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イライラして眠れないときの新しい対処法

イライラして眠れないときの新しい対処法
公開日:2022年10月24日
更新日:2023年02月12日
睡眠障害や不眠症は「ただ眠れない」というものではなく、イライラや不安感など精神的な不調とともに現れる症状になります。この情緒の不安定が身体の概日リズム(体内時計)を狂わし不眠症や睡眠障害を出現させるものであって脳の異常ではありません。
最近では成人だけでなく高校生や小学生などの子供の不眠症や睡眠障害も増えており日常生活に悪影響を与えています。今回はこの不眠症や睡眠障害を東洋医学の考えに基づき自律神経と内臓を整えて改善する方法を解説していきます。
東京都三鷹駅にある自律神経専門院鍼灸院コモラボです。このブログ記事を書いている我々は5万人以上の臨床経験を誇る独自の自律神経調整の鍼灸治療により多くの患者様の症状を改善に導いている実績があります。

睡眠の質の低下は生活習慣の乱れ

寝つきが悪くてなかなか眠れなかったり、眠りが浅く何度も目が覚めてしまったりする原因のほとんどは生活習慣の乱れにあります。生活習慣が乱れると睡眠に関わる体内リズムが崩れてしまいます。また睡眠時間や睡眠パターンは、年齢によって大きく異なります。年齢が高くなると若年期と比較して必要な睡眠時間が短くなります。そのため年相応の適切な睡眠時間を目標に、入眠時間と覚醒時間を見直し、寝床で過ごす時間を適正化することが大切です。また、日中に長時間眠る習慣を作ってしまうと、昼夜の活動・休息のメリハリをなくすことにつながってしまい、夜間の睡眠が浅くなり、不安定になってしまいます。このように体内リズムが崩れることで寝つきが悪くなってしまいます。

睡眠障害は概日リズムの不調、リズムには内臓が関わっている

睡眠障害は概日リズムの不調、リズムには内臓が関わっている
睡眠障害は概日リズムの不調、リズムには内臓が関わっている
 睡眠には交感神経と副交感神経のリズムが関わっています。この朝と夜で2種類の波が変わる(入れ替わる)ことで上手く夜に眠ることができます。この体内時計の役割を概日リズムと呼び、東洋医学ではこの自律神経のリズム調整を内臓が行っていると考えます。
睡眠障害の原因にはこの内臓の疲労によって自律神経の調整がうまくいかないことが関わっていると捉えています。

不眠症・睡眠障害には内臓の不調による栄養不足と循環障害が原因

西洋医学は「自律神経が内臓を調整している」という考えですが、東洋医学では「内臓が自律神経を調整している」という逆の考えになります。消化吸収や血行循環などによって身体に栄養を与えているのが内臓に働きであり、自律神経もその内臓の働きによって調整を受けていると考えます。
内臓が不調になると自律神経への調整がうまくいかず自律神経の働きの低下が起き不眠症が発症するというのが東洋医学の特徴的な考えです。

概日リズムに影響を及ぼす内臓は3つのタイプがある

概日リズムに影響を及ぼす内臓は3つのタイプがある
概日リズムに影響を及ぼす内臓は3つのタイプがある
では睡眠に関わる概日リズム(自律神経の波)に影響を与える内臓はどこになるのでしょうか。東洋医学では心臓タイプ、肝臓タイプ、胃腸タイプの3つであると解説しています。どのような影響を与えているのか説明していきます。

心臓の疲労による睡眠障害、心臓タイプ

東洋医学では心臓は血液を集めて、血液の運行を調節する働きをしています。この心臓に疲労が起こると自律神経への栄養が送り届けられず栄養不足になり睡眠障害が出現します。
心臓の疲労には過度な精神労働(精神的ストレスがかかる労働)が関係しています。心臓の疲労からくる睡眠障害には動悸や不安感などの症状も併発する傾向にあります。

