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生理痛の痛みの原因と改善方法

生理痛の痛みの原因と改善方法
公開日:2022年11月08日
更新日:2023年02月16日
「生理痛がひどくて、夜もなかなか眠れない」「強い生理痛で、毎月の生理が憂うつ」と毎月訪れるのが生理痛です。出血があるだけでも貧血に陥りやすく身体には負担ですが、つらい生理痛に毎月悩まされている方は少なくありません。
じつは生理痛を経験したことがある女性は全体の約8割に及ぶとされており、ほとんどの女性が生理痛に苦しんだことがあると推測されます。
東京都三鷹駅にある自律神経専門院鍼灸院コモラボです。このブログ記事を書いている我々は5万人以上の臨床経験を誇る独自の自律神経調整の鍼灸治療により多くの患者様の症状を改善に導いている実績があります。

日常生活に支障が出るほどの生理痛を月経困難症

日常生活に支障が出るほどの生理痛を月経困難症
日常生活に支障が出るほどの生理痛を月経困難症
子宮の中に溜まった血液を押し出すために女性ホルモンのプロスタグランジンという物質が分泌されます。そのときにプロスタグランジンは子宮の収縮を強くしすぎてしまうことがあります。
これが生理痛が起きる主な原因と考えられています。日常生活に支障が出るほどの生理痛を月経困難症といい、この月経困難症に罹る女性は思春期・若年女性で34~94%を占めていると言われています。また子宮が収縮する力が強すぎて生理痛を強く感じる症状を機能性月経困難症といいます。
機能性月経困難症は、特に10代の方で多いです。一方で、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮の形態異常が原因で生理痛がひどくなる場合もあり、これを器質性月経困難症と呼びます。
器質性月経困難症は年齢を重ねるごとに症状が進行する傾向があり、30代や40代の方が多いとされています。

妊娠に必要なプロスタグランジンが生理痛を起こしている

妊娠に必要なプロスタグランジンが生理痛を起こしている
妊娠に必要なプロスタグランジンが生理痛を起こしている
女性が生理機能として妊娠するために卵胞ホルモンが分泌され排卵の準備が起こります。
卵管から卵子が送り出され子宮に運ばれたときに黄体ホルモンにより子宮全体の壁が厚くなり妊娠の準備が整います。
厚くなった子宮に受精卵が着床すれば妊娠するのですが、妊娠が成立しない場合は子宮内膜が周期性により役目を終えて剥がれ落ちて血液とともに体外に排出されます。
このときに生理痛(月経痛)の原因となっているプロスタグランジンというホルモンが分泌されます。

プロスタグランジンによる子宮を収縮させる動きが生理痛の原因

プロスタグランジンは体外に排出するために子宮の収縮を施す機能がありますが、分泌量が多いと子宮の収縮が強くなり周囲の血管の充血や鬱血などが起こり痛みの原因になります。
生活に支障が出るほどの生理痛(月経痛)の場合は「月経困難症」と診断されることがあります。

様々な全身症状が出現する生理痛

様々な全身症状が出現する生理痛
様々な全身症状が出現する生理痛
【腹痛・腰痛・下痢】
生理中に分泌されるプロスタグランジンの過剰分泌により、下腹部や腰に痛みが生じます。また胃腸の働きが悪くなって下痢や吐き気が起きることもあります。
【頭痛】
女性ホルモンの一つであるエストロゲンの影響で、生理のはじまる前後に片頭痛を起こすことがあります。
【貧血】
生理中の経血量が多いと貧血を起こしやすくなります。顔色が悪くなったり、クラクラとめまいが起きたりすることがあります。
【イライラ・憂鬱感・怒りっぽい】
生理にともなうホルモンの変化などによって、情緒が不安定になります。
症状が生理前から続いて、生理がはじまると落ち着くようであればPMS(月経前症候群)の可能性があります。

ストレスや生活習慣によっても生理痛の重い月や軽い月がある

生理痛は早くて10代後半や20代前半から始まります。時期とすれば大学や専門学校に入学したり、社会人として就職したりと生活習慣が変わったりストレスを感じやすい時期にあたると思います。
このような精神的なストレスによっても生理痛の重い月や軽い月など変化があります。
月経(生理)そのものは妊娠するための正常な機能なので心配することはありませんが過剰に女性ホルモンが分泌してしまう背景にはストレスが大きく関わっています。

生理痛が強い人は更年期症状も出やすいので要注意

生理痛が強い人は更年期症状も出やすいので要注意
生理痛が強い人は更年期症状も出やすいので要注意
また「生理痛が強い人は更年期症状も強く出やすい」という傾向もあります。
更年期障害は女性ホルモンのエストロゲンの減少により自律神経が乱れて不調が起きることをいいます。
生理痛、更年期障害どちらも自律神経の制御によって調整されているので早めにケアをすることで悪化させずに生活することができます。

