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アンケートでみえてくる睡眠薬処方の問題点

アンケートでみえてくる睡眠薬処方の問題点
公開日:2022年11月11日
更新日:2023年02月16日
睡眠障害や不安症の人が心療内科で処方される薬に抗不安薬や睡眠薬があります。どちらも中枢神経に作用させる効果があり依存性や副作用があります。そのため安易に服用を続けることで依存したり、また減薬や断薬をする際に離脱症状が出現する可能性もあります。服用するに当たって心療内科の担当医師と減薬や断薬を早期に計画する必要があります。しかしその重要性に気づいていない医師も多く、症状が緩解しても減薬や断薬を行えない状況の方も多くおられます。今回は抗不安薬や睡眠薬の問題点についてのアンケート調査を解説します。
東京都三鷹駅にある自律神経専門院鍼灸院コモラボです。このブログ記事を書いている我々は5万人以上の臨床経験を誇る独自の自律神経調整の鍼灸治療により多くの患者様の症状を改善に導いている実績があります。

アンケートの結果からみえてきた問題点

睡眠医療という医学誌に興味深いアンケートと考察が記載されていました。
「向精神薬の減薬・休薬を試みた際の問題点は何か?」という精神科医・心療内科医へのアンケート調査についてです。
その結果は以下の通りです。

アンケート概要

「向精神薬の減薬・休薬を試みた際の問題点は何か?」
医療系インターネット会員の一般診療の医師315人
精神科・心療内科の医師319人

【睡眠薬の問題点は何か?】患者が減薬・休薬を嫌がる(51.7%)が第一位

患者が減薬・休薬を嫌がる(51.7%)
離脱症状のために減薬・休薬できない(34.2%)
症状が再燃するため減薬・休薬しにくい(24.5%)
特に困難を感じたことがない(17.2 %)
減薬・休薬する時期がわからない(7.8%)
減薬・休薬方法がわからない(4.7%)
減薬・休薬をしたことがない(1.6%)
その他問題点(0.0%)

【抗不安薬の問題点は何か?】患者が減薬・休薬を嫌がる(52.2%)が第一位

患者が減薬・休薬を嫌がる(52.2%)
離脱症状のために減薬・休薬できない(35.2%)
症状が再燃するため減薬・休薬しにくい(23.0%)
特に困難を感じたことがない(16.4%)
減薬・休薬する時期がわからない(7.5%)
減薬・休薬方法がわからない(4.7%)
減薬・休薬をしたことがない(3.1%)
その他問題点(0.3%)

最も多い「患者が減薬・休薬を嫌がる」について

向精神薬服用の問題は「漫然とした長期的な処方による依存性や減薬・休薬時に起こる離脱症状」が主となります。
処方する側である医師はどのような考えで処方しているのでしょうか。
それについては別の意識調査(アンケート)では一般診療科の医師・精神科・心療内科の医師の約90%が「症状改善後には睡眠薬および抗不安薬の処方を中止すべき」との回答しており、向精神薬の問題である「漫然とした向精神薬の処方」を医師側は良しとしていないことがわかります。
この上記のアンケート結果の「患者が減薬・休薬を嫌がる」との回答が最も多い背景には医師側の「症状が改善し減薬・休薬に進みたい」と患者側の「減薬・休薬をしたくない」との意見の不一致が起きていることが考えられます。
依存性や離脱症状のリスクを高める原因である「漫然とした長期使用」を避けるためにも患者側への「向精神薬のリスク理解と減薬・休薬に繋がる出口戦略」が医師側に求められます

使用初期から減薬・休薬に関する明確な指針を立てる

睡眠薬をいつまで服用すべきか説明を受けたことがない」「処方されてから1年経っても何も言われない」と不満をもった患者は多くおられるのではないでしょうか。
そうなってしまう背景には不眠医療の問題である「治療のゴール(終結・長期転帰・変化)が見えにくい」、「不眠症の個々の患者の状態に応じた薬物療法の細かい処方基準(エビデンスによる使い分け)が存在しない」があります。
不眠にまつわる薬物療法は「患者の反応を見ながら手探りでの処方」が余儀なくされているのが現状です。
適切な処方により早期改善・減薬・休薬を目標とするならば、医師に対してその都度身体の状態や処方したときの効果の反応などを伝える必要が患者側には求められています。
また使用初期の段階から医師と連携し「減薬・休薬の明確な指針を立てる」ことも必要です。
ぜひ、長期服用でお悩みの方はかかりつけの医師に相談し減薬・休薬の目標設定をしてもらうことをおすすめします。

抗不安薬や睡眠薬に頼らず健康を取り戻すなら鍼灸治療

睡眠薬や抗不安薬を長期にわたって服薬している人が増えています。
睡眠薬や抗不安薬の中には中枢神経に作用するものも多く依存性を高める要因になるものもあります。
睡眠薬や抗不安薬は一時的に病気を緩和させるだけであり根本的な病気を治す薬ではありません。
根本的に病気を治すには原因である自律神経の乱れを改善する必要があります。
この自律神経失調症を治すには東洋医学に基づく体質改善が大事です。
当院で行っている東洋医学に基づく鍼灸治療は体質を改善させ病気を治す効果があります。
ぜひ、抗不安薬や睡眠薬の服用に抵抗がある方は当院の鍼灸治療を受けてみてはいかがでしょうか。


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