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薬の飲み過ぎによる頭痛の診断と治療の進め方

薬の飲み過ぎによる頭痛の診断と治療の進め方
公開日:2022年11月11日
更新日:2023年01月14日
目次
1.薬物使用過多による頭痛(MOH)のメカニズム
2.薬物使用過多による頭痛(MOH)診断基準
3.※薬物乱用と判断する使用日数について
4.MOHは頭痛の頻度や痛みの種類では判別できない
5.【MOHの治療の進め方】MOHについて医師から十分な説明を受ける
6.【MOHの治療の進め方】もとの一次性頭痛の予防に必要な薬剤の投与や生活習慣にする
7.【MOHの治療の進め方】原因となった乱用薬物を中止にておこる反跳頭痛の対処
8.乱用中止後1~6か月の間に60~70%前後の患者で頭痛が軽快
9.薬が効果がないと判明したら服用をやめて鍼灸治療を導入する
10.薬物使用過多による頭痛(MOH)は鍼灸で改善する
東京都武蔵野市三鷹駅北口にある自律神経専門院鍼灸院コモラボです。このブログ記事を書いている我々は5万人以上の臨床経験を誇る独自の自律神経調整の鍼灸治療により多くの患者様の症状を改善に導いている実績があります。

1.薬物使用過多による頭痛(MOH)のメカニズム

MOHのメカニズムはまだ完全には解明されていません。「過剰に使用された治療薬とその薬に対して感受性のある患者の間の相互作用」で起こると考えられています。単に心理的要因(頭痛発作への恐怖・不安・薬物に対する依存傾向など)によるのではなく、
繰り返される片頭痛発作によって中枢性感作(脳の痛みに対する認知のズレ)薬物乱用が習慣となることで、下行性疼痛抑制系(脳での痛みの認知を調整する機能)が障害される
など神経伝達物質やその受容体が変化していることで起こっているとされています。

2.薬物使用過多による頭痛(MOH)診断基準

【診断基準】
A.以前から頭痛疾患をもつ患者において、頭痛は1か月に15日以上存在する
B.1種類以上の急性期または対症的頭痛治療薬を3か月を超えて定期的に乱用している(注:薬物乱用と判断する使用日数を参照)
C.ほかに最適なICHD-3(国際頭痛分類 第 3 版)の診断がない

3.※薬物乱用と判断する使用日数について

【1か月に10日以上使用で「乱用」】
①エルゴタミン
②トリプタン
③複合鎮痛薬
④単独では乱用に該当しない複数医薬品の組み合わせ
⑤特定不能または乱用内容未確認の複数医薬品
【1か月に15日以上で「乱用」】
①非オピオイド系鎮痛薬

4.MOHは頭痛の頻度や痛みの種類では判別できない

MOHとして新たに加わった頭痛の症状はもとの一次性頭痛(急性期の片頭痛)に似ることも異なることもあります。
比較的頭痛の頻度が高い一次性頭痛患者で今までと少し異なる頭痛が出てきた場合はもちろんMOHと考えられますが、もとからある頭痛の頻度が増えた場合にたとえ薬の服用が効いているようにみえても常にMOHの併存を疑ってみる必要があります。
もともと片頭痛や緊張型頭痛がある患者で頻回な頭痛発作のために薬物を使用している場合、単に慢性片頭痛や慢性緊張型頭痛なのか、もとの頭痛にMOHが併存しているのかなどの区別は頭痛ダイアリーで前向きな記録をつけて、服薬日数と頭痛の経過で判断する必要があります。

5.【MOHの治療の進め方】MOHについて医師から十分な説明を受ける

MOHの治療では患者指導がとても重要です。
医師から十分にMOHという疾患について説明を受けて認識し「薬物乱用をやめたい、やめなければ」という気持ちを自身で生み出すことから治療が始まります。

6.【MOHの治療の進め方】もとの一次性頭痛の予防に必要な薬剤の投与や生活習慣にする

MOH患者である場合、予防薬を早期に導入することで、月の頭痛日数を減らせる可能性があるので、できる限り早く開始するのがよいとされています。
乱用薬剤の中止方法には即時中止と漸減中止の二つがあり、一般には即時中止のほうがよい結果(中止が成功、再発が少ない)が得られると考えらています。

7.【MOHの治療の進め方】原因となった乱用薬物を中止にておこる反跳頭痛の対処

MOHで乱用薬物を中止した場合、1~2週間の間は頭痛が増悪したと感じる患者が多い。
それは乱用薬物の中止による反跳頭痛の可能性があります。反跳薬物の程度が強い場合には、乱用薬物とは別の鎮痛薬をレスキューとして最小限(月10日未満までの)使用する場合もあります。

8.乱用中止後1~6か月の間に60~70%前後の患者で頭痛が軽快

MOHでは乱用薬物中止後1~6か月の間で60~70%前後の患者で頭痛が軽快するといわれています。
しかし、1年以内に20~40%で再発し、それ以降の再発は少ない。
乱用中止後も少なくとも1年は「頭痛の再発」を念頭に頭痛の経過などを継続的にみていく必要があります。

9.薬が効果がないと判明したら服用をやめて鍼灸治療を導入する

MOHになりにくい服用方法の傾向に「集中して服用する期間とほとんど服用しない期間がある患者のほうが、毎週何日か服用する状態が漫然と続く患者よりMOHになりにくい」との報告もあります。
しかし、多くの方は薬の効果を感じないまま漫然と服用を続けています。
この漫然とした服用が薬物過多の頭痛の要因となり、結果として頭痛改善を遅らせる原因になります。
頭痛薬が効果がないと判明したらキッパリと服薬をやめて鍼灸治療に変更すれば頭痛は改善します。

10.薬物使用過多による頭痛(MOH)は鍼灸で改善する

薬物使用過多による頭痛は鍼灸で改善
薬物使用過多による頭痛は鍼灸で改善
漫然とした薬物使用過多によって頭痛が起こる(MOH)患者が増加しています。
偏頭痛に対して完治させる頭痛薬は現在のところ西洋医学ではありません。
どの薬も対処療法として「痛みを起こさない」というものだけです。
頭痛改善には西洋医学ではなく東洋医学に基づく鍼灸治療があります。根本的な体質改善のために必要な理論と治療があります。
ぜひ、長年の偏頭痛でお悩みの方は当院の鍼灸治療を受けてみてはいかがでしょうか。


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