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気象病の頭痛に五苓散が効かない本当の理由

気象病の頭痛に五苓散が効かない本当の理由
公開日:2022年10月21日
更新日:2023年01月13日
“気象病”という言葉が一般的になってきました。気象病は天候や気圧の変化によって自律神経に変調を及ぼし頭痛や吐き気が出現する病気です。東洋医学ではこの気象病にも2種類あり個々の病態によって治療方法が変わってきます。
クリニックでも最近では五苓散などの漢方薬を処方されるようになりましたが、「飲んでも効果が感じない」という方は多いのではないでしょうか。
それは気象病であっても病態が違うために処方された漢方が合わないのが原因です。今回は気象病について東洋医学の観点から解説していきます。
目次
1.気象病の原因は外部環境と内部環境の2種類がある
2.2.湿気を含んだ風が頭痛の原因、“風湿ふうしつ”について
3.3.胃腸の低下が頭痛の原因、“痰濁たんだく”について
4.天気が良くなると頭痛が治る体質について
5.天気の良し悪しに関わらず頭痛がでる体質
6.風湿と痰濁の正確な漢方の処方例
7.要注意!五苓散は痰濁の弱いめまい症状のみに有効、頭痛薬ではない
8.まとめ
9.気象病は東洋医学の鍼灸治療で改善できます
東京都三鷹駅にある自律神経専門院鍼灸院コモラボです。このブログ記事を書いている我々は5万人以上の臨床経験を誇る独自の自律神経調整の鍼灸治療により多くの患者様の症状を改善に導いている実績があります。

1.気象病の原因は外部環境と内部環境の2種類がある

東洋医学では気象病は外部環境の影響による“風湿ふうしつ”と内部環境による“痰濁たんだく”に分けられます。
どちらも湿気が原因で起こる頭痛でクリニックでは気象病に効く漢方薬として「ツムラ17五苓散」を処方されることがありますが、同じ頭痛であっても病態(体質)が違うため効果が出ないケースがあるのはこれが理由です。
では風湿や痰濁の特徴はどのようなものでしょうか。

2.湿気を含んだ風が頭痛の原因、“風湿ふうしつ”について

湿気を含んだ風にあたると身体に湿気が侵入し気象病が出現しやすくなります
風にのって湿気が身体に侵入します
風湿は湿気を多く含む風のことをさします。この風が湿と合わさり環境に身体が晒されると身体に風湿がまとわりつき不調が生じます。
ジメジメとした夏密室で空気の通りが悪いところなどはこの風湿が起きやすいといえます。もともと身体の水分代謝が悪く湿気が溜まっている体質だと不調が出やすい傾向にあります。

3.胃腸の低下が頭痛の原因、“痰濁たんだく”について

胃腸の調子が悪くなると未消化物が身体にたまり湿気にかわって気象病が出現します。
胃腸が悪くなると湿気がたまります
痰濁は消化吸収能力が低下し消化物が運ばれずに体内で停滞すると発生します。痰濁は水分を含んだ湿気であるためこの湿気によって不調が起こります。
胃腸が弱い人下痢をしやすい人冷え性の人などがこの痰濁になりやすい傾向にあります。
どんなに食べても身体の栄養にならずに排泄されてしまうため、まずは消化機能を高めることが大切です。

4.天気が良くなると頭痛が治る体質について

では“風湿頭痛”の全身症状の特徴についてお教えします。
  • 頭痛・頭重感(湿気によって頭が包み込まれたような感じがする)
  • 四肢が重だるい、食欲不振がある(湿気によって消化吸収が低下する)
  • 胸部の不快感がある(湿気の停滞により気の巡りが悪くなっている)
  • 小便が少ない、軟便(消化吸収が低下し、水分代謝が悪化している)
  • 舌の苔がべっとりと白い(身体に湿気が溜まっている)
以上が風湿頭痛の主な全身症状になります。
風湿は外部環境の影響が強いため、まずは風通しを良くし空間の湿気を取り除くのが優先になります。
「天気がよくなると頭痛が治る」というのはこの風湿による影響がなくなったからといえるでしょう。

