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肩こりに効く食べ物は薬膳で選ぶ

肩こりに効く食べ物は薬膳で選ぶ
公開日:2022年11月02日
更新日:2023年07月28日
東京都三鷹駅にある自律神経専門院鍼灸院コモラボです。このブログを監修している我々は国家資格であるはり師免許、きゅう師免許、柔道整復師免許を取得した資格保有者です。5万人以上の臨床経験を誇る独自の自律神経調整の鍼灸治療により多くの患者様の症状を改善に導いている実績があります。

肩こりに効く食べ物は薬膳の考えから

肩こりや肩甲骨のこりがひどくなると「肩こりから起こる頭痛」という筋緊張型頭痛がよく起こります。
また肩こりや肩甲骨の痛みは進行すると「目の奥が痛い」「胸が痛い」といった他の症状も出現させます。他にも季節の変わり目や花粉症などでも肩こりや肩甲骨の痛みは悪化しやすく、更年期の女性などにも肩こり頭痛などが起こりやすいとされています。今回は治りにくい肩こりの原因を含めて、肩こりに効果的な食べ物を薬膳の考えから解説していきます。

西洋医学で考える肩から肩甲骨の痛み

肩関節はさまざまな方向に動かせる複雑な構造になっています。そのためにたくさんの筋肉や腱(筋肉と骨をつなげる組織)、靭帯(骨と骨をつなげる組織)が集まっています。
しかし加齢にともない肩甲骨を動かす筋肉や上腕骨を上げる筋肉が硬くなり筋力が低下すると肩甲骨の動きが悪くなり、肩や腱板の働きが低下してしまいます。
また、動かし方によってはケガをしたり、それによって炎症が起こりやすくなり、強い肩の痛みの原因になる可能性があります。 
また、肩関節の周囲には肩にかかる衝撃を吸収する脂肪組織や関節の動きを滑らかにしたりする働きをもった滑液包と呼ばれる組織がありますが、これらの柔軟性が損なわれることでも炎症が起こり痛みを感じます。
またその痛みに付随して首から肩にかけて、あるいは首すじから背中にかけて、痛みやこり、張りなどの症状も生じます。さらに悪化したり慢性化すると頭痛や吐き気をともなう場合もあります。
原因はさまざまで、僧帽筋(そうぼうきん)や肩甲挙筋(けんこうきょきん)など肩に関連する筋肉の疲労や、頚椎椎間板ヘルニアなど背骨の病気などによって首の神経が圧迫されて生じる場合があります。
このような症状は肩から肩甲骨にかけて起こる痛みは筋肉のコリが原因です。

悪化すると耳鳴りや頭痛を引き起こす肩こりは東洋医学で調べる

肩こりは誰もが経験する症状である大衆病に属し、生死に関わるものではありません。
しかし、肩こりは悪化をすれば不眠、頭痛、めまい、耳鳴りなどにも発展し日常生活に支障をきたす症状なので注意が必要です。
西洋医学では消炎鎮痛剤などで対応するのが一般的ですが効果が乏しいのが現状です。一方、東洋医学(中医学)では根本的な体質改善で肩こりを改善させます。
全身の気血の巡りの状態を診断して一人ひとりに合った体質を調べていきます。では、どのように診るのでしょうか。

まずは東洋医学(中医学)的な肩こりの病名について

東洋医学(中医学)でも「肩こり」を示唆する病名があります。以下通りです。
肩痺・・・痺とは滞っている状態を意味します。局部の気血の流れが滞って通じないことから生じた肩の症状をいいます。
肩周痺・・・肩と肩の周辺の筋肉が範囲広くこわばって痛む症状をいいます。
肩不挙・・・肩が痛くて上肢が挙げられない状態をいいます。
凍結肩・・・肩が凍りつくようにこわばった感じ
老年肩・・・加齢によって生じる肩こり・肩痛の症状

「肩が重くてだるい」は気血の巡りが悪くなっている

「肩が重くてだるい」は気血の巡りが悪くなっている
「肩が重くてだるい」は気血の巡りが悪くなっている
気血の巡りが悪くなると「肩が重くてだるい」という症状が出てきます。
そのまま放置しておくと肩こりが痛みに変わります。このような症状を東洋医学では3種類の体質に分類して治療をしていきます。

①冷えによる首肩肩甲骨の痛みは風寒侵入(ふうかんしんにゅう)

冷えによる首肩肩甲骨の痛みは風寒侵入
冷えによる首肩肩甲骨の痛みは風寒侵入
風寒の邪気(冷たい冷気や風を直接当たること)が肩に侵入することによって肩周囲の気血の巡りが悪くなり肩こり・肩痛が生じると考えます。
睡眠中に肩が布団から外に出ていたり、窓から入り込んだ冷気などを受けることで起こる肩こり・肩痛などがこれにあたります。
また疲労による気血の不足や更年期の血虚(血が足りない)状態は風寒の邪気の影響を受けやすいので要注意です。
首から肩甲骨にかけて温めることで痛みは緩和されます

