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寝起きに心臓がバクバクする動悸の治し方

寝起きに心臓がバクバクする動悸の治し方
公開日:2022年10月22日
更新日:2023年9月11日
東京都三鷹駅にある自律神経専門院鍼灸院コモラボです。このブログを監修している鈴木貴之清水正太は国家資格であるはり師免許、きゅう師免許、柔道整復師免許を取得した資格保有者です。5万人以上の臨床経験を誇る独自の自律神経調整の鍼灸治療により病院やクリニックでは改善できない不調で悩まれている多くの患者様の症状を改善に導いている実績があります。「病院にいっても薬を処方されるだけで治らない」とお悩みの方はぜひ当院にご相談ください。

病院やクリニックで治らない寝起きの朝の動悸でお悩みの方が増えています

現在、当院では病院やクリニックで治らない寝起きに心臓がバクバクする動悸でお悩みの方が多くご来院されています。
その中でも特徴的な症状に「動悸で目が覚めてしまう」「朝、目覚めたときに絶望感を感じる」「朝に不安感を強く感じる」といった症状を訴える方が増えています。
今回は「寝起きに心臓がバクバクする動悸の治し方」と題して朝に動悸が起こるメカニズムを東洋医学の考えで解説し、さらに鍼灸の有効性も併せて解説していきます。

寝起きの強い動悸に襲われたら東洋医学で対処する

このような動悸や不安感は精神的なストレスや過度な緊張によって出現しますが、東洋医学ではこのような症状を心悸(しんき)と呼びます。
心悸はいわゆる急に胸がドキドキする状態やソワソワする状態もさしているため不安感も心悸で説明します。
また東洋医学ではこの心悸が起こる原因には心臓の栄養不足が考えられます。※1

寝起きに起きる動悸と不安は心臓の不調

朝に起きる不安感は動悸と同じ状態
東洋医学では不安感と動悸は同じ体質(病態)と考えます。どちらも心臓に送る栄養が不足することで心臓の活動が弱くなり不安感や動悸が起こります。
動悸は実際に心臓の拍動が速くなるのが体感的にわかりますが、不安感は胸が苦しくなくとも「なんとなくゾワゾワとする」「急に汗が出てきて気持ちが穏やかでなくなる」といった表現をします。動悸に比べると不安感は精神的な表現に用いるため心拍に関わる不調の心臓との関係がないように思います。
しかし東洋医学は「心臓は精神活動を支配している」と考えるので動悸と同じように精神状態を表す不安感も心臓の不調ととらえることができます。

寝起きは動悸症状だけでなく全身症状が起こる

心臓が栄養不足になると起こる全身症状とは
では、具体的に心臓の栄養不足による症状はどのようなものがあるのでしょうか。以下の通りになります。
[全身症状]
心悸(不安感+動悸)、じっとりと汗をかく、呼吸が短く息切れしやすい、身体がだるくて力がでない、胸がムカムカする、無理に動くと症状が悪化する、めまい、不眠、夢を多く見る
東洋医学では血液は身体の栄養に関わるだけでなく、心の栄養(精神安定)にも関わりがあります。よって心臓にその供給が減ってしまうと不眠症状や夢を多く見る(多夢)といった症状など精神面にも影響が出やすくなります。
【注釈】とくに女性は生理周期で出血するため血液の不足が起こりやすいため心臓の栄養不足の症状が起きやすい傾向があります。

朝にネガティブな不調が起こるのは自律神経の周期性が関係

この動悸が不安感は朝、食後、夕方、就寝前など時間帯によって出現することは多くあります。この「時間帯によって症状が出現する」というのは自律神経の不調の特徴になります。
自律神経は健康であれば就寝中に身体を休めるために高まっていた副交感神経が朝の起床に向けて静まり、就寝時に静まっていた交感神経が徐々に日中の活動に向けて朝に高まるという交感神経と副交感神経の切り替わりがスムーズに行われます。
しかし、自律神経の周期性のリズムが乱れていると、切り替わりのタイミングのときに上手く切り替われずに乱れを起こしてしまいます。
この乱れが不安感や動悸となって症状が出現してしまいます。※2

動悸が起こる原因に消化機能の低下が考えられる

 心臓は血液を全身に送る働きを担っていますが、その心臓の原動力も血液で送られる栄養になります。そのため日々の生活で消耗する栄養が補充・補給できないと不調が起こります。
急に動悸や不安感に襲われるのはなぜかと疑問をもたれる方もおられますが、不安感や動悸に関していえば突然起こるものではなく、かならず前兆としての症状がありますので早期に前兆を発見し予防していく必要があります。
その前兆には食欲不振、下痢や便秘といった消化器系の働きの不調から始まることが多い傾向にあります。