生理痛はプロスタグランジン以外にも原因がある

①子宮の出口が狭い
若い女性や出産経験のない女性に多い傾向にあります。子宮の出口が狭いことで、経血がスムーズに外に流れにくいことから痛みを感じます。出産を経験すると、子宮の出口が広がるため、生理痛が軽くなるとされています。
②冷えによる血行循環の悪化
身体が冷えると、血液の循環が悪くなります。そのことで痛みの元となるプロスタグランジンが骨盤内で滞る傾向にあり痛みが強くなります。そもそも生理がはじまるとプロスタグランジンの働きで血管が収縮するので、血行が悪く、体は冷えやすい状態になります。ひざ掛けをかけたり、使い捨てカイロを貼ったりして、下腹部、腰、足元を冷やさないように注意しましょう。
③精神的・身体的ストレス
ストレスは、ホルモンや自律神経のバランスを崩し、筋肉が緊張し血行を悪くなることで生理痛が出やすくなります。また体温調節の機能なども低下するため、冷えが起こりやすくなります。生理中は、睡眠不足や過度な緊張は避け、できるだけゆったり過ごすことで生理痛の緩和につながります。

生理痛の症状&セルフチェック

生理痛の症状&セルフチェック
生理痛の症状&セルフチェック
生理痛の症状&セルフチェックです。以下の項目に当てはまる数が多いと強い生理痛といえます。
□お腹や下腹部がズキズキと痛い
□腰痛が起こる
□身体のだるさや疲れが現れる
□頭痛が出やすい
□嘔吐、吐き気がある
□貧血になりやすい
□排尿回数が増える
□生理期間ではないのに不正出血がある
□生理の出血量が多い
□生理でレバー状の大きな塊が出る
□なかなか妊娠しない
□排尿時に痛みがある

おうちでできる生理痛へのセルフケア方法

おうちでできる生理痛へのセルフケア方法
おうちでできる生理痛へのセルフケア方法
[身体を温める]
ひざ掛けや毛布を腰から足にかける、また使い捨てカイロを下腹部や腰に当てるなどして、下腹部や腰のまわりを温め、血行をよくしましょう。
夏は、冷房で身体が冷えすぎないように注意しましょう。 入浴はできればシャワーではなく、お湯にしっかりと浸かって全身を温めましょう。またハーブティーなど、温かい飲み物は、血行を促すだけでなく、リラックス効果も期待できるのでおすすめです。
[身体を締めつけない服装]
ジーンズやガードルなどで身体を締めつけていると、血流が滞り、生理痛を悪化させてしまいます。ボタンやベルトをゆるめことができる服装やゆったりとした服装に着替えましょう。
[軽いストレッチをする]
身体を動かすことで全身の血行がよくなり、また精神的なストレスの発散にも効果的です。
骨盤や股関節の周りの筋肉を動かしたり、足の付け根の筋肉を伸ばすことで子宮や骨盤周囲の血流を促進することできますので意識的におこないましょう。ただし生理痛がひどいときには無理せずに身体を休めましょう。
[アロマテラピーなどでリラックス]
生理痛には精神面にも影響するといわれています。アロマテラピーで、心身ともにリラックスする時間をつくるのもよいでしょう。
[ツボを押す]
生理痛に効果があるとされるツボがいくつかあります。手指で、気持ちがいいなと思う程度の力でゆっくり押してみましょう。
【お腹のツボ】任脈(にんみゃく)と呼ばれる血をコントロールする体の真中を通る経絡の重要なツボが中心です。
①気海(きかい)全身の気(エネルギー)が巡って最後に流れ注ぐ海という意味のツボ。
場所:おへそから下に2㎝。
中極から左右に3本分離れたところに位置するのが帰来です。生理不順や生理痛の緩和が期待できるとされているので、ツボ押しだけでなく、カイロをあてておへその下を温めるのも効果的です。
②関元(かんげん)下腹部に血液を送る効果がある。体を温めたいときに。場::おへその指4本分下。
関元はおへそから指4本分下(5cm)にあり、関元からさらに指1本分下の部分が中極です。
③中極(ちゅうきょく) 「腎」機能の活性化。血行の循環を促します。 場所:おへそから指5本分下、または、恥骨上端から指1本分上。
④帰来(きらい)足の陽明胃経のツボで、生理予定日の一週間ぐらい前から、気海のツボを押すと生理痛をやわらげる効果が期待されます。
中極から左右に3本分離れたところに位置するのが帰来です。
場所:おへそから指の横幅4本分下、更にそこから、指の横幅3本分(4cm)

生理痛が改善する習慣3選~日中編~

①屋外で運動
眠りを誘う働きをもつメラトニンの元となるセロトニンは太陽を浴びたり、一定のリズムで身体を動かすことで分泌されます。20~30分程度のウォーキングがおすすめです。
②適度にリラックス
日中は交感神経が活発ですがあまりにも働かせすぎると副交感神経の切り替えがスムーズにいかなくなるので日中も適度に息抜きをしましょう。
③息抜きの場所をつくる
忙しい生活の中でお気に入りの休憩スポットをつくり、そこで休息を得ることで心身ともにリラックスできるのでそれが快眠への第一歩となります。

生理痛をなくす方法は東洋医学の鍼灸治療でできる

長期にわたる生理痛は女性にとって日常生活の支障になります。
また生理痛を抑えるために服用される低用量ピルやロキソニンなどの薬物も妊娠を希望する人にとって不妊の原因になります。
薬物に頼らずに生理痛をなくして健康的な体質に改善する方法は東洋医学の鍼灸治療でしかありません。
ぜひ、生理痛でお悩みの方は当院の鍼灸治療を受けてみてはいかがでしょうか。


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