5.天気の良し悪しに関わらず頭痛がでる体質

気象病で治りにくいのはこの痰濁頭痛になります。
気象病で治りにくいのはこの体質です
では“痰濁頭痛”の全身症状の特徴についてお教えします。
  • 頭痛(頭痛はしつこく長引くことがある)
  • めまい(頭痛と併せて症状がでることが多い)
  • 胸部の不快感が(水分を含んだ湿気が停滞することで起こる)
  • 悪心・嘔吐(胃に停滞した消化物が逆流してこみあげてくる)
  • 舌の苔がべっとりと白い(身体に湿気が溜まっている)
以上が痰濁頭痛の主な全身症状になります。
痰濁は内部環境(体質)によるものですので、体質改善が必要になります。身体に溜まった湿気を排泄できるように代謝を上げるのが優先的な治療になります。
「天気の良し悪しに関わらず頭痛が長引きやすい」というのはこの痰濁の影響があります。
この症状の体質にはツムラ17五苓散は効果がありません。

6.気象病の効く漢方薬の処方例

それでは、風湿と痰濁の違いがわかってきたところで、それぞれに必要な気象病に効く漢方薬を解説します。
・風湿頭痛に効果あり
【漢方名】勝湿顆粒(しょうしつかりゅう)
→身体の冷えと内側に溜まった湿気を除く効果があります。湿気の停滞と気の停滞による四肢のだるさや食欲不振も改善します。
また頭痛以外にも悪心、嘔吐、下痢にも効果があり胃腸型の風邪症状にも効果が期待できます。こちらの漢方は保険適用外になります。
・痰濁頭痛に効果あり
【漢方名】半夏白朮天麻湯(はんげびゃくぶつてんまとう)
→痰濁による頭痛とめまい症状の専門薬になります。身体に溜まった湿気を取り除き胃腸の機能を回復させる効果が中心となります。
めまい症状のみでも効果が期待できる方剤です。
こちらの漢方は保険適用になります。

7.要注意!ツムラ17五苓散は痰濁の弱いめまい症状のみに有効、頭痛薬ではない

気象病や片頭痛でクリニックよく処方される「ツムラ17五苓散」ですが、これは痰濁によるめまい症状の薬であり頭痛薬ではありません。さらに厳密にいうと弱いめまい症状のときに有効であり、病気が進行してきて重い症状になったら効果はありません。
その場合は五苓散ではなく上記に記した半夏白朮天麻湯(はんげびゃくぶつてんまとう)が有効です。見分けるポイントに「めまい症状+舌の苔がべっとりと白い」がある場合は半夏白朮天麻湯が有効です。

8.まとめ

  • 気象病の原因は外部環境と内部環境の2種類がある
  • 風湿は湿気を多く含む風のことをさし、この環境に身体が晒されると不調が生じます
  • 痰濁は消化吸収能力が低下し消化物が運ばれずに体内で停滞すると発生し不調が起こる
  • 風湿頭痛に効果がある漢方は勝湿顆粒(しょうしつかりゅう)
  • 痰濁頭痛に効果がある漢方は半夏白朮天麻湯(はんげびゃくぶつてんまとう)
  • 五苓散は痰濁の弱いめまい症状のみに有効、頭痛薬ではない

9.気象病は東洋医学の鍼灸治療で改善できます

気象病,片頭痛,生理痛の頭痛には鍼灸
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気象病には2種類あることを解説しました。どちらの気象病(片頭痛)であっても当院の東洋医学の鍼灸治療は効果的です。原因である湿気や痰濁を取り除き頭痛を軽減、解消させる鍼灸治療を行います。
ぜひ、気象病でお悩みの方は当院の東洋医学の鍼灸治療を受けてみてはいかがでしょうか。


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