胃腸の疲れを感じていたら動悸や不安に要注意

東洋医学では動悸や不安感が起こる過程に胃腸の消化不良があると指摘しています。
胃腸の消化不良が長期化すると飲食物から効率的に栄養を生成することが難しくなり結果として心臓に栄養を与えられずに動悸や不安感が起こるというのがその過程になります。
例えば、「日ごろから思い悩んで胃がキリキリする」「食べ過ぎ飲み過ぎで胃腸が弱っている」「緊張すると食欲がわかない」といった症状がある人は動悸や不安感が起こりやすい体質(病態)といえるでしょう。※3

不安で居ても立っても居られなくなり外に出たくなる

このような寝起きの動悸や不安感が起こる方の特徴で「家にいると動悸や不安感が強くなるので外に出て気分転換がしたくなる」という症状が起こります。これは閉鎖した家の空間では症状を起こしている自律神経の乱れが解消されないため、開放的な外の空気を吸ったり歩いたりして自律神経の乱れを鎮静させるために起こる生理的な反応といえます。この反応は更年期以降の女性が起こりやすい傾向にあります。

熱中症などによる大量の発汗でも動悸が起こるので要注意

動悸や不安感は熱中症やうつ熱など大量の発汗でも起こります。その理由には自律神経は体温調節や発汗の調節も担っているため、急激な体温の上昇などが起こると自律神経が乱れやすく、発汗によって体液が減少するため動悸や不安感が起こりやすくなると考えられます。そのため真夏の暑い時期などは自律神経が乱れやすく動悸や不安感の症状が起こる時期といえるので注意が必要です。
【注釈】東洋では心臓の栄養をみたす成分を心液(しんえき)と説明します。発汗などで減少すると動悸が起こる原因になります。

動悸や不安におすすめの漢方薬は柴胡加竜骨牡蛎湯

東洋医学ではこのような自律神経の乱れによる動悸や不安感は「胸から頭部にかけての気血の巡りの悪さが原因」と考えます。
この気血の循環障害に対して柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)は上昇して停滞している気血を足元へ降ろして正常な気血の循環へと改善することで精神が安定すると考えられています。
柴胡加竜骨牡蛎湯は自律神経失調症、うつ症状、パニック障害、不眠症など幅広く利用されています。
【注釈】・・・柴胡加竜骨牡蛎湯は保険適用もあり、ツムラ12が製品番号になります。服用する場合は医師、薬剤師と相談した上で開始してください。

寝起きで急な不安感に襲われるときに効くツボ

【寝起きで急な不安感に襲われるときに効くツボ】
・中衝(ちゅうしょう)・・・手の中指の爪の生え際の親指寄りにある。
【ツボマッサージのポイント】
親指でツボの周囲を押してとズーンと響くポイントがあります。
響くところを見つけたらじっくりと5秒間指圧したあとに力を緩めずに小さく円を描くようにマッサージしてみてください。
深呼吸を行いながらこれを3セット行います。

当院が考える動悸や不安症状の鍼灸治療

このような動悸や不安症状は自律神経のリズムが乱れている状態で習慣化されていることにあります。そのため改善のためには自律神経の働きを正常なリズムに戻す必要があります。
当院ではこの自律神経を正常化させるために東洋医学の診断とツボを利用して鍼灸治療を行っております。
動悸と不安症状といっても患者様の個々の体質には違いがあります。
この個別の違いに対して細かく対応するためには東洋医学による体質診断が有効であり、それによってツボの効果も最大限に引き出せます。
また自律神経を正常に戻すためには質の高い睡眠の重要です。当院では症状を改善させるために睡眠の質を高める鍼灸治療も併せて行っております。

不安感や動悸の完治させるなら当院の東洋医学の鍼灸治療が効果的

現在、当院では病院やクリニックで治らない寝起きに心臓がバクバクする動悸でお悩みの方が多くご来院されています。
このような症状には自律神経専門で行っている当院の鍼灸治療が効果的です。お伝えしたように当院では東洋医学に基づき一人ひとりの体質を調べ、体質に合った効果的なツボを利用して鍼灸治療を行います。鍼灸による的確なツボ刺激により自然治癒力が高まり、自律神経の乱れによる不安感や動悸が改善されます。
ぜひ、「病院にいっても薬を処方されるだけで治らない」とお悩みの方は当院の鍼灸治療を受けてみてはいかがでしょうか。

原因と治し方を動画で解説!かんたんセルフケアもお伝えいたします!

動画で動悸や不安感治し方と解説をしていきました。
また効果的なセルフケアのご紹介もしています。
ぜひ、この症状でお悩みの方に少しでも届くと良いなと思っております。


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[参考]
※1「心」の病証と治療/和漢全人会花月クリニック
http://kagetsu-clinic.or.jp/kanpou/k_13.html
※2動悸と自律神経の関係/いとう内科循環器科
※3ストレスからくる食欲不振,胃腸では何が起きている?/大正漢方胃腸薬

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