してきこえる
・自分の呼吸音がきこえる(「ごー、ごー」ときこえる)
・耳が塞がった感じ
・めまい
・ふらつき
・難聴

東洋医学で考える耳管開放症の病態

東洋医学では耳管開放症などの耳の不調は「腎」の不調と考えます。耳の不調だけでなく腎の機能低下によって様々な全身症状が出現します。※3

【腎の働き】
①精(生命エネルギー)を蓄えています
②骨髄、脳髄を管理しています
③耳と排泄機能に関わっています
④体液など水分の調整を行っています
⑤尿の生成を行っています

【腎の不調①】成長や発育に関わる精の不調で起こる

精とは人体の成長や発育、生殖などの生命活動に必要とされるエネルギーの基礎物質です。
腎に蓄えられている親から授かった「先天の精」は飲食物の消化吸収により得られる「後天の精」で補充されます。
腎の働きが低下すると、精が足りなくなり発育、生殖、五臓六腑の機能に影響が出てきます。

①不妊症
②発育不良
③精子の減少

【腎の不調②】骨や脳などの器官への栄養不足で起こる

腎は精を蔵してその精は髄を生みます。髄は骨に栄養を与えたり、髄を集めて脳を作ります。
この腎が低下すると知能や発育に影響を与えます。

①めまい
②健忘
③歯がゆるむ
④動作緩慢

【腎の不調③】耳と排泄機能の低下により起こる

腎は上部では耳と関係があり、下部では生殖器や肛門と関係しています。
腎が低下するとこれらの器官に不調が起こります。

①耳鳴り
②大小便の異常

【腎の不調④】身体の水分調整が不調になると起こる

体液を調整する作用があり、体内の水分を保留したり排泄したりします。
この排泄機能と保留機能の平衡関係が崩れると水分代謝の異常があらわれます。

①浮腫
②水腫

【治療例&効果の高いツボ 】自分の発した声が大きく聞こえる(50代女性)

【治療の体験者&改善方法】
50代女性で「2週間前から自分の発した声が大きく聞こえる」との訴えでご来院されました。
当院にご来院される前に耳鼻科の検査では「耳管開放症」と診断を受けていました。
病院では漢方が処方されるのみでとくに治療は行わなかったとのことです。
当院では改めて東洋医学と西洋医学の両方の観点からお身体の状態をお調べし、耳管開放症となる原因を判断しました。
問診と検査による状態を説明しますと耳管開放症以外に睡眠障害、強い首や肩こり、イライラなどが目立っておりました。
また婦人科にて女性ホルモンの減少を血液検査で診断されたとのことで更年期の関係もあると判断し、それを踏まえたうえで治療方針を組み立て、鍼灸治療で改善を促しました。

【主に利用したツボ】
・聴宮(ちょうきゅう)・・・耳の前にある三角形の突起物の前にあり、口を開けるとくぼむ部分。

耳管開放症は当院の東洋医学の鍼灸治療で完治する

現在、当院では病院やクリニックで治らない耳管開放症でお悩みの方が多くご来院されています。

耳管開放症の原因に自律神経の乱れがあります。
この症状では東洋医学に基づく鍼灸治療が効果的です。

一人ひとりの体質を東洋医学に基づき診断し鍼灸治療を行います。

西洋医学のように薬物による対処療法ではなく耳管開放症の原因である自律神経を整える根本的な体質改善の治療です。

ぜひ、「病院にいっても薬を処方されるだけで治らない」とお悩みの方は当院の鍼灸治療を受けてみてはいかがでしょうか。



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[参考]
※1 耳管開放症はこんな病気/恩賜財団 済生会
https://www.saiseikai.or.jp/medical/disease/patulous_eustachian_tube/
※2 耳管開放症/たけむら耳鼻咽喉科クリニック
https://www.takemura-jibika.jp/%E7%97%85%E6%B0%97%E3%81%A8%E6%B2%BB%E7%99%82/%E8%80%B3%E7%AE%A1%E9%96%8B%E6%94%BE%E7%97%87/
※3 耳と腎の深い関係/まるレディースクリニック
http://malu-clinic.jp/health/%E8%80%B3%E3%81%A8%E8%85%8E%E3%81%AE%E6%B7%B1%E3%81%84%E9%96%A2%E4%BF%82/

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