②高血圧によって肩甲骨に痛みがでやすい痰湿凝滞(たんしつぎたい)

体内に痰湿(巡りを悪くする湿気)が滞って気の巡りが悪くなるとこの痰湿が肩に溜まり肩こりを引き起こします。
過度な飲食(脂っこい食事・アルコール)などにより胃に負担がかかり消化機能が低下することで体内の水分代謝も滞るのが原因とされています。
肥満体質や高脂血症に多く、高血圧によって肩こりや肩甲骨の痛みが出現しやすいのが特徴です。

③メニエール病を起こしやすい肩こりは肝鬱気滞血於(かんうつきたいけつお)

メニエール病を起こしやすい肩こりは肝鬱気滞血於
メニエール病を起こしやすい肩こりは肝鬱気滞血於
気の巡りを調整する役目である肝(かん)がストレスなどにより機能低下を起こすことで治りにくい肩こり・肩痛が起こります。
(1)ストレスなどの精神的な疲労により肝の疏泄機能(気の巡り)が低下し、気の滞りから血液の流れも悪くなると血液が肩に溜まり肩こりが発生します。
(2)肝は血液を蔵血する役目も持っていますがデスクワークなどで目を酷使するとその血液を消耗してしまい結果として肩への血流が悪くなり肩こりが起こってしまいます。
肩こりでお悩みの方の多くは「肝鬱気滞血於(かんうつきたいけつお)」が関係しています。
この体質の肩こりは耳の後ろのリンパが張って痛みが出現しメニエール病にかかりやすくなります。

肩こりや肩甲骨のこりを温める薬膳の食べ物

肩こりや肩甲骨のこりを温める食べ物
肩こりや肩甲骨のこりを温める食べ物
肝(かん)の機能はさきほども述べたように①気の巡りを調整する②血液を蓄えるという機能があります。
その機能が失調すると慢性的な肩こりが起こるとされています。また肝の機能の失調は肩こりだけでなく頭痛、不眠、めまいなどの症状を発生させる原因になります。この症状を改善するには中医学に基づく肩こりや肩甲骨のこりを温める食べ物で緩和できます。
肩こりや肩甲骨のこりを温める食べ物は以下の通りになります。
【肝の気の巡りを良くする食材】
そば・菜の花・らっきょう・エンドウ豆・ジャスミン・みかん・オレンジ・ゆず・レモン
【肝の血液を増やす食材】
にんじん・ほうれん草・落花生・レバー・イカ

まとめ

・肩こりは悪化をすれば不眠、頭痛、めまい、耳鳴りなどにも発展する
・気血の巡りが悪くなると「肩が重くてだるい」という症状する
・風寒侵入タイプは寒さからくる肩こりは首から肩甲骨にかけて温めることで痛みは緩和する
・痰湿凝滞タイプは高血圧によって肩こりや肩甲骨の痛みが出現しやすい
・肝鬱気滞血於タイプは耳の後ろのリンパが張って痛みが出現しメニエール病

ひどい肩こりは東洋医学の鍼灸で完治できる

肩こりは、肩や首まわりの筋肉疲労や血行不良で筋肉が緊張して固まると起こります。
例えば、長時間の同じ姿勢や疲れやストレスなどによって肩の筋肉が緊張すると、筋肉の周囲にある血管が圧迫されて、血行不良を起こします。
そうなると血液の中に疲労物質や老廃物が少しずつ詰まり溜まってくると、肩こり症状を引き起こすと考えられています。逆に血行循環をよくすれば肩こりの完治につながります。
鍼灸治療を施すことで、首や肩、肩甲骨付近の血行が促進され、筋肉の緊張がほぐれて肩こりが完治されます。また、鍼灸治療は、肩こりから痛み(ジンジンと痛む)の症状に進行した場合の対処法としても有効です。からだには痛みを伝達する経路があると考えられていますが、触覚の刺激がこの伝達路に作用して痛みを伝達しづらくする効果も期待できるでしょう。
さらに、鍼灸治療でトリガーポイント(強い痛みを発する点)を刺激して、痛みを和らげる方法もあります。
また日常的なストレスによって肩こりは慢性化しやすくなります。
慢性化すると肩こりだけでなく不眠、頭痛、めまい、耳鳴りなどの全身症状が出現します。
このような肩こりに付随する全身症状が出た場合は東洋医学に基づく体質診断によって全身の治療をする鍼灸がおすすめです。
ぜひ、ひどい肩こりでお悩み方は東洋医学の鍼灸で完治できますのでご来院お待ちしております。


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