肝臓の疲労による睡眠障害、肝臓タイプ

東洋医学では肝臓は直接的に自律神経の調整と栄養を与えている内臓になります。肝臓に疲労が起こる原因にパソコンやスマホなどの目の使い過ぎがあります。睡眠障害以外で併発する症状にイライラ、頭痛、生理不順などがあります。

胃腸の疲労による睡眠障害、胃腸タイプ

胃腸は自律神経に栄養を与えるための血液を生成しています。胃腸による消化吸収が低下すると血液が生成されず血液不足が生じます。心臓から肝臓への血液と栄養が不足になり睡眠障害が起こります。
胃腸の機能低下は睡眠障害以外に全身の倦怠感、吐き気、腹部の張り感などの症状があります。

精神不安をやわらげ不眠・睡眠障害を治す漢方薬とは

精神不安をやわらげ不眠・睡眠障害を治す漢方薬とは
精神不安をやわらげ不眠・睡眠障害を治す漢方薬とは
中医学の観点から各タイプの改善に導く漢方薬を症状別で選びました。ぜひ、ご自身の症状と照らし合わせてお選びください。
・心臓タイプの漢方薬
[漢方名]帰脾湯(きひとう)、加味帰脾湯(かみきひとう)、甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)
[症状]寝つきが悪い、夢が多い、眠りが浅い、動悸がある
・肝臓タイプの漢方薬
[漢方名]酸棗仁湯(さんそうにんとう)
[症状]寝つきが悪い、驚きやすい、ため息がでやすい、怒りっぽい、イライラする、目が疲れやすい
・胃腸タイプの漢方薬
[漢方名]晶山仙(しょうさんせん)、調胃承気湯(ちょういしょうきとう)
[症状]不眠、食べた物が消化せずに胃に溜まっている、腹部の張り感、腹痛、吐き気、ゲップ
同じ不眠でも他に出ている症状によって飲むべき漢方薬が代わります。ぜひ、症状と照らし合わせてお選びください。

まとめ

・睡眠障害の原因には内臓の疲労によって自律神経の調整がうまくいかないことが関わっている
・内臓が不調になると自律神経に栄養が与えられず自律神経の低下が起き不眠症が発症する
・睡眠に関わる概日リズム(自律神経の波)に影響を与える内臓は心臓、肝臓、胃腸の3つ
・心臓に疲労が起こると自律神経への栄養が送り届けられず栄養不足になり睡眠障害が出現する
・肝臓は直接的に自律神経の調整と栄養を与えている内臓であり疲労すると睡眠障害になる
・胃腸による消化吸収が低下すると血液が生成されず血液不足が生じることで睡眠障害になる

不眠症、睡眠障害は東洋医学に基づく鍼灸治療で治る

不眠症や睡眠障害は交感神経と副交感神経のアンバランス、自律神経の乱れによって起こります。東洋医学ではこの不調を内臓の機能低下として捉えて心臓、肝臓、胃腸の3つの内臓の改善を行います。不眠症や睡眠障害を内臓を含めた全身の不調として体質改善の治療が行えるのは東洋医学の鍼灸治療のみです。
当院ではこの体質に合わせた東洋医学の鍼灸治療を行っています。ぜひ、不眠症や睡眠障害でお悩みの方は当院の鍼灸治療を受けてみてはいかがでしょうか。


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【三鷹駅徒歩1分 自律神経専門の鍼灸院コモラボ】

自律神経専門鍼灸院コモラボでは、
⾃律神経の乱れによる体調不良にお悩みの⽅に特化した、
東洋医学に基づく鍼灸院です。

適応症状

睡眠障害(不眠症)、動悸、不安症、不妊症、頭痛(肩こり頭痛、偏頭痛)、更年期症状(イライラ、ホットフラッシュ、動悸)、耳鳴り、睡眠薬・鎮痛剤の副作用など様々な不調に対応しています。
※お悩みのご相談も無料で承っております。メールやLINEからご連絡ください。

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